「源氏物語を楽しむ会」も、コロナ禍の緊急事態宣言のため、オンラインで行っていましたが、先日は久しぶりにリアルで楽しみました。
やはり顔を合わせての会合は良いですね。無駄話も多くしましたが、それでも充実感はありました。
お仲間のUさんも、久しぶりに着物で登場しました。落ち着いた色の結城紬と、春らしい桜の柄の帯でした。
「源氏物語」は、今回も「薄雲」の巻でした。
光源氏が愛した藤壺(父親の後妻)が、37歳で亡くなってしまった頃のお話です。
当時の人が、37歳で亡くなるというのは、それほど早くはなかったようです。あの六条御息所にしても36歳で亡くなったのだとか。
ところで彼女たちの死因は、なんだったのでしょう。
調べてみると、結核、脚気、皮膚病などが多かったようです。運動不足、栄養失調、多産(女性の場合)などがその原因と考えられます。
いずれにせよ100歳以上の人もたくさんいる現代とは、比較にならないほど短命ですね。
藤壺が亡くなった後、光源氏は悲しみの真っただ中にいます。
そして藤壺の息子である帝は、高名な僧から驚くべき話を聞きます。
実は彼は先帝と藤壺との間に生まれた子供ではなく、藤壺と光源氏の間で生まれた子供だったというのです。
どれほどの衝撃だったことでしょう。
普通なら、そんな話を聞いたら、ショックでぐれてしまうでしょう。
物語を面白くするために、作者の紫式部はこのようなストーリーにしたのかもしれませんが、まだ年の行かない少年には可愛そうなことをしたと思います。
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この日の装い。
お召(?)の濃い青い着物。ネットのリサイクル着物屋さんで購入しました。たしか2000円くらいだったかしら。葵のような花が好きです。
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