先日、朝日新聞主催の「Reライフ フェステイバル2025」という講演会に行ってみました。
会場は水天宮にあるロイヤルホテルでした。
有名タレント(上野千鶴子さん、アグネスチャンさん、三谷幸喜さん、北大路欣也さんなど)が登場する講演会でした。私はTRFのSAMさんがシニア向けのダンス(?)をしているという話を聞いてみたいと思いました。
どんなものかと思い、ネットで申し込んでみました。時間帯ごとに第3希望くらいまで書かされたので、何を申し込んだのか忘れてしまったほどです。私が当選したのは、脳科学者の前野隆司さんの講演会でした。
会場に到着して目にしたのは、受付の長蛇の列。ホテルのフロアにシニアがあふれていました。参加者はなんと3,000人ほどいたそうです。
私が参加する講演会の話し手は、慶応大学の先生ですが、10年ほど前にこの方の脳科学の著書を読んだことがあり、当時はなんだか難しい内容だった記憶があります。ところが最近は宗旨替えをしたのか、非常に分かりやすいお話でした。脳の専門家というよりも「ウェルビーイング」という、いかによく生きるかを考える学会の会長をされているそうで、プロフィールの写真も別の人のようでびっくりしました。
講演会はこの前野先生と、アナウンサー(というかラジオパーソナリティ)の吉田尚記さんという方の対談でした。どちらかというとアナウンサーの方が、よくしゃべっていていましたね。
幸せになるための科学的裏付けなどを話されていました。
適当にまとめてみると、幸せには「地位型幸せ」と「非地位型幸せ」があり、前者は例えばお金とか学歴とかそのようなものから得られる幸せで、後者はそれ以外の健康とか趣味とか友情とかそのような幸せだそうです。そして前者は長続きせず、人と比較をすることで幸せ度は低くなる。反対に後者は長続きするとのことでした。
また幸せになるためには
○やってみよう精神
○ありがとうの気持ち
○なんとかなるという心構え
○ありのままを見つめること
が必要だという話でした。
それらをデータを元にして説明していました。
どこまで科学的かどうかは分かりませんが、たとえば「笑うことにより免疫力が高まる」とか「創造性があると幸せになる」「多様な人と付き合う」というのは、データとは関係なく、悪い事ではありませんよね。
シニア向けのセミナーのためでしょうか、「幸せな人は長寿になる」「年を取ると幸せ感が増す」という話もあり、そういうこともあるかもしれないと思いましたが、といっても短命で終わった人でも幸せな人はいただろうに、と思ったりしました。
ひとつ印象的だった話は、東アジアに住む人々(日本人、朝鮮人、中国人など)は、ヨーロッパやアフリカの人たちに比べると、心配性の傾向が強いそうですが、その原因は稲作にある、という話でした。イネを作るためには、細かい作業がいくつもあり、天候を気にしたり、あれこれ世話をしないとなりません。反対に狩猟人種などは標的がいたときに頑張ればよいわけですから、「ケセラセラ」精神でよいのかもしれませんね、
農業の話が出てきたので、なるほどね、と思った次第です。
講演以外にも協賛企業があちこちでPR活動をしていました。老人ホーム案内、豪華客船の旅、楽器教室、がんの相談会などがありました。パンフレットを袋いっぱい渡されました。
0 件のコメント:
コメントを投稿
最近、匿名さんからのコメントが多くなってきました。確認の設定をいたしましたので、ご協力よろしくお願いいたします。
「私はロボットではありません」にチエックを入れてください。
また、スマホでご覧の方は、「ウェブバージョンに表示」とすると、コメントを入力できるような仕組みになっています。by としちゃん