2020年10月14日水曜日

シルクラブで結城縮

昨日は、シルクラブ▼の着物展示会に行ってきました。

今回のテーマは「結城縮」でした。

結城には3回ほど出かけたことはありますが、現地で結城紬はしっかりと見ていても、結城縮というのはあまり知りませんでした。縮というと、と何となく夏着物のイメージがあり、どうして今の季節に展示するのかちょっと不思議な感じを持っていました。

シルクラブは中野区沼袋の住宅街にある、普通のお屋敷です。


一緒に出掛けた高校時代の友人は、透ける素敵な道行を羽織っていて、菊の模様のお太鼓が透けて見えて、きれいでした。

玄関で写してもらいました。


シルクラブでは、まずはビデオで結城縮の作られ方を勉強しました。たぶん昭和35年か40年ごろに撮影されたものでした。お蚕から真綿を取り、それを洗って広げて乾燥させて、細い糸にして、かせをかけて、染めて、織って・・・・・という気の遠くなるような作業をしていました。

これらの過程はほとんどが女性の手によってされていました。「お父さんは役に立たないわね」というビデオのナレーションが印象的でした。


結城の織物は、以前は縮が大半だったそうで、それを単衣で着たり、袷で着たりしていたそうです。

ちなみに結城紬は「平織」であり、結城縮は「よこ糸に強撚糸を使用して織り上げたもの」という違いだそうです。

国の重要無形文化財に指定される際には、条件として強撚糸を用いてはならないと決められてしまい、そのため縮は1割くらいしか生産されなくなりました。

今では結城縮はレアなものになってしまったということです。

素敵な結城縮、裏は真っ赤でした。せっかくの写真なのに、照明が当たって、ひどい顔になってしまいました。


その後にいろいろな反物を見せていただきましたが、まぁ、素敵なものばかり。目の保養になりました。

友人はこちらの焦げ茶色の無地をすすめられて、とても似合っていて良い雰囲気でしたが、朝のテレビの占いで「買い物は慎重に」というお告げがあったそうで、難を逃れていました。

私には大胆な縞模様の帯が似合うと、すすめられましたが、おいそれと買えるようなお値段ではありませんでした。宝くじが当たったら買えるかな?

平日に出かけたのでゆっくりと拝見できました。

その後は駅の近くでランチタイム。

本日のランチというのをいただきましたが、うーむ、味があまりしなくて、これなら私が作った方がおいしい、というレベルでした。まぁ、仕方ありませんね。

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この日の装い。

なんと27度にもなるというので、ポリの単衣にしました。これは「加花」というブランドの反物を購入して、マイサイズに仕立ててもらったものです。濃い青色に黒で波のような柄が入っています。

結城紬の展示会に行くのに、変な着物は着られないので、あえてポリにしました。

帯はお気に入りのBerry工房さんのレース帯。帯締めもBerryさんです。


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「一日一句」

秋日和 反物眺めて目の保養



2 件のコメント:

  1. カンカン10/14/2020

    行くのをどうしようかなと思っていたところ、お誘いいただいてありがとうございました。
    結城縮みを全く認識していなかったので、おもしろかったです。気の遠くなる作業で、これを手に入れるということは大変なことなのだと思いました。
    目の保養になって、また女将が似合うものをと闘志を燃やして、選んでくれていたところが楽しかったですね。手の届かない世界なので悩みようもありません。

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  2. 目の保養になりましたね。
    やはりたまには本物を見ないとね。
    後で「結城縮」を検索してみたら、以前はほとんど縮だったのに
    今は平織がほとんだとか。幻の織物になりそうですね。
    どこかでリサイクル品でも手に入らないかしらね。

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