とても素晴らしいライブに行ってきました。
この「お囃子ライブ」は、たまたま三味線の先生から教えていただいたのですが、女性ばかりのお囃子集団のライブでした。
今回は8回目だそうです。
会場は、JR三鷹駅から数分のところにある一戸建ての「六瓢庵」▼というとても素敵な空間でした。
夜の部でしたので、周りの風景は分かりませんでしたが、昼間に行ったら、素敵なたたずまいのところだと思います。
今回のライブでは、私もお稽古をしている「鶴亀」「越後獅子」「勧進帳」の3曲が演奏されました。
どれもとても素晴らしくて、自分の三味線とはあまりにも月とスッポン、比べるのもおこがましいほどですが、これがプロの演奏なのだと痛感しました。
それぞれの曲の前には分かりやすい解説があり、それも良かったですね。
まずは、中国の皇帝の繁栄を称える曲が元になっている「鶴亀」。
これは能楽としても有名ですね。
そしてその能楽の「鶴亀」を、最初に長唄に取り入れたのが、この曲だそうです。
これまで、踊りも含めて、いろいろな「鶴亀」を鑑賞しましたが、今回の「鶴亀」は格調が高く、聴いているだけで身が引き締まるような思いがしました。
こちらは日本舞踊がメインとなった「越後獅子」。
越後の獅子舞の芸人の曲ですが、最初は琴の演奏曲だったそうです。
若柳里次朗さんという方の踊りでしたが、長い晒をみごとに扱っていました。
踊る場所は畳3枚分くらいの広さしかないように見えましたが、20分くらいの間、飛んだり跳ねたり、子供らしいところや、哀愁に満ちた場面など、踊りきっているように思いました。
身体能力のすごさですね。
「越後獅子」は何回もお稽古をしているので、お囃子も三味線も楽しめました。
また「蔭囃子」と言って、見えないところで太鼓などの演奏がありました。
こちらは、晒を上げながら、バックしているところです。
こちらは「勧進帳」。
歌舞伎でもお馴染みの、義経、弁慶、富樫の「安宅の関」のお芝居の演奏ですね。
フルバージョンで30分くらいの長い演奏でしたが、超高速演奏に感激しまくりました。
このライブでは、たまたま会場で、一緒に三味線を習っているSさんとばったり会い、ご一緒しましたが、あまりの演奏の素晴らしさに、二人とも呆然としてしまいました。
彼女は日本舞踊もされているので、いろいろと教えていただくことも多く、一緒に鑑賞できたのはラッキーでした。
これだけの内容で、3,000円というのは嬉しいですね。
ほんとうに目の前で、生身の演奏を楽しめました。
会場はぎっしりのお客様で、熱気に溢れていました。
とても良い気分になり、六瓢庵を後にしました。
こちらの「お囃子ライブ」、次回は5月29日(金)に開催される予定です。
今度は昼間に伺って、六瓢庵もゆっくり見てみたいですね。
お囃子ライブのブログはこちら▼。
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この日の装い。
事前には、もう少し冬っぽい着物を用意していたのですが、気温が17度くらいになるというので、急遽、薄手の着物に変更しました。
初めてお邪魔する場所でしたので、どういう雰囲気のところか分からないので、普段着物にしましたが、帯だけはちょいと格調高い龍村の帯にしました。
京都に住んでいたさとさんから、だいぶ前にいただいたものです。
お客様の中には、着物の方も数名いらっしゃいましたが、みなさん、わりとラフな着物で、半巾帯の方もいらっしゃいました。
普段着物にして、結果的にあまり浮かなくて良かったです。
この六飄庵、自宅から駅までの道にあります。ずっと前から何の建物か気になっていました。同じ敷地内にマクロビオティックのお店があり、最近よく行っています。(このお店は2年前にできたそうです。)こんなお囃子ライブがあるんですね。地唄舞の公演もあるようです。教えてくださりありがとうございます。
返信削除あるばとろすさん、こちらの近くにお住まいとは驚きました。
返信削除私は夜に伺ったので、周囲の風景は分かりませんでしたが、落ち着いた雰囲気のところですね。
六瓢庵は、なかなか素敵な和の空間でした。
2階もあるそうです。
色々なイベントが開かれていて、生で身近に楽しめるのが良いですね。
大きな舞台だと、金額が高くて、そうそう行けませんし(笑)。