「5-9 kimono」は「ごっきゅう きもの」と読みます。
これは5月から9月までの5ヶ月間に通して着られる着物、という意味なのです。
*詳しくは月刊アレコレの記事をご覧ください。
本日はその着物のお披露目会に行ってきました。
このイベントは昨年2011年12月4日に開かれた第一回イベントの成果でもあるのです。
その時の様子はこちら▼。
着物の世界というは、あれこれとしきたりがあってうるさく、たとえばどんなに暑くても寒くても、この季節には単衣でなければだめとか、袷でないとおかしいという決まりがあるのですが、今の世の中、温暖化が進み、めちゃめちゃ暑い日が続いたり、真夏クーラーが効きすぎて寒くて困るということがありますよね。
そんな現代に合う着物はないか、ということで織物屋さんや呉服屋さん、それに着る立場の女性たちがあーでもない、こーでもないとディスカッションを重ね、ようやくできたのが「5-9 kimono」なのです。
5月からちょっと涼しくなる9月まで着倒してしまおうという意気込みで作られた、これまでにない新しいジャンルの単衣の着物です。
イベントの会場は人形町でした。
会場には「5-9 kimono」の反物や、それに合わせて考案されたおしゃれな博多織の帯が並んでいました。
着物にはあまりないようなきれいな淡い色が多かったですね。
12色あるそうです。
矢絣のものは、反物で見るよりも着物になったほうがずっとよかったみたいでしたね。
会場には着物を羽織って、試してみる人も。
お披露目の後は、この着物を作ったメンバーの紹介。
その後は夏の着物のお手入れ方法や、洗濯法の紹介、そして夏の着物の下に着る肌着の紹介と続きました。
いろいろな商品を手にとって見られるのはよかったですね。
皆さんがおっしゃっていたのは、「夏は何を着ても暑い。裸でいても暑いのだから、そこは心意気で着るのが一番でしょう」ということでした。
そうなんですよね、夏に着物を着るのは暑いといえば暑いのですが、周りの人に「着物姿が涼しそうね」と思ってもらえたらいいですよね。
やはり夏は綿や麻などの天然素材に勝てるものはないそうです。
会場に来ていた人はもちろん、みなさん着物姿でしたが、呉服屋さんにちょっとした疑問などを熱心に質問をしていましたよ。
特に着物の洗濯については知りたがる人が多いのですが、呉服屋さんの答えは
「現代の人は清潔症候群がありすぎて、洗いすぎるのではないか」ということでした。
夏の着物のいろいろな知識も深まりましたね。
私の感想としては、「5-9 kimono」も悪くはないとは思うのですが、木綿と麻なのでしわがよりそうなのがちょっと気になりましたね。それに反物だけで6万円もするので、その価格に私は二の足を踏んでしまいました。
会場にはおしゃれな手作りの帯締めも展示してありました。
私には「5-9kimono」は他人が着ている姿を眺めるのはいいけれど、自分が着るとしたら少し若むきの感じのように思いましたね。
他にもおしゃれで涼しそうな浴衣生地があったので、それには心が動きました。
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