今回の出し物は古典と創作浄瑠璃、そして上方落語を浄瑠璃にしたものという三本立て。
とてもお得な演奏会でした。
古典は「本朝廿四孝~奥庭狐火の段~」
これは歌舞伎でも見たことがあるのですが、八重垣姫という美しいお姫様が登場するお話です。
恋するお姫様が、最後は諏訪湖の上を狐に守られながら駆け抜けていくという情景が思い浮かぶようでした。
お次は創作もので「星願恋泡沫」(ほしにねがえど こい うたかた)。
実はこれは一寸法師のお話なのですが、鬼を追いかけて川に飛び込んだ法師が、なんとクジラのお腹の中でピノキオと遭遇します。
それだけでも面白いのに、なんと恋しいお姫様は、この青い目のピノキオにぞっこん惚れてしまって、一寸法師は失恋してしまうという荒唐無稽のお話しでした。
捧腹絶倒の浄瑠璃でしたが、きっと江戸時代の人たちもこうやって浄瑠璃を愉しんだのではないかと思いました。
松也師匠のトークは、いつもながら軽妙で楽しい時間です。
こちらは、三味線の駒について説明されているところです。
実はこの舞台はテーブルの上なので、かなり高い位置にあり、上り下りが大変そうでした。
こちらは長唄三味線との掛けあい。
まるで違う曲をお二人で弾いたのですが、息もぴったりで、しっかりとハモっていました。
ただしこの日は湿度が高く、すぐに三味線の絃が伸びてしまうのか、お調子を合わせる場面が多くありました。
最後は安井ひろみさんという脚本家の方が書いた「一文笛」というお話しを浄瑠璃に仕立てたもの。
元は上方落語だそうですが、最後には意外な落ちがあって、楽しめました。
この演奏会は「チャリティライブ」と名乗っているように、東日本大震災の被災者支援をしています。
この「ねがい桜」に願いを込めます。
そしてこんなふうに吊るして、被災地のお寺に奉納しています。
お茶菓子は、松也師匠の紋入りのどら焼き。
とてもおいしくいただきました。
こちらはマネージャーで、日本橋倶楽部のメンバーでもあるKさんの締めの言葉。
この後、全員で集合写真を撮りました。
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この日の装い。
それほど暑くはなかったので、木綿ちりめんの型染めという着物にしました。
地元のリサイクルショップが特別に販売していたもので、リサイクルにしてはお高いものでした。
かなりおしゃれな人が着ていたものと思われます。
帯は千円の無地の朱色のものに、幅広のトルコレースを縫い付けたもの。
胴のところと、たれのところだけレースを付けてあります。