かなり偏向傾向がありますが、最近、読んだ本の覚え書きです。
◆内館牧子著 「十二単を着た悪魔」
ある日、突然、源氏物語の世界にトリップしてしまったダメ男と、ヒロインになれなかった弘稀殿女御の物語。読んだのは2回目でしたが、さすが内館さん、面白かったです。
◆「発酵の本」 数冊
《やさしい》と書いてあっても、どれも内容は専門的で難しかったです。発酵の理論的な話よりも、料理などの応用を知りたかったので、ざっと読んだだけでした。
◆諸田玲子著 「かってまま」
不義の恋の末に生まれた薄幸の美少女・おさい。彼女が育つ過程には、悲しい出会いが待っていた。数奇な運命を綴る短編集。これぞ女性が書いた女性のための小説。諸田さん、大好き。
◆植松三十里著 「半鐘」江戸町奉行所吟味控
八百屋お七を下地にした捕物帳の謎解き。読んでいる最中はとてもおもしろかったが、読み終えると、あまり記憶に残らず残念。
◆植松三十里著 「家康が愛した女性たち」
徳川家康に関わった女性たちが、それぞれの生きた時代、それぞれの立場から家康の真の姿を語るもの。
祖母、母お大、最初の妻、北政所、孫の和子など7人の女声がそれぞれの立場から、家康について語りかけます。その人の立場のより、歴史上の有名人物もいろいろと見方が変わってくる、という見本のようなお話でした。
◆清水義範著 「読み違え 源氏物語」
パスティーシュの名手・清水義範の抱腹絶倒の源氏物語。ほんとうによく勉強しています。源氏物語に親しんでいる人なら、すごく面白いと思うでしょうけれど、そうでない人にはどうかな。
◆石田夏穂著 「我が友、スミス」
筋トレに励む若い女性が、ボディビル大会に出場するまでの物語。スミスというのはトレーニングマシンの名前です。
私にしては珍しい種類の小説ですが、世の中にはこういう本もあるのか、と思いました。この著者は東工大工学部を卒業しているそうで、かなり異色の作家ですね。
某ブロガーさんが読んでいたので、つられて手にしてみました。この手の現代小説はめったに読まないので、良い小説なのかどうか、判断できません。
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文月や やはり女性の 本が好き
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