2010年2月27日土曜日

湯島天神で小唄を味わう

さてJRのお茶の水駅から湯島聖堂、神田明神と歩いてきて、湯島天神に着きました。

天神様といえば梅の名所として有名。


「湯島天神梅まつり」のホームページはこちらをご覧下さい。境内には300本くらいの梅の木があるそうですよ。

そう、泉鏡花の「婦系図」の中で、芸者のお蔦さんと学者の卵である主税さんは、この湯島の白梅のところで別れたのでしょうか。「月は晴れても心は闇だ」というセリフが有名ですよね。

ということで、湯島天神には平日でもたくさんの人が梅を見にきていました。


境内には屋台が出たり、猿回しもあったり、いろいろなお土産も売っていました。


お庭には梅の花びらが散っていて、福寿草も咲いていました。


私は参集殿というところで行われる「若宮弾き初め会」という小唄の発表会に入ってみました。

この会は若宮三千代さんという小唄のお師匠さんが主宰していて、そこのお弟子さんたちのおさらい会でした。
ですからもちろん上手な人もいますが、それほどでもない人も舞台に上がってて、そういう人の演奏を見るのも参考になりました。


つまり上手な人というのは、三味線を弾く時に、目はまっすぐ前を向いているのですけれど、それほどでもない人は、弾く場所の自信がないため、ときどき、目が左手に行ってしまい、それが煩わしいのです。
おまけのこの会では、暗譜をしないで、楽譜を見ながら弾いていたので、顔が下を向いたり、左を向いたりで、それはやはり美しくないと思いました。

私の三味線の先生は、弾く時は目で指を追わないようにと言うので、私も左手を見ないようにしていますけれど、やはり初めからそういう癖をつけておいたほうが、いいのだなと思いました。

みなさん着物姿で、大学の邦楽クラブの人や、かなり年配の方も出演していました。

さすがにお師匠さんは素敵でしたね。三味線も上手ですが、声にものすごく艶があって、うっとりしました。


私は小唄というのはあまり知らないのですけれど、「梅は咲いたか、桜はまだかいな」とか「東京音頭」など知っている曲があると嬉しいものです。

それに長唄とちがって、三味線をバチなしで素手で弾くのも面白かったですね。つまびく、といった感じで、これならお座敷でもさっとできそう。

唄と三味線、お囃子、それに日本舞踊もあって、けっこう楽しめましたよ。

この写真の左端の人がお師匠さんです。貫禄ありますよね。私と同じ年の方のようですが、ずっと年上の雰囲気がありました。


江戸情緒がたっぷり味わえた湯島天神でした。

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。昨日の試験が終わり落ち着きました。お祝いありがとうございます。湯島天神はまだ行った事がありませんが、300本の梅の木があるくらいだからかなり広いところですね。
    福寿草も咲いていて早春を感じます。

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  2. まーさん、試験は緊張したでしょうね。でも受かって良かったですね。私はけっこう、試験の緊張感って好きなんですよ。
    湯島天神はそれほど広くはないのですが、やはり名前が有名だからお客さんは多いですよ。御徒町あたりからずっと梅まつりの旗がひらひらしていました。

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