2016年4月30日土曜日

Yoko結び講習会と復習

これまで半巾帯の結び方の講習会(今風にワークショップというべき?)には、何回か参加したことがあります。

でもお手本の帯と、私の手持ち帯の長さや柔らかさによる違いとか、教えられた結び方とこちらがしてみたい結び方の違いなどがあって、どうもうまくいかず、あまり半巾帯は好きにはなりませんでした。
というか苦手意識がいっぱいでした。

「結ぶときは手先が上か、たれが上か」「手先は何センチ取るのか」とかをしっかりと覚えられなかったり、最後に後ろに回す時にグジャグジャになってしまうので、半巾帯は私の着物ライフにはあまり登場しませんでした。

それで買ってはみたものの、全然使わないでそのままフリマに出してしまった半巾帯がいくつもありました。

これではマズいと思い、先日、最後ののぞみにかけてみました。

それは吉祥寺のゆめこもん▼さんで開かれた「半巾帯結びのワークショップ」▼でした。

まずは初心者向けの講習があり、その後、私が希望していたアレンジコースになりました。

こちらのコースは参加人数も少人数だし、顔見知りの人ばかりだったので、気楽に参加することができました。

講師はYoko先生です。
生徒は、はりきりウーマンのKさん、子育てママのHさん、そして私の3人でした。

講習会というのは、講師の教え方に左右されますが、なんといってもYoko先生の教え方が分かりやすくて、「これなら私でも何とかできそう」という気分にさせてもらいました。

Yoko先生は、年齢は私の半分くらいでしょうが、身長は20センチも高くて、とても頼りがいのある方でした。

教え方も「どちらでも好きなやり方にしてください」とか「長さはテキトーで構いません」と言う感じで、自由な雰囲気でした。

また参加者が希望する結び方を中心に教えてくださったので、とても学びがいがありました。

私は三重紐を使ったこちらの左右に羽根のある結び方をしてみたいと思っていたのですが、それもきちんと教えていただきました。
こちらは先生の見本ですが、帯の長さは360センチほど、とのことでした。


結び方の名前は付いていないようなので、私は先生のお名前をとって「Yoko結び」と呼ぶことにしました。

私も先生に教えられたようにやってみました。
上の結び方と同じですが、長さが328センチと短いので、こじんまりした形になりました。


この時、写真にはありませんが、木綿の帯(352センチ)も結んでみました。
布に張りがあったので、ふんわりと出来上がり、結びやすかったですね。

他に、ショールを巻き付けたアレンジ方法も教えていただきました。
一見複雑そうですが、やってみるとそれほどではありません。


私も家から持参したスカーフを巻いてみました。
遊び心が生まれますね。


こちらはHさんの後姿です。
かなり長めの半巾帯でしたが、同じ結び方でも、帯の長さが違うと、出来上がりも違ったように見えますね。


何回もいろいろな帯で練習してみました。
写真の右は、「矢の字結び」をきりりと締めたHさんです。


前を向くと、こんな感じ。
背の高さがそれぞれ10センチずつ違う凸凹トリオでした。


みんなで自由におしゃべりしながら進めていったので、とても和やかな講習会でした。
「帯の長さにあった結び方を教えてもらいたい」とか
「体型にあった結び方を教えてもらいたい」などと、いろいろな意見もでました。

ユーチューブで配信してもらいたいという希望もありましたが、きっといつか実現されると思います。

ほんとに楽しい講習会で、会場のゆめこもんのご店主も「女子会のようだ」と言って、たじたじのご様子でしたよ。

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この日の装い。

遠州木綿の着物に、Berry工房のフリル帯です。


前側から見ていると、普通の帯のように見えますが、後はラメ入りのグレーで、フワフワなのです。

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そしてその後も自宅で復習してみました。

すべてYoko結びですが、長さや生地によりビミョーに出来上がりが違ってきます。

◆ピンクの博多帯 356センチ


◆銘仙のふにゃふにゃ帯 372センチ

◆赤の麻の葉模様の木綿帯 380センチ


◆白のポリエステル兵児帯   388センチ

半巾帯の楽しさを味わうことができました。


Yoko先生、どうもありがとうございました。






2016年4月29日金曜日

ろっこやアトリエ訪問

ちょっと前置きが長くなりますが、ご容赦ください。

個人的なことですが、私が大学を卒業したのは今から40年以上も前のことでした。

当時、私の周囲では、東大出の一流企業や官庁に務める男と結婚して専業主婦になるのが王道でした。
中には親のコネで○○商事や○○物産などに入社する人もいましたが、そういう人でも1、2年ほどするとたいていはそこの社員と結婚していました。
たまに教師になる人もいましたが、大体は家庭に入っていました。

つまり当時は、どこかの組織に属している人の付属品になり、そこで生活の糧を得るというのが普通の状態だったと思います。

私はそういうのが嫌いで反発していましたが、それでも早く結婚してしまい、短期のアルバイト(当時はパートとか派遣社員という用語はありませんでした)的な仕事をしたりしてきました。

その後、私の身の回りにもあれこれ変化がありましたが、最近、着物という趣味を通して、多くの若い女性(だいたい私の子供くらいの年齢)に接することが増えてきました。

彼女たちの生き方を眺めていると、企業に就職するという形ではなく、自分の好きなものを作ったり、それを売ったりして収入を得ている人がたくさんいるということに気づきました。

私が若かった頃とは大違いです。
昔もそういう人はいたかもしれませんが、少なくとも私の周囲には存在せず、もしいたとしても「変わった人」という評価だったろうと思います。

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前置きが長くなりましたが、、「ろっこや」▼さんのろっこさんも、そういう現代において、自分の力で夢を実現している女性の一人だと思います。

名古屋でお会いした時▼
「こんど駒込にアトリエがオープンするので遊びに来てね」という話を聞いて、先日、出かけてきました。

駒込の駅には色とりどりのツツジがきれいに咲いていました。


アトリエは駅からちょっと歩いたところのアパートの一角にありました。

きれいなブルーのお洒落な看板は、ご主人のお手製だそうです。
夫唱婦随というか、婦唱夫随というか、お二人は良いコンビだということが良く伝わってきました。


コンクリート打ちっぱなしの室内には、ろっこやの製品がきれいにディスプレイされていました。
木綿着物や浴衣の反物、半巾帯、下駄など、手に取って見やすいように陳列されていました。


こちらは絹製品のコーナーでした。
製品の見せ方にも細心の注意を払っているように思いました。


室内は半地下という条件をうまく活用していて、穏やかな自然光が差し込んでいました。
着物関係の書棚も、これから増えていくことでしょう。


若くて可愛いアシスタントの女性が、華を添えていました。


一番すごいなと思ったのは、大型のプリンターでした。
作業場のような様子で、迫力がありました。
このプリンターから、ろっこさんのデザインした新作が生み出されると思うと、ワクワクしてきました。

またこのスペースを利用して、和裁教室や着付け教室も開催する予定だそうです。
お茶を飲むコーナーもあるので、気楽に立ち寄れるようになっていました。


のんびりとおしゃべりをしていましたが、その後、着物姿の女性がどっと押し寄せてきて、賑やかになりました。


ろっこさんの経歴などは詳しくは存じませんが、ご自分で道を切り開いてきた方だと思います。
夢を実現するまでにはいろいろなご苦労もあったかもしれませんが、これからもいろいろなことに挑戦して、どんどんと大きな花を咲かせ、現代に生きる女性たちをリードしてもらいたいと思います。


いつもはぐーんと大きく見えるろっこさんですが、ご主人の隣に寄り添って立っている姿は、とても小さく可憐に見えました。
これからもお二人で力を合わせて、活躍してくださいね。

女性にとっては、自分の力を試すことができ、選択肢が広がった良い時代になったものだと、感じました。

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この日の装い。

かなり気温が上がったので、単衣の結城紬にしました。
トウモロコシ色のお気に入りです。


名古屋のタカシマヤで買った、ろっこやの帯締めをしてみました。


2016年4月28日木曜日

2016春 名古屋 9 ~またね、名古屋~

地下鉄やバス、歩いても便利な都市、名古屋は何回目の訪問だったでしょうか。

名古屋でいつもお世話になっているのは、こちらのパスです。


土曜・日曜だと600円、平日でも740円で1日何回でも利用できます。
地下鉄(バス)を1回200円で利用するとなると、3回乗れば、元が取れます。
おまけにいろいろな施設での割引もあり、とてもお得なパスです。
東京で移動するときはPASMOを利用する癖がついているので、小銭を用意しなくてよいのは良いですね。

そして毎回訪れて、何かしらお買い物が楽しめるところが、大須観音です。


今回は、朝早く到着しすぎてしまって、骨董市はゆっくりと買い物ができましたが、コメ兵などの他のお店はまだ閉まっていた、というドジをしてしまいました。
しかし、それもまた旅行の楽しい思い出です。


(大須観音の巨大招き猫)

こちらは今回利用したホテル。
シングルルームの割には広いお部屋でした。


名鉄デパートの真上にあり、名鉄やバスの始発なので、名鉄を利用して出かけるときには便利でしょうね。

ただし難点がありました。
私は夜中はほとんど目を覚まさないで熟睡できるのですが、このホテルではなんだか水の垂れる音が気になってしまいました。
それで夜中に起きて、お風呂や洗面所もきちんと確認しました。
それでも物音がして眠れませんでした。
原因は、なんと冷蔵庫の中の水の音だったのです。

後から夫に話したところ、
「そういうときは冷蔵庫のコンセントを抜いたら良かったのに」と言われましたが、それは気づきませんでした。

まぁ、あれこれありましたが、名古屋で見事な牡丹を鑑賞できたのは嬉しかったですね。


前回、徳川園に行ったとき、タクシーの運転手さんから、
「牡丹の季節に来なくちゃダメだよ」と言われましたが、本当にその通りでした。

八重桜も、お城の周りのあちこちで楽しめました。


それと名古屋名物の「ナナちゃん」に会えたことはラッキーでした。


ナナちゃんは、もう40年くらい前からいるそうですが、超でかい女の子です。
今回、初めてお目にかかりました。

2016年4月の名古屋旅行記、これにて終了です。


2016年4月27日水曜日

2016春 名古屋 8 ~お土産~

今回の名古屋旅行では、あまりお土産は買いませんでした。

それでもいいモノ、見つけましたよ。

大須観音骨董市で手に入れた、きれいな帯締め。
カラフルで美しく、未使用品でしたが、800円。
これはお買い得でした。


こちらも骨董市で手に入れたアンティークの帯。
ちょいと若向きだけど、お遊び用です。
これは1000円均一のお店で買ったもの。


Berry工房さんで見つけた100円の着物。
ちゃんとした正絹です。
安すぎて、申し訳ないくらいです。


タカシマヤで求めたろっこやの帯揚げ。
これは定価で求めましたよ。
翌日、すぐに使いました。


名鉄デパートの酒売り場で買った日本酒の「勲碧(くんぺき)」。
このお酒、以前、名古屋でお土産にしてからのお気に入りなのです。
値段の割にコクがあっておいしいお酒です。


ということで、あまり多くの買い物はしませんでしたが、それでも着物と帯、日本酒が増えると、やはり帰りのバッグが重くなりました。








2016年4月26日火曜日

2016春 名古屋 7 ~那古野から名古屋へ~

「名古屋」はかつては「那古野(なごの)」と呼ばれていたそうです。

現在の那古野は、愛知県名古屋市の中村区、西区あたりになります。
駅名でいうと、地下鉄の国際センター駅を中心とした周辺が那古野というようです。

このあたりは、戦国時代から那古野と呼ばれていたそうですが、尾張徳川家が、人心一新のために「名古屋」に代えたのではないかという説があるようです。

現在の那古野は、名古屋の下町として知られていて、食堂や古いおうちなどが並んでいました。

足元の道路にはこんなタイルが貼られていましたが、これはどういう意味なのかしら?
ピンクのタイルは、名古屋の[N」なのかしら?


那古野の中でも、堀川という川の沿岸は、「四間道(しけみち)」と呼ばれて、今も江戸時代の雰囲気を伝えています。


ここは江戸時代初期の慶長年間に、名古屋城築城とともにできた商人の街だそうです。
その後、元禄時代に大火にあって、それから道幅を四間(今の7メートル)に広げたことから、四間道と呼ばれるようになったそうです。

そして、昭和61年には名古屋の町並み保存地区に指定されたそうです。

こちらのカフェは築100年以上の建物で、和と洋がミックスされたインテリアが素敵だそうですが、あいにくと営業時間には早すぎて中に入ることはできませんでした。


他にも私好みの建物が点在していました。


こちらは骨董品屋さんだったと思います。
こんなお店に入ったら、ワクワクしてしまいそうですね。



四間道にはこういう素敵な建物が残ってはいましたが、大きなトラクターが古いお蔵などを壊している場面にも遭遇しました。
せっかく残っている建物を取り壊してしまうのはもったいないとは思いましたが、大きな石垣などはそのままにしておくと危険性が高いのでしょうか。

工事現場のおじさんともおしゃべりをして、名古屋城のほうまで歩いて行くことにしました。

この時は随分歩きました。

いつもはお城に行くときは、市役所側の東門から入るのですが、この時は西側から行くことにしました。そちらのほうが正門なんだそうです。

お城の近くにすっきりとした美しい建物がありました。
名古屋能楽堂▼でした。


中も見学できるというので入ってみましたが、池があったりして、幽玄の美を感じさせる建物でした。


ホールの奥では、能楽のお稽古をしていていたようです。

そしてようやく名古屋城▼へ。
ここにはもう3回ほど訪れています。

入り口には加藤清正の像がありました。
この人は名古屋城築城に大いに貢献したので、立派な像が建てられたそうです。
ただし実際に城を建てたのは、家康の九男の徳川義直だそうです。

清正は、アイスクリームを持っているようにも見えますね。


那古野から名古屋城まで歩き続けて、さすがに疲れてしまいました。
直線で2キロ以上はあったと思います。

場内はあまり丁寧に見学はしませんでしたが、こちらの天守閣の陳列は素晴らしかったですね。


お馴染みの金のしゃちほこ。
熊本地震では、熊本城に乗っていたしゃちほこが落下してしまいましたが、熊本県民にとっては、さぞショックだったことでしょう。


前日、大須で100円で買った着物を着ています。
この着物を着ていたおかげで、入場料が100円引きになりました。


名古屋城は本丸御殿が6月には公開されるそうで、またお客さんが増えそうです。

(名古屋旅行記はもう少し続きます)




2016年4月25日月曜日

2016春 名古屋 6 ~何を食べた?@名古屋~

今日のタイトルは、あえて「グルメ」などとは書きませんでした。
単に「食べた」ものです。

というのも、私は一人旅だとたいしたものは口にしないからです。
内容も量もそしてお値段も、かなりレベルは低いのです。
それでも、自分の記録のためと、何かの参考になるかと思って、ちょっと残しておきます。

夕食はヒレカツの味噌かけ定食。
名古屋駅の地下にある「うまいもん通り」▼というところでいただきました。


初めは「ひつまぶし」にしようかと思ったのですが、けっこうお高いので、味噌味の食事にしました。
私は味噌味の料理が好きで、自宅でもよく八丁味噌を使っています。

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こちらは翌日の朝食です。
ホテルの部屋でいただきました。

左はレンコンとさつま芋のサラダ。
右はカスタードクリームとイチゴが入ったパン。
後ろにあるのは、カゴメの超ミニサイズのトマトジュース。


私はホテルに泊まると、朝食は食堂ではあまりいただきません。
というのも、着物をちゃんと着て、帯を締めて、お化粧をしてから、みんなの集まる食堂で食べるのが面倒だからです。
朝ごはんくらい、のんびりと食べたいですよね。
それとホテルの朝食だと量が多すぎて、お腹が膨れてしまうからです。

というので、前日にホテル近くのコンビニなどで簡単なモノを買っておいて、部屋でいただくことが多いですね。

今回は、タカシマヤの地下街で「カゴメ・トマトフェア」というのをやっていたので、そこで調達しました。
2種類のお惣菜やパンを買うと、カゴメの抽選が一回できるというのです。

「もしトマトジュースの缶が1ダースも当たってしまったらどうしよう?」なんて思いましたが、それは杞憂に終わりました。
当たったのは、びり等のミニミニトマトジュースでした。
たぶん50CCくらいです。

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おやつ編です。

こちらは徳川園特製の最中アイスクリーム。
葵のご紋入りですよ。


白ゴマの味でした。

2日目はランチは抜いてしまったので、その分、リッチなお三時をいただきました。
名古屋駅の地下街にある「サロン・ド・モンシェール」▼というお店です。
本店は大阪にある有名なお店です。


堂島ロールとソフトクリームのセットです。
このロールケーキは一日に一万本も売れるとかいう人気の品で、中味はフワフワでした。
ちなみに写真にあるソフトクリームの皮も食べられましたよ。


店内はゴージャスなムード満点で、お客さんは女性ばかりのお店でした。

でも、今回の旅行の食生活は、ちょっと寂しい内容でした。