先日は、「東をどり」鑑賞のため、新橋演舞場までお出かけしました。
私の長唄三味線の先生が、地方として出演されていたからです。
先生の演奏姿がよく見えるようにと、2階の隅に席を取りました。1階席から見るよりも、斜め上からのほうがよく見えるのです。
先生は、3月には京都で開催された「北野をどり」にも出演されていて、私も京都まで鑑賞に行ってきました。
京都の「北野をどり」でご一緒したKさんが、「京の踊りと江戸の踊りの違いを見てみたい」と希望されたので、今回もお誘いして東銀座まで出かけました。
先生が演奏されたのはオープニングの格式高い「雛鶴三番叟」、華やかな「元禄花見踊」、鷺娘のイメージの「雪の幻想」、優美な「若菜摘」、そして新橋芸者が勢ぞろいしてのフィナーレでした。
古参芸者の方と一緒に演奏されていましたが、きりりとしてかっこ良かったです。3日間8公演、お疲れ様でした。
踊りも西川流、花柳流、尾上流とありましたが、どの踊りも格調高く、華やかで素敵でした。
とくに夏の賑わいを表した「柏の若葉」という踊りは、すっきりとしていて江戸っぽくで、私は好きでした。
休憩時間には、新橋の名店が趣向を凝らしたおつまみや冷酒比べなどを提供していました。
公演の最後には、舞台から芸者さんが客席に手ぬぐいを投げていました。私は2階席なので、ここまでは飛んでこないと思っていたら、劇場の係の人が手ぬぐいを投げていたので、しっかりとキャッチしました。
中には、永谷園のふりかけも入っていました。
「東をどり」は大正14年に新橋演舞場のこけら落としのときにスタートしたそうです。
ちょうど関東大震災の被害から立ち直ったころでしょうか。
実は私の母は大正13年生まれで、当時はこの新橋演舞場から近いところに住んでいました。一番上の伯母は、三味線を習い、次の姉は日本舞踊を習っていました。このあたりの土地柄だったのでしょうか。
そんなこともあるので、この「東をどり」には親しみを感じています。
今年で98回目の公演ですが、江戸の粋を体現している新橋芸者さんたちが、いつまでもかっこよくご活躍されますように。
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本当は涼し気な着物を着て行きたかったのですが、足の怪我がまだ完全には治らず、草履が履けないので、残念ながら洋服でした。
会場には多くの着物姿の人がいて、ちょっぴり羨ましく思いました。
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「一日一句」
夏近し 三味を楽しむ 江戸の舞
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