先日、神楽坂のギャラリーで優雅な「王朝継ぎ紙体験」をしてきました。
教えていただいたのは、「源氏物語を楽しむ会」でご一緒しているUさんです。
「ART!原生林」というグループでの展示会でした。
1階の会場には書道、デコパージュ、絵画、アルミ金属工作、自然石アート、ガラスアート、タイルアートなどさまざまな工夫をこらしたアート作品が展示されていました。
またアートマルシェということで、帯留やピアスなどの小物の販売もしていました。
展示作品を鑑賞した後は、2階の和室にいきました。
こちらで継ぎ紙の作品を拝見。
美しい和紙を張り合わせて、その上に金粉などを散りばめ、そこにさらさらと文字が書かれていました。文字は読めなくても、配色の美しさやお洒落なセンスが感じられました。
展示された作品の色の組み合わせや、さまざまに工夫された技法を拝見した後で、さあ、私達もやってみましょう、ということになりました。
Uさんが分かりやすく説明してくれました。
体験セットというのがあり、そこには和紙やデザインされた用紙、カードの台紙などが入っていました。
まずは使用する色を決めて、その配置を考えます。
同じデザインなのですが、その人のセンスや個性によってまるで違ったふうになるのですね。
がんばるKさん。
順番にしたがって和紙を置いて、そして紙の淵に2ミリほど糊を塗って、そこを重ねて貼り付けて行きます。
和紙に水で溶いた糊を小筆で塗るのですが、私はこの作業が一番気に入りました。小筆のふんわりした感触が気持ちよかったのです。
一生懸命作業しているところです。後ろから写されていました。
Kさんのタスキが、かっこいい!
さてようやく出来上がり。
上はUさんのお手本。さすがにセンスのよい色の組み合わせです。雅の世界ですね。半分に折ってカードとして使うことができます。
左はKさんの作品。彼女の着物の好みどおりの配色で、とても素敵でした。紫系統でまとめていて、落ち着いた大人の雰囲気を出していました。
私は右側ですが、どうみても子供っぽい。センスの無さにがっくりしました。
余った和紙もいただいてきましたが、ほんの少しの紙でも、このようなカードに使えると思うと、大事にしたいたいですね。
平安時代は紙は貴重なものだったと聞いています。紫式部があのような長い源氏物語を書くことができたのも、藤原道長の財力で巻紙を用意してもらったということです。
千年経っても保存されている和紙は、すぐれものですね。
ということで、王朝の優美な世界をほんのちょっぴり体験してきました。
ギャラリーの前で、記念写真を写していただきました。
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