2009年1月31日土曜日

美しいもの

先日、国立新美術館で加山又造さんの展覧会を見てから、この方の絵の大ファンになったの。

それで図書館からいろいろ本を借りてきて、素晴らしい絵画を眺めています。


私が一番驚いたのは、この方が左利きだったということ。

作品を制作している途中の写真がたくさんあったのだけど、左で絵筆を持っているのが、なんとなくイメージと違っていて、意外でした。

画家さんという方は、左利きが多いのかしら?

嬉しく思ったことは、この方ご自身が大きな絵がお好きだということでした。
だって私も大きな絵が大好きなんですもの。

加山又造さん自身の文章によると、
「実際、小画面で、天地、人間の様相、限りない空間を表現することが、本来的な絵のあり方だろう。世に存在する事物をその物以上に大きなサイズで画面に引き伸ばして描くことは、よほど、特殊な主張でもない限り、まったく馬鹿げたことである。」と書いてあるの。

それでもやはり大画面に描くことがお好きだったようで、特に屏風絵はお気に入りだったようです。

展覧会に飾ってあった絵も、とにかく大きな絵だったのよ。デパートのショーウィンドウ全部くらいの大きさの絵がたくさんあったわ。

写真にしろ、絵にしろ、大きく写すということはそれだけで迫力が違いますものね。


前回、加山又造さんという方は、いろんな生活のデザインも手掛けていたと書いたけれど、なんと日航ジャンボ機の室内装飾や、新宿の高層ホテルの内装、車のデザインまでされていたということ。

それって、こういう日本画の大御所にデザインを依頼する企業のほうも、えらいと思うわ。

この前の展覧会で私が素敵だと思ったのは、デミタスコーヒーカップなの。
いちどでいいから、ああいう美しい絵のついたカップでコーヒーを飲んでみたいと思ったわ。


加山又造さんの絵には、月、鶴、波、桜、猫・・・・そういう素材がたくさんありました。
どれもこれも繊細でほんとうに美しい絵でした。

美しいものを描くには、対象となるものをよく見つめなくてはならないんでしょうね。

どうしてあんなに美しいものが描けるのか、本当に不思議です。

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そして、加山又造さんとは別ですけれど、大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読みだしたの。


原作とはちょっとちがったところもあるけれど、とにかく絵の美しいこと!
登場人物の表情のきれいなこと!

瀬戸内寂聴さんは大和和紀さんを「現代の紫式部だ」と言ったそうですけれど、私もそう思うわ。

源氏物語を読むのが大変と思う人は、まずはこの漫画を手がかりにしてもらいたいなと思ったわ。

2009年1月30日金曜日

十年ひと昔

ちょうど10年前の今日、父が亡くなった。

脳梗塞で何回も倒れ、そのたびに入退院を繰り返していたが、ついに10年前には治ることなく亡くなった。

若い時から囲碁が大好きで、定年後は毎日のように碁会所に通い詰めていた。
そしてテレビの囲碁教室を見ては、あれこれ学んでいたようだ。

今にして思えば、碁の遊び方を教えてもらえばよかったのに、と悔やまれる。

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父は穏やかな人で、声を荒げたりしたことはなかったのではないだろうか。

戦争中は南方の国に派兵していたようで、そこで経理の仕事をしていたらしい。
だからいわゆる戦闘には参加していなくて、もっぱら事務職だったようだ。
それでも目の前で戦艦が沈没していくシーンを見たりしたらしく、「同期の桜」の集まりにはよく出かけていた。

亡くなった後に見つけた日記には、それはそれはきれいな字や数字が並んでいて、私は自分のぐじゃぐじゃな字を見るたびに、どうして父のような端正な字が書けないのだろうかと思ったほどだ。


(写真は「足成」という無料写真サイトからお借りしました。)

亡くなった当時、両親は同じ市内にあるマンションに二人で住んでいたが、父の死後1年経った時、残された母を引き取って、それから一緒に暮らしている。

その母も、最近は老化が激しく、今後は介護の専門家の手にゆだねることになるだろう。

今日は、父が亡くなる前に最後に口にしたお汁粉を食べて、父を偲んでみようと思う。

十年ひと昔というけれど、今からの10年、私はどんな人生を送るのだろうか。

2009年1月29日木曜日

恋のかけひき

「源氏物語を楽しむ」という本を読んでいるの。
サブタイトルは「恋のかけひき」。


山口仲美さんという埼玉大学教授の著書です。

源氏物語の主人公、光源氏が付き合ってきた様々な女性との恋のかけひきを、彼らの会話(といっても和歌から取った手紙のやりとりなどが多いのだけど)からいろいろと推察している本です。

たとえば、正妻の葵の上、愛人の六条御息所、永遠の理想の女性・藤壺、最愛の妻の紫の上、仕方なくもらった女三宮などとの間の会話から、源氏物語の本質をついているの。

つまり光源氏がまだ若くてばりばりだったころから、中年を過ぎて老年になるころまでの彼の考え方が、いろいろ変化してくる様子が面白いのよ。

その中でね、私が気に入ったセリフがあるの。

それは「然るべき(さるべき)」という言葉。
つまり、「あなたと私は前世からこうなるように宿縁があった」というような意味なんでしょうね。

だから初めて出会った空蝉をくどくときにも、「然るべき」と言って、いかにも前々からそういう縁があったようにして、言い寄ってくるわけ。

そうすると、当時の仏教思想では、前世の縁の思想が強かったから、そういうふうに口説かれると、嫌でも拒否できなくなるわけよ。

それで、「然るべき」と言って、ものにしてしまう。

そういうことをなんなくと言えてしまうところが、彼のプレイボーイたる所以なんでしょうね。

この本の著者によると、「然るべき」という言葉は、深い関係があっても結婚できない関係の時とか、愛し合っているのに別れなくてはならない関係の時とか、どうしようもない運命に出会った時も使われていたそうよ。

大きな力には逆らうことができないということでしょうね。


私も、そういう考え方って、意外と好きなんです。

あまりしょっちゅう使うのもおかしいとは思うけれど、でも私も長く生きていると、自分だけの力ではなく、周りの人との出会いや、さまざまなできごとって、こうなることが決まっていたのかな、と思えることも時々あるわけ。

西洋の人にはこういう思想があるかどうか分からないけれど、私は千年前に源氏物語で使われた言葉が、今も日本人の考え方に大きく影響しているというのが、すごいなと思ったのでした。

青山孝さん 死去


昨日、ネットのニュースで一番驚いたのは、フォーリーブスの青山孝が亡くなったという記事でした。

フォーリーブスは今のジャニーズ系タレントの中では、先駆けとなる歌って踊れるグループでした。

今の50歳以下の人でないと知らないかもしれないけれど、江木俊夫、北公次、おりも政夫といった名前は、私たち世代にはなじみが深いものです。

中でも私は青山孝が好きでしたね。
いつもにこやかに笑っていて、歌も上手だったし・・・。
あまり出しゃばらないでいるところも好きだったわ。

その彼が60歳にもならないうちに亡くなってしまうなんて。

まだお子さんが小学4年生だというのも、泣かせられます。

ご冥福をお祈りいたします。

2009年1月28日水曜日

加山又造展

今日は乃木坂にある国立新美術館まで行ってきました。


ここは2007年にオープンしたそうで、一度行ってみたかったところなの。
黒川紀章さんが設計したという建物ですが、さすが斬新だったわ。

「加山又造展」をやっていたの。

(上のサイトをクリックすると、作品が見られます。)


私はこの画家はお名前くらいしか知らなかったのだけど、すごい方でした。
文化勲章を受賞されたそうですけど、こういう素晴らしい画家の作品を見ることができる私たちは幸せだと思うわ。

加山さんという方は、京都の職人さんの家に生れ、その後、日本画の才能がどんどん開花していくのだけれど、作風もどんどん変わっていくみたいでした。

最初のころは動物の絵を描いたり、デザインに特徴のある絵が多いと思ったの。

それが年代を経るごとに、美しい裸婦の絵になり、花鳥画になり、そして墨絵の世界まで変化していくのよ。


それプラス、この方は絵の世界だけでなく、たとえば着物のデザイン、コーヒーカップやお皿のデザイン、アクセサリーのデザイン、羽子板の絵のデザインまでしちゃった人。

それって、まさに尾形光琳の世界よね。
美しい袷の着物を見ていたら、琳派のことを思い出しました。


晩年は、マックのPCで絵を描くことも楽しみにされていたそうで、可愛い犬の絵などもありました。
どこまでも新しいものを追求していたんでしょうね。

残念なことに数年前にお亡くなりになったそうですけど、こういう絵を描く才能って、本当にすごいなと思ったの。

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美しい絵画を見て気持ち良くなり、だいぶ歩いたのでちょっと疲れたのよ。

それで新宿から電車に乗ったら、ちょっとだけ座席に隙間があったの。
普通なら座らないのだけど、なんだかゆっくりしたくて、そこに座っちゃったの。

そしたら何と、お隣には大学の若手の先生がいるじゃないの!
まぁ、私の姿を見られちゃったのね。

ちょっとだけ挨拶して、彼はマックを必死になって操作しているので、私はどーっと、眠ってしまいました。

ちょうど降りる駅で彼が起こしてくれたので、乗り過ごさないですんだけど、職住接近だとこういうことがあるから、恥ずかしいのよね~。

2009年1月27日火曜日

後楽園と牛天神(2)


今日は、昨日の続きです。後楽園ドームのすぐ近くにある小石川後楽園と、「牛神社」の巻。

写真は「雪吊り」。高さ10メートル、縄の数は100本も使っているそうよ。

そうそう、後楽園の「後楽」というのは、「民衆に先立って天下のことを憂い、民衆がみな安楽な日を送るようになって後に楽しむ」という意味だそうよ。

この言葉、今の政治家に聞かせたいわね。

さて、小石川後楽園は、江戸の初期に、水戸徳川家の初代の殿様が建てたお屋敷というか立派なお庭なんです。

それが完成されたのは、二代目の殿様である光圀(という名前よりも黄門様でおなじみね)の時なんですって。

光圀さんというのは、中国から帰化した儒学者となじみが深かったので、お庭のあちこちを中国(当時は明)風にしたそうよ。

でも私が園内を歩いて感じたのは、中国風というよりも、日本各地の風光明媚なところをうまく取り入れてあるなーということでした。

たとえば、京都の大堰川にかかる渡月橋や、木曾川のそばには寝覚めの滝などが、うまくミニチュアのように作られているの。


つまりこのお庭を散歩していれば、それだけで日本全国を旅しているような気分になれるのよ。

うまいなーと思いました。さすがお金持ちは考えることが違うわね。


これは、小高い山の上から、下にある蓬莱池を眺めたところ。

それに園内には、いろんな形の橋がかけられているの。


これは、円月橋。
川面に写る橋の形がちょうど満月のように見えるんですって。


朱色のあざやかな通天橋など実際に今でもちゃんと渡れるようになっているのよ。もちろん、私も歩いてみました。

今回は冬のお庭だったので、花も少なかったけれど、春には桜、藤、初夏のかきつばた、そしてモミジの季節のころは、さぞかしきれいだろうと思ったわ。

このお庭は、土曜日と日曜日にはボランティアのガイドさんが、みんなを引き連れて無料で案内をしてくれるの。

いろんな知識も増えるし、ただ歩くよりもいいわよ。
ちなみに食事ができるところもあるんだけれど、予約制で、この日は満席でした。

そんな風景とミスマッチなのが、後楽園ドームと、文京区役所の高い建物。
この地域には、建築の規制がないらしくて、それでこういう奇妙な形のビルでも建てられてしまうそうよ。
ちょっと残念ね。


でもお屋敷の周りにはこんな粋な築地塀がめぐらされていたので、少しは気持ちも穏やかになったわ。


さて、小石川後楽園を後にして、牛天神というところへ行ったの。

今年は丑年でしょ。それで何かいいことがあればいいな、と思ったからなの。

牛天神というのは正式な名前は北野神社というらしいのだけど、境内に、かの源頼朝が座ったという牛の形のような大きな石があるのよ。そこで頼朝がうつらうつらしていたら、菅原道真が夢枕に現れて、希望をかなえてくれると言ったんですって。

それでこの神社は牛天神として有名になったということでした。

天神様の神社だから、やはり梅がきれいでしたよ。


牛もかわいいでしょ。


ここまで来るにはちょっと長い階段を歩かないといけないんだけど、ご利益があると思えば、少しは歩かないといけないわね。

昔の人の気分になって、晴れた日にはお散歩をしてみるのも楽しいわよ。

2009年1月25日日曜日

後楽園と牛天神(1)

昨日の日曜日はお天気も良かったので、ブログ仲間・A子さんお薦めの小石川植物園に行ってみようかな、と思ったの。

でも地図を見ていたら、その手前に小石川後楽園というのがあって、その名前につられて、そちらに行ってみることにしました。

小石川後楽園の場所は、本当に後楽園ドームのすぐ近く。

園内に入ると、まず目につくのが銀色の大きなドームの屋根なのよ。
後ろのほうにちょっと見えるのが、ジェットコースター。


えー、ちょっと興ざめしましたが、ま、今の世の中、仕方ないわね。

小石川後楽園は、水戸黄門で有名な水戸光圀公のお屋敷跡なの。

かつては敷地が9万9千坪(といってもどのくらい広いのか分からないわ)もあったそうなんだけど、今は2万2千坪ということでしたけど、あちこち見ながら歩くと、園内はゆうに1時間30分くらいかかるのよ。いかに広いお屋敷か、分かるでしょ。

さて、まずは園内のお花たちから。


ぽってりとして、妖艶な牡丹。
なんだか大奥を思わせるような雰囲気でしょ。


この白い牡丹、まるで紙で作ってあるみたいね。


これは冬桜なんですって。(梅かと思っちゃったわ)


こちらは蝋梅です。
いい香りがするらしいのだけど、鼻風邪の私は分かりませんでした。


これは本物の梅です。
後楽園に咲いていた梅を水戸まで持って行って植えたそうで、今では偕楽園の梅のほうが、有名ね。


こちらは紅梅です。
これはピンクで可愛いけれど、もっと真っ赤な梅もありましたよ。


これは小石川後楽園からちょっと歩いたところにある「牛天神」に咲いていた梅。

ということで、まずは小石川のお花巡りでした。

後楽園と牛天神のお話は、まだ続きますよ。

COS-MIX in TAMA

私ね、こういう世界もあるということは知っていたけれど、昨日は、目の前でもろに繰り広げられて、びっくりしちゃったの。


というのは、昨日、ちょいと用事があったので、多摩センターというところまで出かけたんです。

そこは私鉄が2路線と、モノレールが走っていて、大昔は山の中でしかなかったのに、25年ほど前から新興住宅地となり、今では大学もあるし、ちょっとした商業施設やホテルもあるし、サンリオピューロランドという遊園地もあるという不思議な土地なんですけどね。

そこに、「パルテノン多摩」という、名前を言うだけで気恥ずかしくなるような建物があるの。
コンサートをしたり、展示会をしたり、という施設なんです。

そこの裏庭には広々とした公園があって、家族連れにも人気のあるスポットなのよ。
広い池は夏には子供のプールとなるような、遊び場なの。

そこをたまたま通りかかっていたら、すごい扮装をしたお姉さんたちが、水辺で写真を撮りっこしているのよ!

この寒空の下、肌もあらわにして、ポーズをとっているわけ。


えー、なんだ、これ!

というので、私も慌ててカメラを取りだしたけど、あまり真正面から写したら彼女たちに申し訳ないと思って、ささっと撮ってきたんです。

そうして家に帰って、これはなんだと思って検索をしたら、これは、「COS-MIX」という世界のようなのよ。

このHPを見ると、あちこちでこういうコスプレの集まりがあるみたいなのね。

髪の毛はブルーだったり、オレンジだったり・・・。
こういうド派手な衣装は、いったいどこで調達するのかしら?

ちょっと古いけれど、オスカル様のような子もいたわよ。

それにね、西洋風の衣装だけではなくて、NHKの忍者たまじろう(?)のようなスタイルの子たちもいたの。
写真は取り損ねちゃったけれど。


でもね、こういうスタイルをして写真を撮りっこしても、誰にも迷惑掛けるわけじゃないし、楽しそうでいいんじゃないかな~。

なんて、私も女子学生のセーラー服を着たりして・・・・。

まさかね!

きっと非日常の世界に入ることが、楽しいんだろうと思うわ~。

ところで、パルテノンの建物の中では、4月に新入学を迎える子供たち向けに、1年生の集いというのをやっていました。


私も17年ほど前には、娘を連れて、この集いに来たことがあるのよ。

懐かしくて、感慨深いものがあったわ。

それにしても奇妙な光景を見てしまった日でした。

2009年1月24日土曜日

脳ボケはNO!

これまで仕事の関係もあって、脳科学関係の本を読んだり、その方面のシンポジウムに参加したりしてきたけれど、内容があまりに専門的すぎたり、難しすぎたりして、なかなか自分の知りたいことがぴたっと来ることがなかったの。

おまけに、昨年、母がかなり進行したアルツハイマーと診断されて、そういう病気の人が身近にいるとなると、脳科学の本を読んだり、話を聞いたりするのが辛くなってきたのよ。

でも、脳のことをとても分かりやすく解説してあり、なおかつ、近い未来を希望を持って生きていけそうな本に出会えたので、ちょっとご紹介しますね。

久保田競先生の「脳ボケはNO!」。

ちょっとタイトルがショッキングよね。


この本は主婦の友社から出版されていて、どちらかというと女性向きの本かしら。

京大霊長類研究所所長をされた久保田先生の難しい専門的なお話を、ライターの野村さんという女性が分かりやすくまとめてあるの。だから見た目はハウツー本なのだけど、内容は信頼が置けると思うわよ。

この本は、のっけから厳しい指摘があるのよ。

私たちくらいの年になると、誰でも、テレビに出てくるタレントの名前がのど元まで分かっているのに、すっきりと出てこなかったり、冷蔵庫を開けても、いったい何を取り出すつもりだったか忘れてしまうことってあるでしょ。

それをたいていの人は、「そんなことは年のせいだからよくあること」と思うじゃない?

ところが、久保田先生に言わせると、それは脳の委縮が始まっている現象だというの。

がーん、でしょ?

そして、すべての人は年齢を重ねるうちに脳が委縮するのは、避けられない事実だというのよ。

それに怖いことに、「軽度認知障害」という症状は、普通の検査では見つからないのだけれど、これを放っておくと本当の認知症になってしまうんですって。

私は、母の脳のMRIを見たとき、本当にスカスカだったのをいやでも思い出してしまったわ。

だけど少し希望が持てるのは、脳は鍛えれば鍛えただけボケを先延ばしすることができるそうよ。

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いくつかの方法が書かれていたけれど、主婦が実践するのに一番楽な方法として、料理を挙げているの。

それも凝った一つの料理を作るのではなく、3種類くらいの料理を並行しながら作るのが、脳の訓練のためにはいいんですって。

その理由として、料理の段取りをよくすることによって、脳の中の「ワーキングメモリー」という一時的な短期記憶が刺激されるからなんだそうです。

いくつかの段取りをうまくやって、最後にちゃんと何種類かの料理が食卓に並ぶ時って、快感でもあるわよね。

でも、私など、この頃、ちょっと前のことって、よく忘れるのよ。
つまり、カギをどこに置いたかとか、眼鏡をどこに置いたかとかね。

それでそれを探している時間が増えてきて、「あー、これは情けないわ」と思うようなことが度々あるんです。

それはワークングメモリーがうまく働かなくなった証拠なんでしょうね。

それで、カギや眼鏡の置き場所をきちんと決めて、意識的にちゃんと置くようにしてみたの。
そうしたら、探し物の時間が短縮されて、よかったわ。

主婦だったら、冷蔵庫の中身の置き場所を決めておいて、「どこに、何があるか」を常に覚えておくのがいいんですって。

それをちゃんと実行しないから、同じものを買ってきてしまって、結局無駄なことをしているのよね。

反省しましょう。

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それと脳のために良いもう一つのお薦めは、走ること。

久保田先生は現在76歳なんだけど、昔から走る脳科学者として有名で、今も毎日、10キロくらい走っているそうです。
(ついでながら、私の研究室の教授もマラソンがお好きなんですよ。)

走ることにより脳内の一番知的なところである前頭前野が活発に働いて、それで脳全体の働きもよくなるんですって。

というので、私も最近はスポーツジムに行くと、軽いジョギングをするようにしているの。

走るのが苦手なら、ちょっと汗ばむくらいの早歩きでもOKだそうよ。

それと年を取ってから新しいことにチャレンジするのも良いと書いてあったの。

そうね、私も三味線を始めてから、左手の指使いの練習をするようになって、頭の中も少しは活性化されたかしら?

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この本を読んで、「あら、私のしていることもまんざらではなかったわ」というのがあったのよ。

それは気持ちの良いことをするのは、脳にとって良い、ということ。

例として、お金をもうけること、おいしいものを食べること、恋愛をすること、ほめられることなどが書かれてありました。

こういう気持ちの良いことがあると、脳の中のドーパミンという物質がよく分泌されるようになって、それが前頭葉と海馬(記憶をつかさどるところ)の働きがよくなるんですって。

そうね、私の場合、エアロビでガンガンやっている時や、好きな本を読んでいる時、眠りにつく瞬間の時間が大好きなの。それにおいしいものを食べる時かしら。それからお風呂に入っている時も好きな時間ね。

そういう時は脳の働きもよくなっているわけね!

気持ちの良くなることをたくさんして、脳を鍛えましょうね。

本の副題のように、「脳を悦ばせて、生涯現役」でいられたら最高でしょう。

この本には他にも脳に良い食べ物の話とか、最新リハビリ療法の話も書かれていて、それが科学的裏付けもちゃんとあるので、納得できることが多かったわ。

2009年1月23日金曜日

なんなのっ!?

このところ、のどが少し痛いな、と思っていたら、ついに鼻にきてしまったの。

だって私の周りは風邪ひきさんだらけ。
それで風邪がうつってしまったのね。

ああ、鼻風邪は辛いわよ~。
鼻は詰まるし、頭はぼーっとするので、仕事にならず、3時で早退してきちゃいました。

ところが、帰り道に○ルコで、年度末大SALEなんて看板を見たら、ついつい釣られて入ってしまいましたわ。

頭がクリアーでなかったせいか、普通なら絶対に買わないようなエメラルドグリーンのブラウスなんぞ買ってしまい、今になってみると、こんな派手なブラウス、いったい、いつ着るのかしらと自分でも情けなくなっちゃったわ。

その後も、ぼーっとしながら、なるべく簡単にできる料理の素材を買って、ぼーっとしながら駅の付近を歩いていたのよ。

そうしたら、来る来る、いろんな種類の勧誘がやってくるのよ。

「お客様、とても幸せそうなご面相でいらっしゃいますが、何か良いことがあったのでしょうか」

こんな風邪ひいている時に、いいことがあるわけないでしょ!

それなのに、しつこいのよ。

「お時間があれば、お客様の将来を占わせていただきますが、いかがでしょう?」

なーんてさ。

私は占い師になるべく刺激を与えないように、「申し訳ないんですけど、今、風邪気味なのですいません」と逃げたつもりが、

「そうですね、今は風邪が流行っていますね、私もちょっとだみ声で申し訳ないんですけど、是非、お客様のお顔を占わせていただきたく・・・・」とどこまでも私にくっついてくるのよ。

「時間がないので、ごめんなさい」と、ようやく占い師を振り切ったと思ったら、今度は化粧品のアンケートのうら若き女性がしつっこくつきまとうのよ。

こんな風邪ひきおばさんに化粧品の試供品をすすめても、無駄だと思うんだけどな。


(ベランダから。走る電車、○ルコと、私のお仕事先の大学が見えるわね。)

私って、いつもは自転車で移動しているから、街中でこういう客引きに合うことってあまりないんだけど、たまに歩いていると、この手の誘惑がものすごく多いのよね。

いったいどうなっているんでしょう!

ああ、それにしても鼻風邪は辛いわ~。

2009年1月22日木曜日

寒いの嫌い!


(晴れた日の冬の青空)

昔はそうでもなかったのだけど、最近、すごく冷え症になってきているの。

とくに下半身、足がすごく冷たいの。

それで、冬の間は、足用ホカロンが私の必需品となります。

(ホカロンって、商品名かもしれないけれど、ま、いいわね。)

この足用ホカロンには2種類あってね、靴下に張り付ける靴下ホカロンと、靴の中に入れる靴ホカロンがあるのよ。

どっちがすぐれものかって?

そうね、靴下ホカロンは、絶対に靴を脱がないと分かっているときには使用してもいいけれど、間違ってもお座敷に入ったりするときは、使っちゃだめよ。足の裏にホカロンが貼ってあったら、みっともないもの。

これは黒と白の2色あって、私は冬は基本的には黒い靴下を履くので、靴下ホカロンは、もっぱら黒を着用します。

その点、靴ホカロンは靴を脱ぐ場所でも安心して使えるのよ。

でも難点は色が白しかないこと。
脱いだ靴の中に白いものが見えるのも、みっともないのよね~。


(春を待つどうだんつつじの赤い葉っぱ)

とにかく、私は足の裏が冷たくて、普通のパンプスなんて全然履けません。
ブーツにホカロンを入れて、ようやく歩けるくらいなんです。

特に、京都のお寺さんなどに行ったとき、板張りの廊下を歩くときの、あの足の裏の冷たさ、耐えられないわ。

忍耐力がないのかしら?

みんな、足の裏は冷たいと思わないの?

私は、身体や足のすねのほうはそれほど、寒さを感じないの。
とにかく、足の裏が冷えるのよ。

ホカロンに代わる、足の冷えに対抗できる何か良い方法があったら、教えてほしいわ~。

2009年1月21日水曜日

初詣


今年のお正月は、母の通院付き添いで始まり、押入れの片付けに追われていて、神社にお参りに行く余裕もなかったのよ。

私は神道の信者ではないんだけれど、新年のご挨拶をどこかの神様にしておこうか、なんて殊勝なことを急に思い立って、府中の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)まで行ってきました。


ここはお正月三が日の間はすごい混むところなのよ。

でもさすがに1月も20日過ぎなので、お参りに来る人の数もちらほら。


神社の周りは繁華街で、チェーン店の居酒屋さんなどが立ち並んでいるの。

府中も昔ながらのお店はみんな変わってしまって、なんだか落ち着きのない街になってしまったわ。

それでも境内には、いくつもの神社があって、しっとりとした味わい。
境内の詳細はこちら

京都から移転してきた松尾神社というのもあったわね。
下の写真は住吉神社とか。


自動販売機のおみくじを引いたら、「末吉」でした。
「願い事」は「少し遅れますが、叶いましょう」ですって。

今年は、焦らず、ゆっくり過ごすのがいいみたいね。

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近くに「中久本店」という老舗の酒屋さんがあるので寄ってみたの。
アドマチック天国にも出た有名なお店なの。
おいしそうな日本酒がたくさん揃っているのよ。


私の大好物の酒粕があったので、さっそく買いました。

ここには「蔵」という喫茶店もあるのよ。


でもお店はまだ閉まっていたので、駅ビルにあるアンテンドゥっていうパン屋さんのカフェで、パンとコーヒーを頼んで温まったの。

ここで見つけたのが大きなフェルト刺繍。


縦横3メートル×3メートルくらいの大きさかしら。

パン屋さんのお仕事の様子が、刺繍と写真(モノクロの部分)で作ってあるの。

拡大図はこちら ↓


夢のある可愛い作品だったわよ。

しばしトントンのことを思い出していました。
こうやって刺繍と写真をコラボレートさせた展覧会があればいいのに、と思ったわけ。

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今日はお天気も良くなくてどんよりしていたけれど、初詣もちゃんとしたし、酒粕も買ったし、おいしいパンとコーヒーでのんびりできたし、さぁ、明日からまた頑張りましょうね~。

2009年1月20日火曜日

せ~のっ!!


「せ~のっ!!」っていう小冊子があるのよ。
(表紙をスキャンしました)

大学の学生向けのガイドブックのようなもので、毎月(?)発行されているみたい。

地元の情報をよく知らない地方出身学生のために、ご近所の病院紹介(総合病院のK病院とか、皮膚科のHクリニックとか、産婦人科で有名なI病院とかね)も載っているし、自炊派の学生のためには生協の人気メニューの作り方(「すんどっぷ」もありましたよ)も載っているの。
結構面白い記事が掲載されているみたい。

その中で、「漢(オトコ)のスキンケア」というページがあったので、ちょっと笑っちゃいました。

冬はお肌が乾燥するのは、私たちも、若い男の子も同じ。

というのでスキンケアのポイントが載っているの。

1.自分の肌を知ろう!
  乾燥肌か、脂性肌かまず見極めるのが大切・・・・。

2.しっかりと洗顔しよう!
  洗顔は朝と晩の一日2回、ぬるま湯で洗顔料をしっかりと泡立てて行いましょう。

3.習慣にしよう!
  洗顔、髭剃り、スキンケアを習慣化しよう。

記事では、保湿ローションやハンドクリーム(バイトで手が荒れる人もいるらしいわ)をつけるのを薦めていたわよ。

ふふ、こんなこと、女子学生なら、知っていて当然のことばかりだけど、そういうことを知らない男の子にはガイドが必要なのかもね。

巷にはおしゃれな男の子も増えているというけど、オタクの多い私の職場では、ぼさぼさ頭で髭も剃らず、洗顔もまともにしない学生もいるみたいよ。

2009年1月19日月曜日

パンジー

昨日は寒くて、センター入試も大変だったかもしれないわね。

でも、今日はぽかぽか。
大学の構内に植えられているお花も、だいぶ春めいてきました。

パンジー特集です。

パンジーの花言葉は「私を思って」なんですって。
わぁ、いいなぁ。


誰かが私のこと、思ってくれていたら、それだけで十分嬉しいわ~。


でも私は欲張りだから、「私をいつでも思って」がいいなぁ。


今日はぽかぽか陽気だったから、パンジーも嬉しそうね。


お日様を浴びて、元気があるわね。


パンジーも眩しそうにしていたわよ。