2021年2月10日水曜日

源氏物語を楽しむ会 2021年2月

先日開催した、「源氏物語を楽しむ会」27回目のまとめです。

今回も前回に続いて、オンラインで行いました。スマホの画面では、着物の打ち合わせが反対になっていますね。

前回同様、「薄雲」の巻でした。

こちらの絵画は、光源氏にまとわりつく明石の姫君の様子です。光源氏が着用しているのは「直衣」と呼ばれるものです。右上に見えるのは、育ての親となる紫の上ですね。

この巻にはいろいろな人物が登場します。

ざっと書き出してみますが、

◆光源氏(主人公 32歳)

◇紫の上(光源氏の愛妻 24歳)

◇花散里(光源氏の父帝の愛人の妹、光源氏とは恋愛を越えた関係)

◇明石の方(光源氏が明石に滞在中にできた愛人 23歳)

◇明石の姫君(光源氏と明石の方の間にできた女の子、紫の上が育てている 4歳)

◆太政大臣(光源氏の正妻の父親)

◆帝(桐壺院の子供と言われているが、本当は光源氏の息子 14歳)

◇藤壺(桐壺帝の妻だが、光源氏とは恋愛関係にあった 37歳)

(◆は男性、◇は女性です)

などなど、源氏物語を初めて読む人にとっては、誰が誰だか分かりづらいことだと思います。

でも、現代語訳の本には、たいてい、相関図のような付録があるので、誰が誰だか忘れてしまったときには、そちらを見ると分かるようになっています。

ちょっとマンガチックな図です。

今回は、光源氏の食生活について、話し合ってみました。

当時の帝や貴族は、普通は一日二食だったようですが、源氏物語には、あまり食事のシーンは描かれていません。

今回の「薄雲」の原文には「はかなき(ちょっとした)くだもの」「強飯(こはいひ)」というのが書かれていました。

平安時代の「果物」というのは、どんなものでしょうね。

きんかんなどの小さな柑橘類、梨、木の実などのようでした。

また主食は、うるち米を甑(こしき、底に穴の開いた土器)で蒸して、半ば熱が通ったものを「飯(いい)」と言ったそうです。これに水を加えてさらに蒸したものが、強飯でした。

また今の飯にあたるものは「固粥」と呼ばれ、今の粥は「汁粥」と呼ばれていたそうです。

いずれにせよ、現代の感覚からいったら、ちょっと栄養不足だったかもしれませんね。

分からないことは、こちらの事典やネットなどで調べています。

さて、この年はいろいろなことが起こりました。

義父の太政大臣が亡くなり、天変地異が続き、さらには最愛の人であった藤壺が37歳という若さで亡くなります。

日食や月食、流れ星などの現象もあったかもしれません。

そんな中で、光源氏にとっては藤壺を失ったことは、非常にショックが大きかったものと思われます。

今回はここまででしたが、この次には冷泉帝が自分の出生の秘密を知るという、クライマックスが待っています。

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この日の装い。

自宅でしたが、着物を着てみました。

フンズさんの「みかん箱詰め放題」▼でいただいてきた水色の着物です。こちらの右端になります。

付け下げ風?


こちらはタブレットで写した写真です。
スマホとは、色彩がだいぶ違いますね。

帯は、「着物交換会」でKさんからいただいた黒の名古屋帯。いろいろな色の模様が入っているので、合わせやすい帯です。


帯のあたりにもぼかしが入ってしまいました。
自撮りはなかなか難しいものです。

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「一日一句」

まだ続く 春の源氏も オンライン


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