2020年6月24日水曜日

源氏物語を楽しむ会 2020年6月@猿田彦珈琲

今回の「源氏物語を楽しむ会」は参加者が二人しかいないということで、いつもの世田谷区の集会場ではなくて、地元の文化会館で行うことにしました。
ところが、そこに行ってみると休館日でした。
ちょうど窓ガラスのお掃除をしていました。


仕方なく、近くの広場や喫茶店を探しました。
ちょうど良かったのが、「猿田彦珈琲店」でした。
ここは広々としているし、話し声もそれほど気にならない雰囲気のところでした。


さすがにコーヒー専門店だけあって、いろいろなコーヒー豆のチョイスができました。
私はコーヒーにはそれほどこだわりがないので、ケニア豆のアイスにしました。


今回の「源氏物語」は、「絵合」(えあわせ)という巻です。
光源氏以外に、帝に入内した前斎宮(六条御息所の娘)や、院(前の天皇)、中宮(藤壺)などが登場します。
彼らの人間関係を家系図を見ながらたどってみるだけでも、けっこう面白いものです。
いろんな人が異母兄弟だったり、いとこだったりします。

今回、ネットで調べたのは「女別当」と「修理の宰相」という役職についてでした。
「別当」というのは、本来は他に本職があり、兼ねて別にその任に当たるという意味だそうです。
最初は兼務の長官を意味しましたが、後に専任の長官の名称となりました。
特に、検非違使(けびいし)庁長官を意味することが多いそうです。
今回は、女別当なので、それの女性版ということですね。
高級な女性官僚とでもいえば良いのでしょうか。
昔、野球の選手に「別当薫」さんという方がいらっしゃいましたね。
きっとご先祖は別当だったのでしょう。

「修理」は「すり」と読みます。
「修理」は、もともとは内裏の修理造営を担当する人の意味でした。
ちょっと前までなら建設大臣とか、そのあたりでしょうか。
今回、物語に登場した「修理の宰相」は「参議で修理職の長官を兼ねた人」の意味です。


コーヒー屋さんで、2人で原文と現代文を交互に読みながら、絵合の導入部分を終えました。
次回は、帝の二人のお妃である前斎宮と、弘徽殿のチームに分かれて、どちらの所有している絵が優れているかを競争する場面になります。

たまに場所を変えてするのも、新鮮で良いものだと感じました。

ちなみに「猿田彦珈琲」の「猿田彦」は「猿田彦神社」とどのような関係があるのでしょうか。
「猿田彦大神」は古事記や日本書紀にも登場する「みちひらき」の神様だそうです。
そういえば伊勢神宮にお参りした時にも、内宮の近くに猿田彦神社はありましたね。

読書会が終ってから、地元のお店に場所を移しました。
ランチタイムだったので、チキンカレー(ナッツがたくさん入っていた)、サラダ、コーヒーがついて790円はお得でしたよ。


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この日の装い。

朝はまだ涼しかったので、銘仙の井桁模様の単衣にしました。
地元の骨董市で千円で求めたもの。
古い着物なので、袖丈が長めです。
それで下には、筒袖のワンピース型襦袢を着ています。


帯は麻の名古屋帯。
黄色がうまく出ませんでしたね。


半襟に使ったのは、浜松の着物イベントでお土産に買った手拭いです。
しっかりした生地なので、襟にフィットしてくれました。

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「一日一句」

読書会きりりと締めたい麻の帯




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