今日のブログは、皇居のお堀端で、すごい偶然の出会いがあった、というお話です。
先日、東京竹橋にある国立近代美術館へ行った日のこと。
この日は展覧会の他に、もう一つ、行きたい場所がありました。
それは皇居のお堀端にある和気清麻呂(わけのきよまろ)の銅像です。
私は、最近、和気清麻呂についての小説を読んで、それがとても面白い内容だと思いました。私はいわゆる皇室崇拝者ではありませんが、和気清麻呂という人の人生は、とても興味深いものでした。
それで彼のことをもう少し調べてみると、この人の銅像が美術館の近くにあるということが分かったので、展覧会の後に寄ってみることにしました。
美術館を出て、お堀端を歩きました。
皇居の周囲は、マラソンをする人で溢れていました。人の少ないところを、ようやく写すことができました。緑が美しかったです。
高さは4.2メートルもあるのだとか。
すると、親子と思われる二人連れから、
「すいませんが、シャッターを押してくれますか」という声がかかりました。
スマホで写して差し上げると、とても喜んだ様子でした。
和気清麻呂の像の前で記念撮影をするのは珍しいので、ちょっと尋ねてみると、岡山県から上京された母娘で、東京見物の途中なのだとか。
銅像のことは、こちらの説明を見ても分からないというので、小説を読んだ知識をちょっと説明してあげました。
和気清麻呂という人は奈良時代の人ですが、昔は備前国、現在は岡山県の和気町というところの出身です。
それで、この母娘は同郷の人の銅像を見に来たのだと思ったら、そういうことは全然知らずにたまたま通ったので、写真を写そうと思ったとのこと。
和気清麻呂は、和気町の出身であり、その小説の作者も和気町の人であると伝えると、
「和気町なら、うちの隣町ですよ。でも全然、知りませんでした。」とびっくりされていました。
それで私は岡山出身の和気清麻呂の小説を読んだこと、彼は岡山から奈良に来て、川の治水工事などをした人で、私は彼に興味を持ったことなどを話しました。
娘さんはこの春に某女子大の3年生になったそうです。ところがコロナのためにこの2年間はずっと通学できず、ネットの授業ばかり。クラブ活動とも無縁だったこと、今回、ようやく対面授業ができるようになり、母娘で上京されたことなど教えてくれました。寮もコロナ対策のために閉鎖されてしまったこと、など、あれこれ話しました。
それにしてもこの広い東京で、岡山出身の名士の前で、岡山の母娘と会えたなんで、すごい偶然でした。
こちらは、そのお母さんに写してもらった写真です。
偶然とはいえ、楽しい会話ができました。
どうぞ楽しい東京見物をされますように。
またいつかどこかで偶然お会いできると嬉しいですね!
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「一日一句」
つつじ咲き 備前の人と めぐり逢い
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