先日、新聞の「始発・終着駅を訪ねる」シリーズで、荻窪が掲載されていました。
荻窪は地下鉄丸ノ内線の始発駅なのです。
私がまだ小さな子供の頃は、ここには都電が走っていましたが、昭和37年(1962年)に開業しました。
荻窪は私が生まれ育った町なので、興味深く読みました。
知っている場所もありましたが、全然知らなかったところもありました。
ということで、実際に足で確かめてみることにしました。
私の両親は、昭和23年ごろ(たぶん)から荻窪に住み始めました。
父は上野の生まれ、母は銀座(新富町)の生まれですので、当時としては荻窪など、どんな田舎に感じたことでしょう。
親戚からは「荻窪なんて、キツネやタヌキが出そうなところ」だと言われたそうです。
中央線の荻窪駅で降りました。
私が子供の頃、「戦後の闇市」と呼ばれた昔ながらの商店街は、今では駅ビルやルミネが立っていました。
お洒落な街、というイメージでしょうか。
駅から少し歩いたところには、昔は小さな変電所があったのですが、今は東京電力の立派な鉄塔になっていました。
ここから実家までは坂道を登るのですが、結構きつい坂でした。
子供の頃は、そんなことを考えてはみなかったのですが。
少し歩いたところにキリスト教の教会があります。
このあたりは、住宅街で何も目安がないところなので、実家の場所を教えるときの格好の目印でした。
私はここにずっと住み、その後も中央線沿線に住んでいました。
両親は、昭和の終わりごろに、土地を売って別のところに引っ越しました。
私の実家だったところのうち、手前の方は駐車場になっていました。
奥の敷地には家が建っていましたが、全然知らない人の家です。
それでもお隣やお向かいには、見覚えのある表札の家がまだ残っていました。
子供の頃、一緒に遊んだ友人の家もそのまま残っているところもありました。
この大きな桜の木は、子供の頃、道路にしゃがんで、落ちた桜の花びらを集めて遊んだところです。
もう少ししたら、桜が満開になることでしょう。
その後は、新聞記事に載っていたところを歩いてみることにしました。
目的の場所は
1.荻外荘(てきがいそう)
2.角川庭園
3.太田黒公園
4.西郊ロッヂング
です。
この日はお天気も良く、ポカポカ陽気に誘われて、懐かしい場所を散歩できました。
(この項、続きます)
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