素人ばかりでスタートした「源氏物語を楽しむ会」ですが、なんともう丸2年も経ってしまいました。
ヨチヨチ歩きの幼児のような歩みですが、それでもとりあえず源氏物語の原文を、声を出して読み続けています。専門家が見たら、どんな指摘をされるか分かりませんが、素人は素人なりに、毎回、いつも新しい発見をして、面白がっています。
今回、面白かったエピソードを一つ書いておきます。
それは主人公の光源氏と、彼の愛妻の紫の上との会話の中で、「斧の柄が朽ちるほどの間」という言葉が交わされた場面でした。
斧というのは、木こりが持っている道具ですが、その柄が朽ちるとはどういう意味か、お分かりですか?
それは、それほど長い間、という意味なんだそうです。
この言葉は、もともとは中国の「述異記」という書物の中にあるそうです。
ある時、仙人の童子が囲碁をしているのを見ていた木こりが、その囲碁があまり長く続くので、ついに木こりの斧の柄が腐ってしまい、村へ帰るとすでに長い年月が過ぎ、知人がみないなくなっていたということだそうです。
それで気づかないほど長い年月が経つ、ということの別の言い方になったのだそうです。
今でも、電子ゲームに夢中になり、長時間遊んでしまうこともありますが、それも「斧の柄が朽ちる」ということになるかもしれませんね。
そのような例え話ですが、光源氏も紫の上も、どちらもその言葉の由来を知っていたということになりますね。二人とも教養があったのでしょう。
こんなことを知ることができるのも、古典の面白さもしれません。
そして音読の間には着物談議もして、読書会を過ごしました。
次回からは3年目に入ります。
コロナが終息したら、みんなで京都とか明石とかに行ってみたですね。
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この日の装い。
ちょっと気が向いて、はんなり系の着物と帯にしてみました。着物は、濃いピンクの菱形模様の小紋です。
たんすやさんのきもの券で購入したので、ほぼゼロ円です。
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