2021年1月21日木曜日

アルバムの思い出

私の人生も70年以上となりましたが、そのうちのちょうど半分の35年間分は、アルバムというものは、一冊も残っていません。

どういうことなのでしょう?

実家には、分厚い古びたアルバムが何冊もありました。

戦前の祖父母の写真、戦後になり私の両親が結婚して、子供(私と妹)が生まれてからの写真、家族旅行、学校の行事などの写真、親戚との交流写真などが山ほどありました。

こちらは現在97歳の母が、23歳くらいだったころの写真です。昭和22年頃でしょうか。

それらのアルバムを眺めるのはとても楽しく、子供の頃は両親に「この人は誰?」とか「ここはどこ?」などと尋ねて、楽しい会話が続いたものです。

ところが父(今、生きていれば100歳)が65歳の頃、その実家から横浜へ引越ししたのですが、父は何を勘違いしたのか、それらのアルバムをすべて捨ててしまったのです。本人には捨てた意識があったのか、なかったのか分かりませんが、とにかく現在、それらの古いアルバムは手元には1冊も残っていません。

そのことを、いとこたちに知らせたところ、彼女たちは可哀想に思ってくれて、手持ちの自分のアルバムに貼ってあった写真のうち、私が写っている写真を何枚か送ってくれました。それらの写真だけが、私の幼い頃を知るよすがなのです。

そのうちの1枚です。私が5才、妹が2才くらいでしょうか。

母の手作りのワンピースは、水色だったことを覚えています。

その後、大人になり結婚しましたが、初めの結婚は解消してしまったので、その結婚期間中に写した写真は、一枚も手元にありません。

あちこち旅行をしたり、海外に住んでいた記憶も、私の頭の中にあるだけで、写真としてはまるで残っていません。

ということで、私自身の写真は、再婚して以降、つまり35歳以降の写真しかないのです。

私の人生のうち、ちょうど半分の記録は、アルバムとしてはほとんど残っていないのです。

その後、娘が生まれ、たくさんの写真を写し、アルバムもずいぶん増えてしまいました。

ところが娘が結婚して家から離れると、そのアルバムを開くこともほとんどなくなりました。

はっきりいって、重たいアルバムは部屋の場所ふさぎなのです。

と言って、捨てるのも惜しいと、それらのアルバムは悩みの種でした。

そんな時、よい情報と出会いました。

それは本来は御朱印帳として使われるものを、アルバムとして利用しているというFB友達からの情報でした。

なんでもその御朱印帳アルバムは、徳島に住んでいらっしゃる製本専門家の方の手作りだというのです。

その方の紹介サイトを見ると、御朱印帳は美しい和の布の表紙が貼られ、中身は写真が44枚収まるとのこと。立たせて使えるので、テーブルの上に置いておけば、いつでもすぐに見ることができるようになっていました。

そのFB友達の紹介で、先日、私も生の御朱印帳を拝見させていただく機会がありました。

おお、見事でした!

可愛い水引も付いていました。


もちろん本来の御朱印帳として使うのもよし、俳句や短歌を書いても良いでしょうね。
サイン帳にもなるかな。

こちらは大きいサイズで、四国八十八か所巡りの納経帳です。中の和紙には、お寺の名前が一つずつ書かれています。

鮮やかな表紙、渋い表紙など、色とりどりでした。

どれにしようか迷いましたが、自分の着物の好みの御朱印帳を3冊選んでみました。素敵なアルバムとして利用できそうです。

横向きのものは、グリーティングカードをまとめようかとも思っています。

私の手元にあるバラバラの写真をピックアップして、厳選して貼ってみようと思っています。

そして孫たちに「これがおばあちゃんの昔の姿だ」と見せてあげられたらと思います。

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御朱印帳をご希望の方は、こちらのHPからどうぞ。ご自分のお好きな布でも製作していただけるようですよ。

「麿工房」▼

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御朱印帳を拝見するために、市内のお宅へ伺ったときの装い。

黒に赤い光沢のある道行です。これは以前、市内のカフェギャラリーで開かれた着物フリマで、なんとワンコインで見つけたもの。

ちょっときちんと感があるので、初めてのお宅にお邪魔するのには良いかしらと思って、着てみました。

襟元が寒かったので、洋品屋さんで見つけたふわふわ襟巻を巻いています。

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「一日一句」

思い出の写真集めて春近し


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