ドアには、いつも五箇谷さんの素敵な絵手紙が飾られています。
今度のお直しは、身幅詰めです。
前にも身幅が広い単衣を直したことがあるのですが、直し方がうろ覚えだったので、もう一度やってみることにしました。
今回、直したい着物は、一昨年に買った麻の夏着物です。
水色と値段が気に入って買ったものです。
身丈と裄がちょうどよかったので、細かい寸法はあまり考えずに買ってしまいましたが、身幅が広すぎて着にくい着物でした。
それで夏でもあまり登場しなかったのです。
これではもったいないと思い、身幅を狭めることにしました。
この着物は、どういうわけか、前幅はそれほど広くはなく、後ろ幅だけが広すぎたのです。
でも両方同じ分量だけ狭くしたほう簡単なので、前後とも両脇で2センチずつ詰めることにしました。それで合計8センチ狭まることになります。
お直しの手順を忘れないように書いておきます。
◆脇のラインの縫い代のくけ糸、裾のくけ糸をほどく。
◆狭く詰めたいところにチャコで印をつける。
◆印の上を普通に縫う。
◆一度縫ったところの5ミリほど内側をもう一度縫う。
その時の縫い目は大きくて構わない。
◆元の縫い目をほどく。
◆両端の縫い代の部分をくけ直す。
◆裾をくけ直す。
これで出来上がりです。
とても縫いやすい布でしたので、助かりました。
もう一人でもできそうですよ。
今回は、ご主人の来年用の浴衣を縫っている方、きれいな長じゅばんを縫っている方と、私の3人でしたので、ゆったりと作業ができました。
先生とのおしゃべりも楽しく、基本的なことを教えていただきながら、半分出来上がりました。
残りの半分は家でやってみるつもりです。
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この日の装い。
遠州木綿の着物です。
3000円の反物を買って仕立ててもらったのですが、生地がさらさらとしていて、とても気持ちの良い着物です。
帯は、染め帯。
長すぎたので、自分で適当に手先を短くしてあります。
海外土産のアンモナイトを、川越のTさんに加工してもらい、帯留にしています。
帯のお花の色とマッチしていたようでした。