2014年10月10日金曜日

ようやく 衣替え?

10月になっても台風が次々と上陸したり、30度近い気温になったりしていますね。

今日もかなり暑い快晴の日です。

いわゆる「着物の衣替え」では、「10月からは袷を着る」という説のようですが、これは新暦に合わせるので無理があるのではないでしょうか。

たとえば、10月10日は旧暦では9月17日だそうで、そうなると、ちょうど単衣着物のシーズンになります。

私は暑がり人間なので、汗をかいてまで、「9月は単衣のシーズン」という説に合わせるという気持ちはなかったので、9月は薄手の木綿の着物や、透けない麻の夏着物を着ていましたが、これも旧暦に合わせてみれば、もっともなことだったのですね。

こういう一種のへそ曲がり精神というのは、つらつらと思い出してみると、たぶん、高校生のころから培われたものかもしれません。
自由な校風が売り物の高校では制服というものがなく(今では普通かもしれませんが)、したがって、夏服から冬服へ(またはその反対)という「衣替え」は経験したことがありませんでした。

おまけに30歳前後のころは、1年中真夏ばかりというアフリカに住んでいたので、ずっと夏服だけの生活でしたので、当然、「衣替え」の必要はありませんでした。

つまり高校生のころから自分で選んだ好きな恰好をしていたので、「○月になったから、一斉にこの服」というようなお仕着せの着物ルールというのは、私には不向きなのです。

それに加えて、我が家は二重ガラスにしているせいか、南東向きのせいか、めちゃめちゃ暑い家で、室内では冬でもほとんど、TシャツにGパンだけという軽いスタイルです。
ですから着物に着替える時も、その感覚が残っていて、着ていて暑く感じる着物は御免なのです。


ということで、洋服でもそうなので、お茶をしているわけでもなく、冠婚葬祭ともあまり縁がない生活なので、誰かに迷惑をかけることもないので、体感温度で着るものを選んでいます。

団塊の世代というか、全共闘世代というか、そういう世代の人間は、押し付けられたルールには拒否反応を示すことが多く、けっこう我がままで、妙にこだわりがある人が多いかもしれませんね。

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昔の人は、一般庶民は、着るものは麻しかチョイスがありませんでした。

江戸時代のころから、ようやく木綿を着るようになったのですが、何枚も着物を持っていた人というのは、ごく恵まれた環境の人だけだったようです。
普通の町人は、寒い時は袷を着ていて、暑くなるとそれの裏地をはがして単衣として着ていた、ということもあったようです。
着物をどんどんと新調できるのは、ごく上流階級の人か、豪商の町人だけだったようで、普通は古着屋さんで着物を探して着ていたようです。

現代では、絹はもちろん、木綿でもウールでも、化繊でも着るものの種類の選択肢が多くなっています。
また既製品もあれば、オーダーメイドもあります。
またエアコンの普及によって、かなり快適な環境で生活することができています。

こんなに恵まれた環境にいるのですから、その中から、時と場所と目的に合わせて着るものを選ぶことができるのです。
その幸せを味わっていけるのは、ありがたいことです。

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いつも安い着物ばかりのイメージが強い私ですが、たまには本物の着物も着ることもあります。

こちらは、6月に、結城に行ったときに誂えた単衣の紬です。
「馬子にも衣装」でしょうか、少しは奥様っぽく見えるでしょうか。


すぐに仕立て上がってきたのですが、さすがに夏の間は着ることができずに、寝かせていました。

10月になり、ようやく私にとっての単衣着物の季節となりました。




4 件のコメント:

  1. としちゃん、このお着物、上品で素敵ですね。としちゃんも、とっても素敵です。いいところの奥様に見えますよ。いえ、もともと上品な奥様ですよね。

    私は、地方の女子高に通っていたので、気候に関係なく、6月1日と10月1日は衣替えでした。6月は、紺の重いセーラー服から白いセーラー服へ、10月は逆です。
    セーラー服が変わるときは、そのたびに新鮮な気持ちになりました。
    セーラー服は、女子高生であることの誇りだったのかもしれませんね。

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  2. マサさん、どうもありがとう。
    実物を知っている人に言われると、嬉しいですね。

    セーラー服姿のマサさん、さぞ可愛らしかったでしょうね。
    私の通っていた高校の男子は、近くにある高校(そこは女子がセーラー服でした)の女の子は可愛い、といつも言っていましたね。

    そういえば、今日、夕方、マサさんのお母様そっくりの方を駅近くでお見かけしました。お着物姿でしたが、ご本人だったどうか不明です。よほどお声掛けしようかと思いましたが、マサさんの旧姓って★さんでしたっけ?
    違うかななんて考えていたら、時期を失ってしまいました。

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  3. この紬、とても良くとしちゃんに似合います!
    凄く素敵です♪
    色合いも帯もそして着付けも完璧ね。
    私もこの色大好きですね。
    とっても素敵な奥様です〜

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  4. まぁ、さとさん、どうもありがとう。
    馬子にも衣裳、ですね。
    これは結城に行ったときに誂えたのですが、
    私はいわゆる高級な結城紬はあまり似合わないので、明るい無地のを探しました。
    やはり質感がよいので、写真でも着物の良さは分かりますね。

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