2015年6月13日土曜日

埼玉県立近代美術館

北浦和にある埼玉県立近代美術館▼に行ってきました。


市民カレッジ「美術館建築を楽しむ」の実踏です。

京浜東北線の北浦和駅前にある北浦和公園の一角に大きな美術館はありました。

ここは、MOMAS(モマス)と呼ばれています。
THE MUSEUM OF MODERN ART, SAITAMAの略だそうです。


前にも学習しました▼が、この建物は黒川紀章さんによるもの。

1982年に開館されました。
黒川さんにとって初めての美術館建築だったそうです。

こういうゆるやかカーブを建物に取り入れるのは、新美術館の元になっているのですね。
「プラクタル理論」と言うのだとか。


タイル張りの柱ですが、中心は北浦和駅の方向を向いていました。
「道は続く」というイメージのようでした。
このタイルは、昨年までのリニューアルの時に、同じようなものに張り直したそうです。


黒川さんはこのタイルの色にこだわり、利休鼠という色を使っていました。
これぞ日本の色であるという美意識から採用されたようです。

大きな柱は一辺が4メートル60センチという大きな枠になっています。

黒川建築の原点ともいうべき美術館です。


四角い枠の中から、ドスンと突き抜けたような太い棒が出ていました。
これも作品の一環なんだそうです。
遊び心が感じられました。


ここは美術館と公園が一体になって管理されているので、全体の統一感がありました。
講師の先生が、公園の中の彫刻などを説明しているところです。


こちらの噴水は、偶数時になると、音楽に合わせて噴水の形を変えるそうですが、残念ながらそれは見られませんでした。


公園の片隅には、昔、黒川さんが作ったコンテナが一つ、置かれていました。
2畳くらいの大きさでしたが、これを組み合わせて中銀カプセルタワー▼を作りました。
実際には配管工事などが大変だったようです。


この美術館は「椅子の美術館」と言われて、いたるところにユニークな椅子が置かれていました。

こちらは3階の資料室にあった椅子。
女体でしょうか?


見学者に人気のあった唇型のソファ。


座り心地は良かったですよ。


建築家の先生の授業なので、外観の説明が長くて、美術品を見る時間が少なくなってしまいました。
美術館の入場料はなんと200円という安さ。
おまけにこの日は「県展」開催中ということで、たったの100円でした。

ピカソ、モネ、ミロ、ルノアールなどの作品がありました。

また伊東深水などの美しい日本画もありました。
細田竹という方の「あかり」という作品はとても素敵でした。

*****

この日の装い。

雨っぽい湿ったお天気でしたので、濡れてもよいように「ながもちや」で3000円で買った紬の単衣。
大島もどきですが、産地は不明です。


この日は私にしては珍しく半巾帯を締めてみました。

半巾帯は結び方がいろいろありすぎて、私の学習能力が追い付いていかないのですが、今回は三重紐を使って結びました。
私は粋系の結び方は似合わなし、かといってあまりにぶりっ子な結び方は恥ずかしのですが、これは適度にふんわりとしているので、お尻の大きさも少しはカバーできるのではないかと。


多くの方から、「その結び方、変わっているわね」と言われました。



2 件のコメント:

  1. お久しぶりです!
    最近気持ちの余裕が無くて、本も読んでないし美術館にも行ってません。
    着物も着てないなぁ・・・
    世田谷美術館の御舟は観に行きたいのですが、もうすぐ終わってしまうわ(泣)

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  2. よーでるさん、こんにちは。
    お久しぶりです。
    のんびりと過ごされているご様子ですね。
    この美術館、どこかと似ているなと思ってました。
    ブログでチエックしたら、2013年5月に行った名古屋市立美術館もやはり黒川さんの建築でした。
    同じ建築家が建てると同じような建物になるのだなと思いましたね。

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