2024年4月28日日曜日

田中優子さん講演会「江戸から見ると」

出版NPO「本を楽しもう会」という団体が主催する講演会に行ってきました。

講師は法政大学前総長の田中優子さんです。

三鷹市役所に隣接するホールで開催されましたが、会場が超満員になるほどの盛会でした。

お話は田中さんの専門である江戸時代について。江戸はリサイクル社会であるとともに、270年に渡り戦争のない社会でした。それに反して、明治以降は日本は数多くの戦争に関わり、人権が無視された社会になっている。「平和を求め、新しい戦前にさせない」という立場で政府に対して運動を起こしているという話でした。

シルバーのショートヘアーに、お母様から譲られたという白の江戸小紋をきりりと着こなし、きっぱりとした口調で話されていました。

講演後は質問タイムがありましたが、どんな質問に対しても、きりりとした態度で受け答えをされていました。

私は彼女の着物観について、同感しました。着物を着るようになったきっかけは、受賞講演の時に着るものがなくて、スーツにハイヒールでは疲れてしまうなので、お母様の着物を着て出席したところ、精神的にも落ち着き、とてもうまくいったというのが着物との関わりだったそうです。

その後、アジア各地で、布の研究をされています。

また「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」にも参加されていて、その会の目印でもある黄色いスカーフを半襟として使っていたのが印象的でした。

この会を主催した「本をたのしもう会」はすでに23回もの講演会を行っていて、多彩なゲストが出演されています。

ちょっと残念だったのが、参加者のほとんどが高齢者であったことです。もっと若い人にも呼びかけをして、参加してもらえたら良かったと思いました。

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この日の装い。

青に黒い波模様のポリ着物。久しぶりに白半襟にしました。


帯は辻が花風の染め帯です。

帯締めは自作です。

ちなみに会場には私以外に5名ほど、着物で参加した方がいました。

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「一日一句」

令和でも 一番大切 平和な世

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