2011年11月10日木曜日

歌舞伎の楽しみ@人形町 1

新橋演舞場から招待券が届くので、それで毎月、歌舞伎を見に行っているのですけれど、実は歌舞伎のことはそれほど詳しくはないのです。歌舞伎の演目などは祖母や母から話に聞いてはいましたが、ほとんど素人なのです。

それで歌舞伎のことを少し系統的に学んでおいたほうがいいのかしらと思っていたところ、ちょうど良い企画がありました。

着物雑誌「月刊アレコレ」で「歌舞伎を3倍楽しむ講座」というイベントが11月から始まったので、参加してみました。
歌舞伎を見るときのヒントや、芝居の楽しみを教えてくれるというのです。
先生役は役者であり、歌舞伎大向会員でもある佐藤光生さん。そう、前に深川街歩き▼でガイドをして下さった方です。

「歌舞伎 和ークショップ」という講座ですが、会場は人形町、というのが粋でいいですよね。

人形町交差点と水天宮の真ん中あたりにある三日月座▼というカフェの地下にある劇場で行いました。


この辺りは昔は映画館がたくさんあったところだそうで、ちょっと意外でした。

歌舞伎を見るときの楽しみをいろいろと教えていただきましたが、へーと思うトリビアもありましたよ。

ひとつは歌舞伎の舞台にかかっている幕ですが、三色の順番が、かかっている舞台によって違うんですって。
歌舞伎座などでは、茶色・黒・緑(ちゃくみ)の順番ですが、国立劇場などでは茶色・緑・黒(ちゃみく)の順番なんですって。

また大きな劇場だと横に開いたり締めたりする幕ですけれど、小さな芝居小屋だと緞帳形式で、上がったり降りたりしていて、横に引くというのはないのだとか。なるほど。

歌舞伎から由来している現代の言葉というのもたくさんあり、たとえば
・差し金(チョウチョなどに付けて飛んでいるように見せる金属の棒)
・二枚目(登場人物の2番目に描かれていた)
・千両役者
・大詰め
などは今の言葉としても知らず知らずにうちに使っていますよね。

ただしこの「和ークショップ」はお勉強会ではないのです。
歌舞伎はあまり難しく考えることはなく、「筋書きを見るよりも役者で見る」というように、気楽にミーハー的に楽しめばよいということなので、楽しく参加できそうです。

休憩時間にはみんなで半纏を羽織って遊びました。
ちょっと羽織ってみただけで、なんだかその道の通っぽく見えますね。


半纏というのは、今では「ブレザー」に相当するものだそうで、これを着ていれば正式な場所にも出られるんだそうです。


4回の連続講座なのですが、初回はみんなで「外郎売り」の科白を声を出してみました。
早口言葉なので難しいわ。

最終回には「忠臣蔵」の「松の廊下」の一幕をみんなで演じてみるのだそうです。

こちらの写真は、「忠臣蔵」の美しい絵本ですが、作者はT高校の先輩でもある橋本治さん。


そういえば、T高校の予餞会では私たちG組は忠臣蔵をやりましたよね。
懐かしい思い出です。

先生のお話が終わって、上の階のカフェでお茶を飲みました。


このジンジャーエールは本物の生姜をすりおろしているそうで、とてもおいしかったわ。

香川照之は一から歌舞伎を学ぶのでしょうねとか、中村勘三郎の顔はものすごくでかいとか、歌舞伎役者の噂話などで盛り上がって楽しかったですよ。

次回までに科白のお稽古をしなくちゃ。

4 件のコメント:

  1. 「外郎売り」は、朗読の教室で、時々やるんですよ。始まる前の、準備体操みたいな感じかな。
    若い人はすっかり暗記していて、本を見ないでも、できるくらい。私は本を見ても、口がよく回らないのに(汗)

    楽しい講座のようですね。
    半纏がフォーマルなものとは、知らなかったわ。
    お店の大旦那とか、老舗旅館の女将も着てたりしますよね。

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  2. ほほう、マサさんの朗読教室でも「外郎売り」をするのね。私も口が回らないのよ。
    明日また2回目があるんですけれど、どうしよう?
    半纏はそれぞれの役者さんの紋様がついていたりいました。半纏は着ていると暖かいですね。旅館の女将・・・・憧れますね。

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  3. 洒落た半纏(こんな字を書くのね)ですこと!
    正式な場所にも出られるというのがさすがです。
    後ろ姿も絵になりますね。
    結構目立つというか派手なものなんですね♪
    歌舞伎は全然わかりませんが身近に毎月見れるなんてとしちゃんは幸せですねぇ。
    羨ましい。
    この講座も魅力的だわ。

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  4. さとさん、着物つながりでいろんな企画や教室に参加できるようになったのは、嬉しいですね。これもさとさんや女医さんからたくさん着物をいただいたおかげですよ。ありがとうございます。
    私も歌舞伎はあまり良く分からないんですけれど、学生時代の文化祭に今の勘三郎さんが大学に来て、目の前でお会いした記憶がありますよ。その頃は勘九郎でしたけどね。

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