2015年12月28日月曜日

今日まで157回

私のデータによると、2015年は今日まで157日、着物を着た日があるようです。

1年365日なので、4割以上は着物を着ていた計算になりますね。

写真をデータに残してあるのですが、ほどんどがブルー系統です。
どういうわけか、同じような着物が集まってきてしまいます。

157回の中で、一番頻繁に着たのは、デニム着物かしら。
汚れても構わないし、雨でも平気なので、旅行好きとしては助かります。
洋服のように気楽に着られるのがいいですね。

こちらは2015年1月に着ていた時の写真ですが、洋服用のチェックのショールとも相性が良いですね。
たまにはおしゃれな着物もいいけれど、やはり普段は、気楽に着られるのがいいな。


今年も残すところわずかとなりましたが、これから沖縄に飛んできます。

沖縄の冬の気候がよく分からず、どの着物を選んだらよいか、あれこれ悩んだのですが、結局、いつもの藍色系統の着物です。

「ふだんきもの杏」▼さんの両面帯もお伴に連れて行きますよ。

それではしばらく更新がないかと思いますが、またお正月にお会いしましょう。




2015年12月27日日曜日

蔵前の「冬場所」

先日、蔵前まで、「染織iwasaki」▼の冬場所に行ってきました。

といっても、お相撲見物ではありません。

蔵前にある「増孝商店」で、冬に開かれる期間限定展示会のことを、「冬場所」と呼んでいます。


蔵前は、昔、iwasakiさんのおじいさん、お父さんが増孝商店として、玩具屋さんを営んでいた場所です。
現在は玩具屋さんはありませんが、そのお店の場所を展示ショップとして、年に何回か染織の作品展をされていらっしゃいます。

前回は7月の「夏場所」に伺いましたが、今回は冬場所です。
夏場所にお邪魔した時には、はたおりの道具などの説明を伺いました。
その時のブログはこちら▼

今回も帯作りが趣味のSさんと一緒に伺いました。


iwasakiのご主人。
おじいさんの代からの店名「増孝商店」のロゴには、深い思い入れがあるようです。


iwasakiさんご夫婦が、お二人で協力して作り上げた作品たち。


写真だと、布の光沢や細かい文様が見えないのが残念ですね。
どのような糸を使用し、どのように染めたかが分かるタグが付いていました。

手づくりの良さが伝わってきました。


実はこの日は、Sさんが「マイ・ベスト着物」をこちらで作っていただきたいということで、いろいろと相談されるので、、私もご一緒させてもらいました。
色や織り方など、いろいろと選択肢があり、Sさんは迷っている様子でしたが、それも贅沢な楽しい悩みですね。

iwasakiご夫妻と並んで記念撮影。
今回は洋服姿のSさんに写していただいた写真です。
奥様の織のロングスカートが、暖かそうでとても素敵でした。


楽しいひと時を過ごさせていただきました。

いつかSさんの願い通りの反物が織り上るといいな、と私も願っていますよ。

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この日の装い。

木綿のように見えますが、紬の着物です。
実はボロ市で見つけた2000円のもの。


染織の専門家のところに着て行くのは恥ずかしかったのですが、この日は急に寒くなったので、暖かい着物にしました。




2015年12月26日土曜日

花邑工房 「帯展&カフェ」

先日、目白にある帯の工房「花邑」▼で開かれている、生徒さんたちの作品展を見に行ってきました。


この日はお天気が良く、日差しがまぶしいくらいでした。

三味線のお稽古の後に行ったので、ダサい大きなカバン持ちでした。


私の風呂敷帯を作ってくれたSさんの作品を拝見。


ちゅんちゅん雀さんのアンティークな布を使って作られていました。
長さを出すためにあちこちつなげたり、裏地探しなど、とても苦労されたという作品でした。
お太鼓のところの雀と、たれ先の雀がむき合っているようで、可愛いですね。
松の枝ぶりも素敵です。

この日、私が締めた風呂敷帯は、横から写すと、内側には別の風呂敷が使われているのがわかりますね。
ちょっと折りしわがついてしまって、すいません。


他にも個性豊かな作品がたくさん並べられていました。
ちょっとご紹介します。

古典風な絵柄が素敵です。


帯の一つ一つに物語がありました。
作った方や先生が説明しくださいましたが、へーっと感心することばかりでした。


どれも工夫がされていて、世界に一つだけの帯ですね。
見ているだけで楽しくなりました。


花邑には、着物友だちのkimono熱さんをお誘いして行きました。
黒い帯で引き締めていらっしゃいました。


彼女のブログ「kimono熱のちょっと覚え書き」▼12月22日のところには、花邑の先生の素敵な帯(イタリア製のファブリック布使用したもの)も掲載されていますので、ご覧くださいね。

私の後ろに飾ってあるのは「一寸法師」の手拭いを使って作られた帯だそうですよ。


「花邑カフェ」でお抹茶と和菓子をいただきました。


私たちがお茶をいただいているとき、ちょうど着付けで有名な某先生もいらっしゃっていたので、ちらりと着姿を拝見させていただきました。

花邑には2匹の猫ちゃんがいるのですが、こちらの方の帯は、ねこだらけでしたよ。


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この日の装い。

男物の大島紬の洗い張りしたものをいただいて、仕立て直した着物です。
地味ですが光沢があって、気に入っています。
年相応の着物かしら。


Sさん作の風呂敷帯。

帯揚げは結城の花染め教室で染めたショール▼に、布を足して長くしたもの。

帯締めの色は違う方が良かったかしらね。



2015年12月25日金曜日

孫たちとスノボ

先日、新潟県のスキー場がオープンした初日に、ガーラ湯沢まで行ってきました。


私はウィンタースポーツにはまるで興味はないのですが、夫が大のスノボ狂いでして、「孫と一緒にすべりたい」というので、娘一家を誘って出かけました。
私は孫のお世話係りです。

私たちは東京駅から、娘一家は大宮駅から新幹線に乗りました。
JRの事故があったので、うまく乗れるか心配でしたが、なんとかみんな揃って、一安心。


孫は新幹線に乗るのが初めてだったので、嬉しそうでした。
2階建ての新幹線です。
車両はがらがらに空いていたので、孫は下の階に行ったり来たりしていました。

東京は青空の快晴でしたが、トンネルを抜けると雪国でした。

ガーラ湯沢の駅は、すぐ目の前がスキー場になっています。
こちらでいろいろと道具を借りたり、なんやら手続きをします。
外国人の人が多く、日本でないような感じがします。


ここでハプニング。
娘一家がスキー用の服に着替えをしようとしたら、なんと事前に宅配便で送っていたスーツケースのカギを家に忘れていたことに気づきました。
中にはみんなのウエアや赤ちゃんの着替えなどが入っていたので、大慌て。

事務所に行って、ドライバーと金槌を借りてきて、なんとかこじ開けました。

その後も赤ちゃんにミルクをやったり、なんやらかんやら大変でした。


私も赤ちゃんを抱っこひもでだっこしましたが、場所が変わったのが分かるのか、赤ちゃんはかなりご機嫌が悪くて、ギャンギャン泣いて困りましたよ。

それでもなんとか準備を整え、今度はゴンドラに乗って上まで登りました。


ゲレンデに到着しました。

室内の休憩所から写したところです。
手前は幼児用の遊び場です。


こちらはおじいさんのウェア姿。

動画も取りましたが、55歳からスノボを始めた割には、まぁなんとかサマになっているようですよ。
それでも骨折をしないかと、私はヒヤヒヤ。


孫がそりで遊んでいるところ。


このウエアはレンタルしたものです。
小さな子供用のものも、いろいろ用意されています。


婿さんは、学生時代に体育の授業でスノボを習ったそうで、かなりの上級者のようでした。
孫も2回目にはうまくなることでしょう。

私はスキーもスノボもしないので、こちらの「くつろぎ空間」でのんびりと本を読んでいました。


今回は水着を持参しなかったので、お風呂だけ入りました。
ここは外国人が多いので、お風呂のマナーを守るためには、外国語表記をもっと多くした方が良いですね。

番外編
しーちゃんとおじいさん、どっちが髪の毛、多いだろう?


いやはや子連れの移動はあれこれ大変ですね。



2015年12月24日木曜日

ビーズ織りで帯留め

先日、八王子のハニカムステージ▼で、ビーズ織りの講習会▼に参加してきました。

私はものすごく不器用人間なのに、未知のものに出会うと、ちょっと手を出したくなる悪い癖があるのです。
今回の「ビーズ織り」というのも、どうして「織」という名前が付くのか不思議で、それでちょっと体験してみたくなりました。

ビーズ織りの講師は、秋に八王子娘のイベントの時にビーズで羽織紐を作っていただいた▼、夏子先生です。

夏子先生は工芸の専門家ですが、とても色の配色センスが良くて、素敵な作品をたくさん生み出していらっしゃる方です。
とても優しい先生なので、難しいところは手伝っていただいたり、またこちらの希望をいろいろと受け入れて下さいます。

今回の講習は、本来は上級者向けのコースで、このようなブローチを作る予定でした。


他の3名の参加者は、すでにビーズ織りの経験者なので、こちらのブローチに取り組んでいました。
キラキラしていて素敵ですね。

でも私はビーズ織りはまるで未経験なので、とにかく簡単にできて、そして帯留にできるものを作ってみたいと、お願いしました。

材料はこちらのビーズを使います。
ものすごく小さい粒なので、すぐに落としたり、なくしたりしてしまいました。
下に見えるのが図案です。


そしてこちらの変わった道具を使用します。
大きさはたばこケースくらい?

(ちなみに、他にも道具を使用しないで、空中で編み上げる方法もあるそうです。)

真ん中に棒があり、両脇にギザギザがあるのが特徴です。


こんなふうにして、ギザギザに糸を渡します。
今回のデザインは、9粒のビーズで模様を作るので、糸は10本張りました。


そして針に糸を通して、そこにビーズを配色通りに入れて行きます。
右にビーズが見えますね。
そして、今度は反対側から糸をビーズの上に通すようにします。


なんとか3段目までできました。
これを繰り返していきます。
このような作業は、「織物」と似ていますね。
それで「ビーズ織り」と呼ぶのかしら、と思いました。


少し慣れてくると、針の動きが進みます。
柄がなんとなく見えてくると嬉しいですね。

サイズを調整するために、途中に1段だけ、金色を入れましたが、これが良いアクセントになりました。

ビーズが配置されました。まだちょっと歪んでいますね。


糸の最終処理は難しいので先生にしていただきました。

そしてビーズを小さな額縁に入れます。
この額の裏に、私が持参した帯留め用の小さな部品を付けてもらいました。


はい、出来上がり。
帯や帯締めと合っていないのですが、黒や白の帯に合わせたら、もっと素敵でしょうね。


私が挑戦したビーズ織りは、本当に初歩の初歩で四角いタイプですが、先生は鳥やお花の形など、カーブのあるものも作りっていて、また色の組み合わせがとてもシックで素敵でした。

2016年1月にも講習があるそうですので、ご希望の方は、こちら▼をご覧ください。

夏子先生は「ビーズの修理もOKですよ」とおっしゃっていたので、お言葉に甘えて、壊れてしまったビーズの羽織紐も直すことにしました。

この羽織紐は、3年前に、「一欅庵」のワークショップで自作(といいうか、ほとんどMさんの手によるもの)したもの▼ですが、ある日、気づいたら途中で切れてしまっていました。


部品を落として短くなってしまったので、両端に白いパールを追加することにしました。
ここでも夏子先生のセンスの良さが発揮されました。

はい、出来上がり。
羽織紐が復活できて、嬉しいですね。


ハニカムステージでは、この日は生け花教室も行われていて、八王子娘さんも素敵なクリスマス用のお花を活けていらっしゃいましたよ。


お洒落なセンスに溢れる夏子先生、そしていつも楽しい雰囲気の八王子ハニカムステージの皆様、どうもありがとうございました。

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この日の装い。

前回、スヌードを習った▼ので、出来上がりを「くればやし」の先生にお見せしたくて、それに合わせて緑の紬を着ました。


ド派手な緑ですが、たんすやさんの催事でワンコインで買ったもの。
帯留は、巣鴨のイベントで「ツヅクキモノ」の講習を受けて▼自分で作ったもの。

スヌードを巻いてみたところです。


そして、糸のお店「くればやし」まで行ってきました。
色々な種類の糸がとてもたくさんあるお店でした。

ビーズ編みは楽しい講習でしたが、久しぶりに張り詰めてやったせいか、肩こりになりました。






2015年12月23日水曜日

「プラド美術館展」

マドリッドのプラド美術館に行ったのは、いつのことだったかしら?
もうかれこれ35年ほど前だったと思います。
「裸のマヤ」と「着衣のマヤ」を見たことはよく覚えていますが、他にどんな作品があったのかは、今となってはうろ覚えです。
とにかく広くて大きくて豪華な美術館でしたね。

そのプラド美術館から日本にやってきた作品を鑑賞するため、先日、三菱一号館に行ってきました。
なんと入場料が1700円でした。
マドリッドまでの往復の飛行機代を考えれば安いわけですが、やはり高いですよね。
それで元を取ろうと、しっかりと眺めてきましたよ。

今回の美術展の正式名称は「プラド美術館展 ースペイン宮廷 美への情熱」▼というものでした。
三菱一号館美術館が開館されて5周年の記念展だそうです。


プラド美術館は、今からおよそ200年ほど前に王立の美術館として開館されたそうです。
ということで歴代の王様が美術に対する熱意と有り余る財産をふんだんに使って蒐集した作品が、膨大な数、保存されているそうです。
世界最大の美術館といえるようです。

今回の展覧会は、時代を追って作品が陳列されていたので、ヨーロッパの絵画史を見るような感じでした。
それぞれの時代で、その時の国王の趣味によって、コレクションが反映されていたそうです。

中世の絵画からはじまり、ルネッサンスの頃は宗教画ばかりでした。

その後、王室の肖像画が多く描かれるようになったようです。

風景画や静物などが題材にされたのは、もう少し時代が下ってきたころのようでした。

エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤの3人をスペインの三大画家と呼ぶそうです。
グレコは宗教画、ベラスケスは肖像画、ゴヤは人物像などを描いた画家として有名ですね。

私はこの下にあるポスターの聖母像が心に残りました。
バルトロ・ステバン・、リーリョという人が描いたそうですが、イエスが丸々と太って、ぱっちりした目でこちらをしっかりと見つめていて、印象的でした。かなり健康優良児のイエス様ですね。


こちらの左の絵は「愚者の石の除去」というタイトルの作品ですが、太っちょのおじさんが頭を切開されているような様子が、なんとも不思議な絵でした。

右の絵は「マリア・ルイサ・デ・パルマ」という作品で、よく見かける絵ですが、気品のある王妃ですね。細長い首に巻いたひらひらが気になりました。


どの絵画も、よほど保管が良かったのか、当時の色合いや輝きを保っているように見えました。

それにしても昔の王様は絵画がお好きだったのですね。
厳粛で優雅な作品が多かったように思いました。

私は絵画を見るとき、つい、「この絵は日本だったらいつ頃だろう、室町時代なのかな、元禄時代の頃なのかな」と思って見てしまいます。
絵画についての説明は、すべてプラド美術館からの説明だけだそうですが、日本との関係が少し説明されていたら、時代もよく分かり、関心が深まるのではと、思いました。

美術館の中は撮影禁止ですが、一か所だけ撮影OKの場所がありました。
そこには顔出しコーナーもあったので、見知らぬ方に写してもらいました。
なんだか妙な顔つきですが。


こちらは私の好きな場所です。
美術館の廊下から、中庭が見えます。


こちらはその中庭に咲いているバラの花。
12月なのにピンクと真紅のバラが咲いていました。


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この日の装い。

赤と緑と黒の大胆な花柄の銘仙です。
この着物は、クリスマスとお正月専用といっても良いかしら。

今回は、帯締めを赤、帯揚げを緑にしてクリスマスモードです。


黒い帯を組み合わせることが多いのですが、この時は前日に使用した白い帯をそのまま使いました。
「ホワイトクリスマス」になったね、というお声もありましたが、どうなんでしょう。

それにしても、裏地が真っ赤であまりに若向きな着物なので、あと何年着られるのでしょうね。