2023年6月15日木曜日

麻布十番から三田まで その2 慶応義塾大学

私はこれまで仕事の関係上、いろいろな大学にお邪魔したことがあり、また大学の市民向け講座などにも参加していました。それで大学のキャンパス巡りが好きなのですが、どういうわけか、慶応義塾だけは今まで行ったことがありませんでした。

今回、たまたま慶應義塾ミュージアム・コモンズというギャラリーで、浮世絵の展覧会が無料で一般公開されるというので、行くチャンスができました。

今回のタイトルは「さすが!北斎 やるな国芳!」でした。江戸時代末期の浮世絵師二人に絞っての展覧会でした。

入場料はなんと無料。太っ腹ですね。

北斎は言わずとしれた葛飾北斎、国芳は歌川国芳です。それぞれ江戸時代に独自の世界を確立した浮世絵師です。

今回の展示には、北斎の代名詞ともいえる有名な富嶽三十六景があり、とても素晴らしいものでしたが、私が一番感動したのは、「諸国名橋奇覧」シリーズでした。日本の珍しい橋の絵を集めたものですが、どれも誇張されて描かれていたりして、あっと驚くものばかりでした。私は橋マニアですが、こういう橋が本当に存在していたらさぞ楽しいだろうと思いました。

今まであちこちで北斎の絵は見ていましたが、橋シリーズは初めてだったので、とても感動しました。細かい部分まで丁寧に描かれていました。色使いも美しかったです。北斎というと、山や海のイメージが強いのですが、橋も素敵でした。

国芳の浮世絵は大胆奇抜なアイデアで歌舞伎を扱ったものや、源氏物語をパロディのようにしたものなどがあり、才能の凄さを見せつけられました。

二人とも若いうちから才能を発揮して、紆余曲折を経て、江戸時代末期にはその作風を確立しました。

ちなみに北斎と国芳は38才、年の差があるようです。親子くらい離れていますね。

また北斎一派や、国芳が描いた下絵がたくさん展示されていました。ラフなスケッチがだんだんと作品に近づいて行く様子が分かりました。

浮世絵を見た人は、北斎と国芳のどちらに軍配を上げるよう、パソコンで投票できるようになっていました。

私はちょうど、北斎が登場する時代小説を読んでいるところなので、やはり北斎に軍配を上げたいと思いました。彼の描くすっきりとした美しい絵と、青色が好きです。

その後は、キャンパスをぶらぶらしてみました。



その後は「八角塔」というカフェに行ってみました。ここは以前は図書館だったところだそうですが、とてもお洒落で良い感じでした。

こちらはそのパンフレットです。


こちらで、たまごサンドのランチをいただきました。

ここは学生でなくても、誰でも利用できるところですが、学食よりは値段が高めなので、大人の利用が多いようでした。


重厚な雰囲気でした。

その後は都営地下鉄の三田駅を目指して歩きました。梅雨どきなのに、お昼頃にはものすごく暑くなり、日傘を差していても眩しいほどでした。

おまけに都営地下鉄の駅はものすごく遠くて、地下道などを嫌になるくらい歩くことになりました。

ということで、この日は1万歩くらい歩いたと思います。古川の橋巡りはたった4橋でしたが。

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この日の装い。

濡れても平気なポリの着物。


帯もポリです。



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「一日一句」

珈琲の 香り漂う 赤レンガ


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