2020年9月20日日曜日

着物と洋服

コロナ禍が始まってから、外出を控えたため、ほとんど着物を着なくなりました。また今年は長梅雨や猛暑の影響もあったので、洋服生活が多くなりました。

そして洋服を着ていて思うことは、「着物を選ぶときは楽だったな」ということです。

着物には色や模様の違いはありますが、基本的に形はすべて同じです。袷だろうが単衣だろうが浴衣だろうが、着物という型があります。

したがって着物をチョイスする際の基準は、季節や天候、行先や一緒に行く人のことなどであり、それらを考え、選ぶことになります。

<こちらは近くにある「しまむら」で980円で買ったブラウス>


それに対して、洋服にはさまざまな型があり、たとえばTシャツとパンツ(ズボン)というシンプルな組み合わせを選ぶだけでも、そのTシャツは半袖か、長袖か、丸首か、Vネックか、裾の長さはどれくらいかなどのさまざまなデザインがあります。そしてその中で適当と思われる型を選んでも、次は素材や色などの問題があります。

そしてTシャツが決まったとしても、次はパンツです。パンツの裾の長さや、裾つぼまりか裾広がりかも考えないとなりません。

こんなふうにしてデザインを決めて、そして色や模様や素材を選ぶのですが、それほど手持ちの服に手持ちがあるわけではないので、組み合わせを考えるうちに、「どうも似合わない」とか「これでは釣り合いが取れない」ということになり、何回も取り替えていくうちに、だんだん選ぶのが面倒になってしまうのです。

ほんとに洋服を選ぶときは、デザイン力や、コーディネート力がないとなりませんね。
そしてとにかくサイズが合わない、ということはどうしようもありません。私の場合、Sサイズという範疇で選ぶので、着られるものがとても少なくなってしまうのです。

<こちらは、通販で求めたSサイズのパンツスーツ>


そしてシャツとパンツが決まっても、次には靴のチョイスが待っています。

これがまた大変で、私のような外反母趾にフィットする靴はめったになくて、そこそこのもので妥協しないとなりません。

お金を気にしなければ、高機能の高級な靴も買えますが、それにしてもいろいろなデザインがあり、全部そろえていたら、靴箱が満員になってしまいます。
結局、いつも同じようなペタンコ靴になります。
ハイヒールなど、ここ何年も履いたことがありません。

<深大寺山門にて>

いやはや、昔は毎日、洋服を着ていたはずなのに、着物生活に慣れてしまうと、洋服を選ぶのはほんとに大変だ、と思います。

と、ここまで書いてきましたが、最近は着物をあまり着なくなったので、今度は着物と帯のコーディネート力が薄れてしまいました。

あれあれ。

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「一日一句」

いつの日かお洒落に着たい秋袷



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