2023年7月8日土曜日

最近読んだ本から

かなり偏向傾向がありますが、最近、読んだ本の覚え書きです。

◆内館牧子著 「十二単を着た悪魔」

ある日、突然、源氏物語の世界にトリップしてしまったダメ男と、ヒロインになれなかった弘稀殿女御の物語。読んだのは2回目でしたが、さすが内館さん、面白かったです。


◆「発酵の本」 数冊 

《やさしい》と書いてあっても、どれも内容は専門的で難しかったです。発酵の理論的な話よりも、料理などの応用を知りたかったので、ざっと読んだだけでした。


◆諸田玲子著 「かってまま」

不義の恋の末に生まれた薄幸の美少女・おさい。彼女が育つ過程には、悲しい出会いが待っていた。数奇な運命を綴る短編集。これぞ女性が書いた女性のための小説。諸田さん、大好き。


◆植松三十里著 「半鐘」江戸町奉行所吟味控

八百屋お七を下地にした捕物帳の謎解き。読んでいる最中はとてもおもしろかったが、読み終えると、あまり記憶に残らず残念。


◆植松三十里著 「家康が愛した女性たち」

徳川家康に関わった女性たちが、それぞれの生きた時代、それぞれの立場から家康の真の姿を語るもの。

祖母、母お大、最初の妻、北政所、孫の和子など7人の女声がそれぞれの立場から、家康について語りかけます。その人の立場のより、歴史上の有名人物もいろいろと見方が変わってくる、という見本のようなお話でした。


◆清水義範著 「読み違え 源氏物語」

パスティーシュの名手・清水義範の抱腹絶倒の源氏物語。ほんとうによく勉強しています。源氏物語に親しんでいる人なら、すごく面白いと思うでしょうけれど、そうでない人にはどうかな。


◆石田夏穂著 「我が友、スミス」

筋トレに励む若い女性が、ボディビル大会に出場するまでの物語。スミスというのはトレーニングマシンの名前です。

私にしては珍しい種類の小説ですが、世の中にはこういう本もあるのか、と思いました。この著者は東工大工学部を卒業しているそうで、かなり異色の作家ですね。

某ブロガーさんが読んでいたので、つられて手にしてみました。この手の現代小説はめったに読まないので、良い小説なのかどうか、判断できません。


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「一日一句」

文月や やはり女性の 本が好き

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