先日、町田市にある美術館へ行きました。
展覧会の内容も素晴らしかったのですが、それより何より、美術館の立地にあっと驚かされました。こんな美術館は、生まれて初めてでした。
普通、美術館といえば街中にあったり、ちょっと小高い丘の上に立っていたりするのですが、こちらの美術館は、なんと谷底にあったのです。谷底ですよ。
その美術館は、町田市立国際版画美術館でした。
出かける前に、美術館へのアクセス方法を見ると、「町田駅から徒歩15分」と書いてあったので、小田急線町田駅からのんびりと歩いて行きました。
10分ほど歩くと、「美術館入口」という信号があったので、そこを左折したところ、なんと突然、信じられないほどの急な下り坂が待ち受けていたのです。
写真ではうまく表現できませんが、とにかくすごい坂でした。
その道路は大きなトラックなどもビュンビュン通るところなので、下り坂は怖いし、車も怖い、というのでハラハラドキドキする場所なのでした。
この日は着物でしたので、草履が脱げ落ちないように、しっかりと足を踏ん張って坂を下りました。
坂の周囲には普通の民家がたくさん並んでいましたが、私はいくら家が広くても安くても、この坂を登り降りする家には住みたくないと思いました。
そしてはっと気づいたのですが、この美術館は「芹ヶ谷公園」という広い公園の中にあったのです。
つまり「谷の中にある美術館」なのでした。
ほんとにヒヤヒヤする思いで到着しました。
でもこの公園はとても素晴らしい公園でした。
自然を活かし、谷の底には噴水があり、周囲は山に囲まれ、木々の美しいところでした。
美術館の利用者だけでなく、保育園の子供達、散歩する近所の老人たち、健康のために歩く人達のためには最適の公園です。
こちらのものすごく大きなものは、噴水だそうです。夏には水浴びできますね。
大きな球体。私が小さく見えますね。
障害者の方が働いているところですが、安くて美味しかったです。
2階の休憩室から外を見ましたが、青空も素晴らしかったです。
もちろん来た道をそのまま登って戻っても構いませんが、きっとハーハードキドキすること疑いなしです。
こんなに悪条件?の美術館でしたが、内容は素晴らしく、平らなところならもう一度、行ってみたいと思ったのでした。
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この日の装い。
大島もどきの黒地の着物
ピンクの羽織を着ましましたが、朝のうちはちょっと肌寒かったですね。
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「一日一句」
紅葉の 谷の底から 美を開く
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