でもお手本の帯と、私の手持ち帯の長さや柔らかさによる違いとか、教えられた結び方とこちらがしてみたい結び方の違いなどがあって、どうもうまくいかず、あまり半巾帯は好きにはなりませんでした。
というか苦手意識がいっぱいでした。
「結ぶときは手先が上か、たれが上か」「手先は何センチ取るのか」とかをしっかりと覚えられなかったり、最後に後ろに回す時にグジャグジャになってしまうので、半巾帯は私の着物ライフにはあまり登場しませんでした。
それで買ってはみたものの、全然使わないでそのままフリマに出してしまった半巾帯がいくつもありました。
これではマズいと思い、先日、最後ののぞみにかけてみました。
それは吉祥寺のゆめこもん▼さんで開かれた「半巾帯結びのワークショップ」▼でした。
まずは初心者向けの講習があり、その後、私が希望していたアレンジコースになりました。
こちらのコースは参加人数も少人数だし、顔見知りの人ばかりだったので、気楽に参加することができました。
講師はYoko先生です。
生徒は、はりきりウーマンのKさん、子育てママのHさん、そして私の3人でした。
講習会というのは、講師の教え方に左右されますが、なんといってもYoko先生の教え方が分かりやすくて、「これなら私でも何とかできそう」という気分にさせてもらいました。
Yoko先生は、年齢は私の半分くらいでしょうが、身長は20センチも高くて、とても頼りがいのある方でした。
教え方も「どちらでも好きなやり方にしてください」とか「長さはテキトーで構いません」と言う感じで、自由な雰囲気でした。
また参加者が希望する結び方を中心に教えてくださったので、とても学びがいがありました。
私は三重紐を使ったこちらの左右に羽根のある結び方をしてみたいと思っていたのですが、それもきちんと教えていただきました。
こちらは先生の見本ですが、帯の長さは360センチほど、とのことでした。
結び方の名前は付いていないようなので、私は先生のお名前をとって「Yoko結び」と呼ぶことにしました。
私も先生に教えられたようにやってみました。
上の結び方と同じですが、長さが328センチと短いので、こじんまりした形になりました。
この時、写真にはありませんが、木綿の帯(352センチ)も結んでみました。
布に張りがあったので、ふんわりと出来上がり、結びやすかったですね。
他に、ショールを巻き付けたアレンジ方法も教えていただきました。
一見複雑そうですが、やってみるとそれほどではありません。
私も家から持参したスカーフを巻いてみました。
遊び心が生まれますね。
こちらはHさんの後姿です。
かなり長めの半巾帯でしたが、同じ結び方でも、帯の長さが違うと、出来上がりも違ったように見えますね。
何回もいろいろな帯で練習してみました。
写真の右は、「矢の字結び」をきりりと締めたHさんです。
前を向くと、こんな感じ。
背の高さがそれぞれ10センチずつ違う凸凹トリオでした。
みんなで自由におしゃべりしながら進めていったので、とても和やかな講習会でした。
「帯の長さにあった結び方を教えてもらいたい」とか
「体型にあった結び方を教えてもらいたい」などと、いろいろな意見もでました。
ユーチューブで配信してもらいたいという希望もありましたが、きっといつか実現されると思います。
ほんとに楽しい講習会で、会場のゆめこもんのご店主も「女子会のようだ」と言って、たじたじのご様子でしたよ。
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この日の装い。
遠州木綿の着物に、Berry工房のフリル帯です。
前側から見ていると、普通の帯のように見えますが、後はラメ入りのグレーで、フワフワなのです。
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そしてその後も自宅で復習してみました。
すべてYoko結びですが、長さや生地によりビミョーに出来上がりが違ってきます。
◆ピンクの博多帯 356センチ
◆銘仙のふにゃふにゃ帯 372センチ
◆赤の麻の葉模様の木綿帯 380センチ
◆白のポリエステル兵児帯 388センチ
半巾帯の楽しさを味わうことができました。
Yoko先生、どうもありがとうございました。