先日開催した、「源氏物語を楽しむ会」27回目のまとめです。
今回も前回に続いて、オンラインで行いました。スマホの画面では、着物の打ち合わせが反対になっていますね。
前回同様、「薄雲」の巻でした。
こちらの絵画は、光源氏にまとわりつく明石の姫君の様子です。光源氏が着用しているのは「直衣」と呼ばれるものです。右上に見えるのは、育ての親となる紫の上ですね。
この巻にはいろいろな人物が登場します。
ざっと書き出してみますが、
◆光源氏(主人公 32歳)
◇紫の上(光源氏の愛妻 24歳)
◇花散里(光源氏の父帝の愛人の妹、光源氏とは恋愛を越えた関係)
◇明石の方(光源氏が明石に滞在中にできた愛人 23歳)
◇明石の姫君(光源氏と明石の方の間にできた女の子、紫の上が育てている 4歳)
◆太政大臣(光源氏の正妻の父親)
◆帝(桐壺院の子供と言われているが、本当は光源氏の息子 14歳)
◇藤壺(桐壺帝の妻だが、光源氏とは恋愛関係にあった 37歳)
(◆は男性、◇は女性です)
などなど、源氏物語を初めて読む人にとっては、誰が誰だか分かりづらいことだと思います。
でも、現代語訳の本には、たいてい、相関図のような付録があるので、誰が誰だか忘れてしまったときには、そちらを見ると分かるようになっています。
ちょっとマンガチックな図です。
今回は、光源氏の食生活について、話し合ってみました。
当時の帝や貴族は、普通は一日二食だったようですが、源氏物語には、あまり食事のシーンは描かれていません。
今回の「薄雲」の原文には「はかなき(ちょっとした)くだもの」「強飯(こはいひ)」というのが書かれていました。
平安時代の「果物」というのは、どんなものでしょうね。
きんかんなどの小さな柑橘類、梨、木の実などのようでした。
また主食は、うるち米を甑(こしき、底に穴の開いた土器)で蒸して、半ば熱が通ったものを「飯(いい)」と言ったそうです。これに水を加えてさらに蒸したものが、強飯でした。
また今の飯にあたるものは「固粥」と呼ばれ、今の粥は「汁粥」と呼ばれていたそうです。
いずれにせよ、現代の感覚からいったら、ちょっと栄養不足だったかもしれませんね。
分からないことは、こちらの事典やネットなどで調べています。
さて、この年はいろいろなことが起こりました。
義父の太政大臣が亡くなり、天変地異が続き、さらには最愛の人であった藤壺が37歳という若さで亡くなります。
日食や月食、流れ星などの現象もあったかもしれません。
そんな中で、光源氏にとっては藤壺を失ったことは、非常にショックが大きかったものと思われます。
今回はここまででしたが、この次には冷泉帝が自分の出生の秘密を知るという、クライマックスが待っています。
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この日の装い。
自宅でしたが、着物を着てみました。
フンズさんの「みかん箱詰め放題」▼でいただいてきた水色の着物です。こちらの右端になります。
付け下げ風?
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「一日一句」
まだ続く 春の源氏も オンライン
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