築地へ出かけたのは、日本橋きもの倶楽部主催の着物のバザーがあったからです。
このバザーは、女優の駒塚由衣さんがお蔵に保管していた膨大な着物や帯を放出されるというものでした。
浴衣や帯もたくさん出品されるとのこと。私は三味線の浴衣会に着られるようなものがあるといいなと思い、参加しました。
築地本願寺からすぐ近くの会場には、午前11時に到着しました。
素敵な品がたくさんありました。豪華な昔の衣装から、袷、単、浴衣、帯など色とりどりでした。
ただし、チビの私には寸法があわずに残念だったなと思っていると、「すごく小さいサイズ」と書かれた浴衣を見つけました。
どれほど小さいのか分からず、どうしようかなと思っていると、駒塚さんが「これは私の祖母が着ていたものなのですよ」と話しかけてくれました。
手を通してみると、ぴったりでした。
一枚は白地に藍色のバラの花模様。
もう一枚は藍色に白の露芝模様。
私が「今度、ゆかた会で秋の色種を弾くのです」と話すと、それならこちらがぴったりと、勧めてくれました。
さすが女優さんですね。秋の色種を踊ったことがあるとのお話でした。
ということで、おばあさまが着ていらっしゃった浴衣を1000円でいただいてきました。
よいものと出会えました。
この日は多くのお客様が来場して、みなさんのもとへ着物や帯がお嫁入りしたそうです。
良かったですね。
主催者のみなさま、お手伝いされたみなさま、どうもお疲れさまでした。
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「一日一句」
露芝の 浴衣で昔を 偲びつつ
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