この春はお天気がよく変わります。
雨降りが続いたかと思うと、夏のような暑さになったり、そしてこの日はまた3月並の肌寒さとなりました。
前回の3月の集まりはお彼岸前で、まだ桜も咲いていなかったというのに、その後、急に満開となり、八重桜も終わってしまい、今回は藤の季節となりました。
会場の世田谷区の施設でも、藤の花が咲いていました。盛りは過ぎてしまったようですが。
藤といえば、源氏物語の作者・紫式部にはぴったりの色の花ですね。
また主人公・光源氏の少年時代からの憧れの人であり、そして父帝の后でありながら、光源氏と関係をもってしまった藤壺も、その名の通り、藤の花を思い起こさせます。
さて今回は玉鬘の巻きでしたが、登場人物の関係はこのようになっています。
「週刊絵巻で楽しむ源氏物語五十四帖」より拝借
今回、玉鬘の母親(夕顔)のそばにいた右近さんは、美人の代表として藤壺をあげていました。
他には光源氏の正妻格の紫の上、彼の子供を産んだ愛人の明石の方、も美人であると述べていました。
そして玉鬘はそれらの女性たちにも引けを取らないほどお美しく、田舎育ちとは思えないほど気品がある、と話している場面がありました。
(当時は都と地方ではかなりの格差や偏見があったようです。)
そして光源氏の若き日の恋人・夕顔(逢瀬の最中に変死してしまった)の忘れ形見である玉鬘の存在を、右近さんは光源氏に伝えたいと強く願った、というのが今回のお話でした。
本来でしたら、玉鬘の実の父親に相談するのが筋なのでしょうけれど。
今回のお話は、右近さんと、玉鬘の乳母のおばさん二人がメインになったお話でした。
自分のこれまでの生まれ育ち、自分の母親の死、自分の今後のことを目の前で二人のおばさんがおしゃべりしているのを聞いた玉鬘はどんなふうに思ったのでしょうね。
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この日の装い。
袷着物は片付けてしまったので、単衣着物にしましたが、やはりひんやりと寒かったですね。裏があるとないのとでは、こんなに違うのかと思いました。
数年前、デパートのリサイクル着物イベントで、たぶん千円で購入したもの。
帯は着物大市で見つけたもの。
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「一日一句」
初瀬川 新緑の下 歩きたし
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