2020年10月19日月曜日

都立大学プレミアム・カレッジ 1

東京都立大学は、私の住んでいる私鉄沿線にあり、多摩の緑に囲まれた広々とした大学です。

今から半世紀以上前、まだ高校生だった私は、一度は都立大学を受験してみようかと考えたことがありました。というのは、この大学は都民の子弟だと授業料も安かったという記憶があるのです。今はどうか分かりませんが。

当時は、この大学は目黒区にあり、今でも「都立大学前」という駅名だけは残っています。

それが今から30年ほど前に目黒から南大沢に移って来て、そして石原慎太郎がなんということであろうか、2011年には「首都大学東京」と名前を変更してしまいました。

それでもまた、2020年から東京都立大学に戻ったという歴史のある大学です。

たまたま何かのお知らせで、こちらの大学で「プレミアム・カレッジ」というのがあるのを知りました。その大学は50歳以上のシニアを対象にしたものです。


そしてその模擬授業がオンラインで視聴できるというので、申し込んでみました。

大学から受講票の通知が届いたので、ユーチューブで見てみました。


まず最初に見たのは、「日本における稲作文化の始まりと国つくり」という講演会でした。


考古学がご専門の山田昌久先生という方が、90分間講演をされました。

私は考古学にそれほど興味があるわけではありませんが、去年の秋に、静岡県の登呂遺跡に遊びに行った時▼、そこで古代の稲作などのワークショップを見て、ちょっと興味を持ったのです。

その時の写真です。登呂遺跡と田んぼです。


当時の住居の前で。


山田先生のお話では、戦前の日本史では、「縄文時代、弥生時代、古墳時代」という区切り方はなかったそうです。

それが戦後になっていろいろな発掘が始まり、遺跡も掘り起こされたりして、今の区切りができたのだとか。私もそのような時代があると習いましたが、当時は「農作は弥生時代になって始まった」という認識でした。

ところがここ20年くらいの間に、その学説はかなり変化してきました。つまり縄文時代にも農耕はされていたということです。

ユーチューブの中では、昔の農具(クワやスキ)などが説明されていました。

また日本の歴史だけでなく、中国や韓国の古代史を学ぶことも大切だと思いました。

ただし、オンラインの講義を体験してみて感じるのは、90分、黙って聞いているのは苦痛ですね。かなり長く感じます。

コロナ禍のため、大学生の多くはオンライン学習を余儀なくされましたが、やはり画像を見て、聴いているだけではどこまで学習できたかは問題だと思いました。

つまらない授業であっても、やはりリアルで受ければ印象は違ってくると思います。

この都立大のプレミアム・カレッジですが、今後はこんな模擬授業が予定されています。

「ブラックホールとダークマター」

「若者の就業問題から8050問題へ」

「人生100年を支える食生活について」

「東京から考える健康とQOL」

ユーチューブを見ていたら、窓の外が急に明るくなりました。夕陽が金色に輝いていました。

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「一日一句」

秋の日のたそがれ時に電子授業



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