2020年9月28日月曜日

久しぶりの浄瑠璃ライブ

コロナ禍になってから、観劇や音楽鑑賞の機会も少なくなっていましたが、先日は久しぶりに浄瑠璃のライブに行ってきました。

小雨の降る中、四谷三丁目の会場へ向かいます。

野澤松也さんの浄瑠璃弾き語りです。

会場では、コロナ感染拡大防止のため、体温計測、アルコール消毒、住所の記載など、スタッフの方が念入りに準備をされていました。


お茶菓子と飲み物が提供されました。今回は3部制で、3回とも鑑賞する方のために、お茶菓子も3種類用意されたそうです。素敵な心遣いですね。


定員も少なくしての鑑賞です。

前列に座ったお客さんは、このようなフェイスシールドをすることになりました。これはクリアファイルのようなものに、眼鏡型のものが付いていて、それを耳にかけるのでした。ただし、かけていると暑苦しいし、景色が少しゆがんでみえるような感じがしました。

さて、ライブが始まりました。

いつものように松也さんの三味線談議からスタートでした。

浄瑠璃の三味線は、棹の部分と、胴の部分の角度を変えて演奏できる、ということは知りませんでした。恋愛物や時代物などの話の内容によって、音色の変化をつけるのだそうです。

最初の出し物は創作「天晴桃乃鬼退治」(あっぱれもものコロナたいじ)でした。

桃太郎の鬼退治を今の社会に合わせて、「コロナ退治」のお話にしていました。マスクのことや、アビガン、ステイホーム、クラスターなどの単語が散りばめられていて、面白いお話になりました。

その後は、換気のために窓を開けました。気持ちが良かったです。

古典は「生写朝顔話」というお話の中の、笑い薬の段でした。松也さんが豪快に笑っていました。演奏もダイナミックでした。

この2本だけでもお疲れだと思いますが、それを3回、合計6曲も演奏されるとは、大変なことですね。さすがにプロは違います。

ライブが終了して、三味似粋人(シャミニスト)ジャパンのKさんと撮影。

みなさま、本当にお疲れ様でした。

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この日の装い。

雨だったので、濡れても大丈夫なセオアルファーの市松着物。


それに初おろしのやはり濡れても大丈夫な長羽織。脛の半分くらいまである長さにしてもらいましたが、うーん、私に似合ったかどうか、分かりません。


帯は、数年前に参加した着物交換会で、どなたも手を出さなかったので、最後にいただいてきた黒×シルバーの名古屋帯。とても重宝しています。

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「一日一句」

雨の月三味の音が響きけり


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