今回の玉川上水ウォークは、東京に緊急事態宣言が発令される以前に実施されたものです。
歩いたルートは「玉川上水を歩く 11」▼で確認できます。中央線の三鷹駅から武蔵小金井の文字があるところまでです。
さて玉川上水は、昔から多くの文人に愛されていました。
中でも明治の小説家である国木田独歩は、玉川上水とはとても縁が深い関係がありました。彼の「武蔵野」という作品には、玉川上水付近を散策した様子が描かれています。
こちらは独歩の文学碑です。
また独歩橋という名の橋もありました。
その先には「境水衛所」の跡がありました。
江戸時代に作られた施設ですが、そこには<水番人>という人がいて、玉川上水の水量を確認したり、流れてくる落ち葉の掃除などをしていたそうです。
ここは、明治維新以降は、東京市水道部が管理することになりましたが、ずっと後の昭和55年に廃止されたそうです。
ところで玉川上水は、ほぼ五日市街道と並行して走っています。
こちらは新橋の近くです。まだツツジがきれいに咲いていました。というか、今年は花の開花時期が早すぎますよね。本来ならツツジは連休の頃に咲く花だと思いますが。
玉川上水の水は、ところにより、とても水量が多いところもありました。覗くとちょっと引きこまれそうになりました。
この辺りの上水は、本当にまっすぐで、遠くが見渡せる素敵な場所でした。
またこのあたりの道はきちんと整備されています。両側に桜並木がずっと続いていて、桜のシーズンはさぞ美しいだろうと思いました。並木のフェンスには、桜の花や花びらをかたどった飾りが付けられていて、可愛らしい雰囲気になっていました。
「名勝 小金井櫻」という石碑も建てられていました。
ようやく小金井橋まで辿り着きました。
こちらは歌川広重が描いたこの辺りの風景です。桜の向こうには富士山が見えていますね。
小さなお社もありました。
小金井橋で左折して、そこのバス停からバスに乗り、JR武蔵小金井駅に行き、この日の日程は終了しました。三鷹から小金井橋までおよそ5.1キロ、約14,000歩くらい歩いたと思います。
Nさんとはここでお別れ。一緒に歩いていただき、ありがとうございました。また機会があればご一緒したいですね。
武蔵小金井はとても変化していて、かつて駅前にあった西友ストアはなくなり、南口にはかっこいいビルが立ち並んでいました。
≪2021年4月23日≫
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「一日一句」
風光る 上水の道 まだ続く
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