2008年10月31日金曜日
気になる二人
10月30日、嵯峨野に行ってみたいという希望の私を、京都在住のSさんがあちこち案内して下さいました。
まずは愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)というお寺さんから。
ここの庭には、たくさんの羅漢さんがいるんです。
子供の頃、「らかさんが揃ったら、回そじゃないか ♪ 」というわけのわからない歌を歌いながら、遊んだ記憶があるけれど、あれは「羅漢さん」だったのかしら?
このお寺にある羅漢さんは、みんな穏やかな顔をしているの。
なんと1200人もいるらしいのよ。
私が気に入ったのは二人連れ。
これはお酒を仲良く飲んでいる二人。
いいよね~、いつまでも美味しいお酒を飲みかわしたいわ。
これは抱き合っている二人。
お顔が似ていて、双子みたいね。
年月がたって、みんなの頭はこけむしていたの。
こんなふうに、あちこちにたくさん並んでいるのよ。
こういう風景は初めて見ました。
他にも猫を抱いている人や、杖をついている人など、たくさんいました。
どのお顔もほんわかしていて、いいでしょ。
いわゆる仏像というと、修業中のお顔や、厳しいお顔が多いのだけど、この羅漢さんは親しみやすいでしょ?
なんとなく、Sさんに似ていると思わない?
京都の西にあるお寺さんでした。
(続く)
2008年10月30日木曜日
京のおばんさい
京都に出かけてきました。
あれこれ思い出に残しておきたいことはあるけれど、まずはお食事からね。
夕食は、京都在住のSさんお薦めのお店「松富や壽いちえ」に行ってみました。
京都の家庭料理である「おばんさい」を出してくれるお店です。
場所は三条の文化博物館近く。
このお店で出される料理は、ただのおばんさいではなく、食材にとてもこだわりがあり、調味料からお米まで、全国から取り寄せた安心な素材を提供しているのよ。
お店のつくりは大正時代に作られたというレトロっぽいところ。
昔風の和室に、椅子とテーブルが置いてあるの。
盛りだくさんのコース料理なのに、は昼は1500円、夜は2900円というリーズナブルなお値段。
最初は豆乳。左の醤油の瓶が昔風でしょ。
お次は沖縄もずくの酢の物、こんにゃくのピリ辛煮、きんぴらごぼう、ひじきの煮物。
まあ、この辺りは私が作るのとそう違いはないかな。
鶏のひき肉のかぼちゃ茶巾、周りは湯葉でした。
地鶏とお芋のから揚げ。お芋がおいしかったわ。
ピンボケでごめんなさい。
温泉卵。
豚のハンバーグ風。とてもお肉が軟らかかった。
この後にカジキマグロのミルク煮がでました。
最後は、玄米ご飯とお味噌汁。
お腹がいっぱいになり、写し忘れてしまいました。
デザートは白玉のゴマ和え。
別腹なので、ちゃーんんとはいります。甘くておいしかったわ。
ご馳走様でした!
2008年10月29日水曜日
行ってきます~
2008年10月28日火曜日
西荻かいわい
私が生まれてからずーっと住んでいたのは、中央線の荻窪かいわい。
自分の中での記憶は幼稚園頃からしか覚えていないけれど、その頃から30歳近くまで、荻窪かいわいに住んでいたの。
今日は久しぶりにそのあたりに行ってみました。
荻窪のひとつお隣に、西荻窪という駅があります。
でも、私の中では、西荻窪ではなくて、あくまで「にしおぎ」なのよ。
大学も西荻だったし、家庭教師をしていた子供もに西荻に住んでいたし、何年間かは西荻と荻窪の中間である「上荻」というところに住んでいたの。お産をしたのも、西荻。
ということで、西荻は私の人生とは切っても切れないところなんです。
さて、西荻にはTさんが住んでいます。
多分、忙しいのだろうなと思いつつ、彼女の携帯電話にかけたら、なんと西荻の駅の近くを歩いていたんですよ。それで、急きょ、駅で会うことにしました。
ランチをしながら、お互いの共通の友人の話などで盛り上がりました。
そして、Tさんにさよならをしてからは、変わってしまった西荻かいわいを歩いて、母校まで。
そこはまるで変わっていませんでした。
周りの住宅街とはまるで異質の世界。
きれいなきれいな造形美の大学で、かつての私はこのきれいさが胡散臭くて嫌いだったのよね。
それでも卒業以来何十年も経ってしまうと、このきれいさと純情さ(?)が今になっては懐かしいわ。
まるで秘密の花園、ある人からは「大奥」と言われたところ。
こういうところも、今の世の中には貴重な存在だろうと思ったわ。
来週、大学祭があるらしくて、ポスターや立て看がたくさんありました。
みんな、がんばっている様子。
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さて、母校を後にして向かったところは、バラの専門店「オークンバケット」。
ここは薔薇好きのブログ仲間、Sさんお気に入りのところ。
お店の人に「私の京都の友人もこの前、こちらに来たんですよ。」と話したら、とても喜んでくれました。
ただ単に花を売るだけではなく、お庭などの相談にもいろいろ乗ってくれるお店だそうです。
私は薔薇のことはまるで分からないけれど、薔薇好きの人にはたまらないお店でしょうね。
お店にはハロウィンが近いので、可愛いかぼちゃも飾ってありました。
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西荻は駅の近くは、まるで変わってしまいました。
でも大昔、私がまだ十代の少女だったころと変わらない風景にも遭遇できて、今日はちょっぴり幸せな気分になれたのでした。
2008年10月27日月曜日
YOUのトーク
そろそろ大学の文化祭シーズン。
私がお仕事をしている大学でも、校庭のあちこちに立て看板が立てられています。
(それにしても下手な字なのよ。昔の全共闘の看板を見せてあげたいくらいだわ!)
さて、今回の文化祭の目玉は誰だと思う?
なんと、タレントのYOUさんなんですよ。
彼女のトークショーだそう。
私は好きでも嫌いでもないけれど、彼女は一風変わった感じのママという感じじゃないかしら?
二十歳くらいの学生にはどう映るのかしらね?
ちなみに、毎年おなじみの世界各国料理(水餃子がおいしいのよ)も出品されますので、お近くの方はどうぞ。
写真は日本タレント名鑑というところからいただきました。
2008年10月26日日曜日
今日も源氏
今日もまた、源氏ワールドに浸ってきました。
今日の日経ホールで行われた講演会はすごかったわよ!
登場したのは、ドナルド・キーン先生 86歳。
芳賀 徹先生(東大名誉教授) 77歳。
井伊 春樹先生(国文学研究資料館館長) 国文学研究所所長67歳。
それに源氏物語の語り部である平野啓子さん 50歳くらい?
こういったそうそうたるメンバーが、大手町の日経ホールに集合しました。
お客さんもすごいのよ。白髪頭や髪の毛ががほとんどない源氏物語研究者であろうおじい様たち、それに着物姿の深窓の奥さまや、断髪の才女というような人たちがワンサと集まったの。
今日は国際フォーラムというだけあって、長い歴史の中で、そして世界各国での源氏物語の話が展開されました。
横の糸(国際化)の話としては、源氏物語を最初に英訳したアーサー・ウェィリーさんという人の話から、サイデンステッカーさんの話、世界各地での源氏物語の話を聞くことができたの。
アメリカはもちろん、ヨーロッパ、それもフィンランドやオランダというちょっと日本文学とは縁遠いような国の話も紹介してもらえました。
またイギリス人の女性研究家であるニコルさんという方もパネルディスカッションに登場したのだけれど、彼女が最初に源氏物語に接したのは、橋姫が描かれた器からだったんですって。
そういう美術工芸品から源氏物語との接点が生まれるというのは、すごいわね。
おまけは、モンゴル大統領からの感謝状というもあったの。
というのも、今ではモンゴルでも源氏物語がモンゴル語で翻訳されているそうで、それでモンゴル大統領からの感謝状というのが、ドナルドキーンさんに渡されたの。
そして縦の糸(歴史的背景)としては、与謝野晶子の翻訳の話や、阪急電鉄の社長だった小林一三さんが与謝野晶子を支援した話等も面白かったわ。
日本各地では、今年は、たとえば源氏物語まんじゅうや源氏物語ハンカチまで入れると、源氏物語関連の催しは2000件とも3000件とも行われているんですって。源氏効果というのは、すごいわね。
上記のようなそうそうたる面々が思い思いに源氏物語を語ったのよ。
そして出た結論が、11月1日を「古典の日」として制定しようと、政府に働きかけているんですって。
つまり現代のような乱れた世界を修復するには、日本古来の古典文学に親しみ、そこから現在を振り返るためには「古典の日」というのを作りたいそうです。ふーん、がんばっているのね。
実は来週の11月1日から3日にかけては、京都の国際会議場で源氏物語の一大イベントが開かれるのよ。
本当は私もそのイベントに参加したかったのだけど、連休の間に京都までいって、参加費3万5千円を支払うまでの余裕はなかったので、東京で行われる行事に行くことにしたのです。
それでも会場はすごい熱気でしたよ。
今日の最大の収穫は平野啓子さんの朗読。
本当にお声の奇麗な方で、思い入れたっぷりの朗読は素晴らしかったわ。
淡いオレンジ色の着物も素敵でした。
「桐壺」と、「夕顔」と、「御法(みのり)」つまり紫上の臨終のシーンを朗読してくれたのだけど、最高でした。
源氏物語って、こういうふうに声に出して読むとまったく違ったものになるのね、と納得したわ。
今日の講演者の皆さんが話していたけれど、11世紀の初めに、旦那さんに死に別れた一人の才能豊かな女性(紫式部)によって書かれた小説が、こんなに多くの人々に、これほど長い間読み継がれていたというのは、世界的に見ても素晴らしいということ。
ヨーロッパで長編小説というのが書かれたのはダンテの神曲あたり(15世紀?)というので、それよりもずっと前から日本でこういう物語が描かれたというのは、世界的にも誇れることなんだそうです。
おまけに源氏物語というのは、単なる恋愛小説で終わることなく、人間の生き方を描いたものでもあるし、また四季折々の移ろいを描写したものであるということ、そういう小説としては世界最初だった、つまりこれぞ日本の美意識の始まりは源氏物語にあった、というのは私たち日本人として自慢してもいいことだそうよ。
こういった「源氏力」が今の閉塞状況にある日本にもうまく伝わるといいわね、と感じた次第でした。
そんなわけで、私も今度は与謝野晶子さんの源氏物語を読み返すことにしました。
ナンといったって、私の小学校の校歌は与謝野晶子さんの作詞なんだから、何らかのご縁があるのでしょう。
頑張って読んでみますわ。
今日の講演会はとても収穫がありました。
ちょっとまだ興奮気味の私でした。文章が支離滅裂なところは、ご容赦下さいませ。
2008年10月25日土曜日
今日の源氏
2008年は源氏物語が最初に書かれてちょうど1000年目ということは割と広く知られてきたみたいね。
そして11月1日というのが、紫式部日記の中で源氏物語のことを取り上げられている日にちなの。
それで10月下旬から11月上旬にかけては、京都や東京で数々の源氏物語関連の行事が繰り広げられているのです。
そんなわけで、私も源氏物語を追って、東へ西へ。
今日は東京の西に位置する日野市にある実践女子大学の香雪記念館というところへ行ってきました。
大学は中央線日野駅から坂道をずーっと登った住宅街にありました。
実践というと、昔は渋谷にあったのだけど、ちょうど10年前に都下に引っ越してきたようで、まだ校舎は新しくて、女の子っぽい感じの大学でした。
私がいつもお仕事をしている某大学とは大違いよ。
カフェテリアもしゃれていて、ソファに座っていると、どこかの喫茶店にいるみたいだったわ。
そうそう、文化祭にはあのDAIGO(某総理大臣のお孫さん)が来るというポスターが貼ってあったわよ。
(可愛い校舎と前庭)
講演の前に時間があったので、「みやびへの憧れ」という名品展を見てきました。
源氏物語に関連する古い本や、掛け軸や屏風などが展示されていたの。
無料だったし、人も少ないのでじっくりと見られてよかったわよ。
(展示会の入口)
先週は、やはり実践女子大が主催する源氏物語の映画を日野市民会館で見てきたのよね。
これはその時の写真です。その時のブログに載せるを忘れちゃったので、1週間遅れで追加しますね。
正面は長谷川一夫と小暮美千代よ。
(映画会の前)
さて、今日の最初の講演は仲町啓子先生という美学美術史の教授でした。
たくさんのスライドを写していただき、12世紀ごろから江戸時代までの源氏物語の絵巻や浮世絵の解説をしていただきました。
第一部は室町時代の扇の形に絵を描いた屏風とか、土佐派の絵や狩野派の絵、琳派の絵をたくさん見せていただき、うっとりしたわ。
この先生は琳派の専門家なんです。
講義は文学と歴史をMIXしたお話で、日本史の復習にもなったわ。
いろいろ興味深いお話があったのだけど、一番、へーっと思ったのは、あの織田信長も源氏物語を重視していて、なんと上杉謙信に源氏物語の絵が描かれた屏風をプレゼントしたんですって。
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仲町先生の講義の第二部は、浮世絵に描かれた源氏物語のお話。
浮世絵の祖と言われる菱川師宣の絵から始まって、江戸時代も時代が下るに従って、人物の描き方がすごく変わってくるのよ。
浮舟が遊女のように描かれていたり、夕霧が歌舞伎役者のようになっていたりして、面白いの。
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仲町先生のお話で、はっとしたのは、絵(文化)というものは、その時代や環境によって変わってくるのだけれど、誰が何のために絵を描かせたか、つまり絵師というのは自分が描きたいために描いたわけではなく、ときの権力者(将軍だとか天皇だとか)が、権威を保つためや何らかのために描かせたものだ、という視点が大切だということでした。
これってヨーロッパの絵画にも言えることなんだろうけれど、今のように画家が好きなものを描くということを想像していると、そうではないことが分かり、面白い発見だと思ったわ。
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この後は、カナダのブリティッシュコロンビア大学のジョシュア・モストウ先生という方の講演でした。
この方は見かけは完全に外国人で大きな身体をしているのに、源氏物語を原語で読み上げ、訳までしてしまうのよ。私など全然読めない古文も読めちゃうのだからすごいわ。
テーマは江戸時代に読まれた女訓書といって、当時の女の子の教育本と源氏物語の関係でした。
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源氏物語に取りつかれている人がこんなにたくさんいる、ということはすごいものです。
会場には老若男女たくさん集まり、みなさん真剣に聞いていたわよ。
来週は、お香と十二単についての講演があるの。
こういうふうに多方面から源氏物語を研究するというシリーズを企画した実践女子大というのはすごいと思うわ。
こんな絵葉書までもらってきちゃった。
(下田歌子先生の講義本などの絵葉書)
さて、明日は日経ホールまで出かけて、また源氏物語のお勉強をしてきますね。
私って毎年マイブームが変わるみたいで、昨年は脳科学の追っかけをしていたんですけれど、今年は源氏の追っかけ。来週は京都まで行って雅楽と講演会に参加してくる予定なの。
物好きだね、と言われてしまうかもね。
2008年10月24日金曜日
まねっこ料理
今日は仕事が終わってから歯医者さんに行ったので、ちゃんと買い物をする時間もなく、献立を考えるのも面倒だったの。
それで、ブログ仲間のSさんが料理教室で習ってきたという料理をテキトーにアレンジした、まねっこ料理にしてみたの。
画面の左下の豚肉のトマトジュース煮は、ヒレ肉をタコ糸で縛って、トマトジュースとウスターソースと醤油を入れてテキトーに煮ました。
歯医者さんの隣が肉屋さんなの。
塊のロース肉を探していたのだけど、塊はヒレ肉しかなかったの。
で、ちょっとあっさり風かな。
冷蔵庫にカブがあったので、これを薄く切って塩ゆでにして、添えました。
汁が多かったので、片栗粉で固めてヒレ肉にかけてみました。
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画面の右下のブロッコリーと長いもは、歯医者さんの近くの八百屋さんで、ものすごく安く売っていたので作ってみたの。
長いもは60センチくらいの長さがあったのに、150円。
本当は蒸すらしいのだけど、時間がないので、そのまま使っちゃいました。
残りは明太子と和えようかな。
ブロッコリーは国産なのに130円。
これはテキトーに茹でました。
これをヨーグルトとマヨネーズと薄口醤油を混ぜたソースと、パン粉、バターをかけてグラタンにしました。
写真だと焼き目がついていないけれど、実際はこんがりとしていておいしかったわ。
あら、本当は海老を入れなくてはいけなかったみたいね。
ま、いいか。
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後ろのほうにあるのはオイキムチ、こんにゃくのおかかバターソース、チーズ入りごまパンというテキトーな献立です。
まったく私の料理はテキトー料理なので、食べさせられる人は可哀想。
後はビールと焼酎でごまかすのよ。
2008年10月23日木曜日
お天気屋さん
今日は東京は午後から雨。
けっこうシトシトと降っていて、天気予報も大あたりだわ。
ところがそこに困ったことが!
(よく晴れた信州の青空と紅葉)
というのは、職場のコピー機(印刷機)がこのところ、すごくお天気屋さんになってしまっているの。
昨日までは良く晴れていたので、すいすいとできていたことが、今日の雨ふりではまるでだめなのよ。
急いでいる時に限って、紙詰まり。
もう、本当にいやんなっちゃうわ。
機械のあちこちの蓋を開けたり、いろいろ設定を変えても、だめなのよ。
エラー表示ばかり~。
(よく晴れた信州の青い空と枯れ葉)
メーカーの修理の人に聞くと、
「こういう機械は、雨の日はだめなんですよ」とのこと。
そんなこと言ったって、仕事は雨晴れ関係なくあるのよ。
今までずーっと晴天が続いていたから、コピー機も疲れてきたのかしら。
機械だってこんなふうにお天気屋さんなんだから、人間だってやはりお天気と無関係には生きていけないわね。
ああ、信州の良く晴れた青い空が懐かしいわ。
2008年10月22日水曜日
ものの値段
今日のブログは、ものの値段についてのお話を二つ。
ひとつはコンサートのチケット代金のお話。
もうひとつは、先月12日に、いちゃもんをつけた病院の薬代金のお話。
こういうお金にまつわる話を書くと、私がケチなことがばれちゃうかな・・・・。
(信州で見たバラの実 ローズ・ヒップ)
コンサートの話というのは、ブログ仲間のSさんから、素敵なジャズピアニストのことを聞いていたの。
そのピアニストは、ジャズとクラシックをMIXしたすごく素敵な演奏をする人なのです。
そしてその人のコンサートが来年のバレンタインに、地元のた○くりであるという情報があったのよ。
それ、行け! と、私はチケット販売初日の今朝、さっそく行きました。
そうしたらバレンタインコンサートというので、お二人様で買うと、ペアチケットというのになり、隣同士の席に座れて、プレゼントが付くというの。
どういうプレゼントか分からないけれど、ちょいと魅力的よね。
でも来年の2月の平日の夜に、私と一緒にジャズを聴いてくれるような人はいないし、私はどちらかというと映画や音楽は好きなものを一人で見たいタチなのよ。
それでお一人様券というのにしたの。
そうしたら、ペアチケットよりも割高なのよ。おまけにプレゼントもないのよ。
それっておかしいよね。独り身の差別じゃいの?
ということで、独り者の私はひがんで、なるべくペアシートから離れた隅っこの席にしましたよ。
(信州で見たホタルフクロ?)
さて、その足でいつもの病院に出かけて、血圧を測ってもらいました。
この先生は前にも書いたけれど、世間話が好きな人だから、私もついつい、先月のことを思い出して、
「薬の効能が低いものに変えていただいたら、かえって薬の料金が高くなりましたね」と話したのよ。
つまり、私は以前は性能の高い薬を半分に割ったものを飲んでいたいのだけれど、症状がよくなったので、本当ならその半分の薬を4分の1にすれば、安く済むわけ。
ところが4分の1にすると、薬が粉々になってしまうので、別の薬にしたのだけれど、そちらのほうが高かったのよ。
私がその話をしたら、先生はやおら薬の辞典みたいなものを持ち出してきて、薬の成分と値段の説明をしてくれたの。
つまり薬というのは性能によって値段が変わるのではなくて、その手間賃(どんな形であるとか)や宣伝費用や特許料金によって値段が変わるというのね。
先生の話はまたずれて、「あなたね、薬の値段というのは、化粧品の値段の付け方と同じなんですよ。分かるでしょ?」と言うのね。
そうね、化粧品というのは夢を売るものだから、きれいな女優さんを使って大々的に宣伝すれば、それだけ値段も高くなるものね。
そんな話をしたあげく、「あのね、今はヒアロルン酸入りとか、コラーゲン入りとかいう化粧品が出ているけれど、あんなの嘘なんですよ。いくら塗ったって、分子の大きさが違うから、皮膚から吸収されることはないんです。食べたところで、吸収されないで出てしまったらおしまいですよ。」と言うのよ。
えー、そうだったの?
私、だまされていたわ。
*****
ということで、今日はものの値段の不思議なお話でした。
2008年10月21日火曜日
巨大ナン
2008年10月20日月曜日
好きになるって・・・
なんだか思わせぶりなタイトルだけど、これは今朝、ラジオで身の上相談を何となく聞いていて、ちょっと気になった言葉があったので、書いてみたの。
ラジオ身の上相談に電話をかけてきたのは、中年の男性。
あまりちゃんと聞いていなかったのだけど、その男性は、娘(16歳)の素行が悪く(無断外泊や彼氏との付き合いなど)、親として黙っていられない、喧嘩ばかりしている、なんとかならないか、という相談だったようなの。
それに対して、アドバイザーは、そういう親子関係を修復するには、まずお父さん(相談者)が、娘から信頼を持てるようにならないといけない、好かれるようにならなくてはならない、という発言をしたの。
そうしたら、そのお父さんが、「どうしたら娘から好かれるようになるんですか」と聞いたのよ。
今や、この家の中はめちゃめちゃらしいから、そんなこと、絶対に無理だと言うの。
アドバイザーはこう言って諭しました。
「お父さん、あなたはどんな人を好きになりますか?」
お父さんはきょとんとしていたけれど、
アドバイザーは、
「あなたのことを興味深く見てくれる人、あなたのすることをきちんと見てくれる人、あなたの行動を見守ってくれる人、そういう人をあなたは好きになるでしょう?」
と答えるの。
相談者のお父さんは、「そりゃ、そうです。」と鼻を鳴らしたように答えたわ。
そうしたら、そのアドバイザーは、
「そうなんですよ、誰だって、自分のことに興味を持ってくれる人、答えてくれそうな人を好きになるでしょう?
だからお父さんも同じように、娘さんに対して、私はあなたに興味を持っていますよ、あなたにはちゃんと対応してあげますよという態度をとれば、娘さんから好かるようになるんですよ」と答えたのよ。
そうなのよね、誰だって自分のことに注目してもらいたいわけ。
中年男性であろうが、小さな赤ちゃんであろうが、同じだと思うわ。
あまりに注目されすぎて、過剰になってしまうと却って息苦しくなってしまい、それはそれで問題なんだけど、やはり人間って、自分のことを分かってくれる人、分かろうとしていくれる人は、こちらからも好意を持つものなのよね。
身の上相談って、なんて馬鹿馬鹿しい相談なの、と思うときもあるけれど、アドバイザーの発言が真実をついていて、時と場合によっては、とても重く感じられるときもあるのよね。
うーん、人の心ってそういうものなのね。
一挙6本鑑賞
さて、今日のブログは結構長いので、適当にお付き合いくださいね。
写真は中身とは関係なく、先日出かけた信州の休日です。
(信州の午後1)
先週の土曜日は源氏物語の追っかけ(?)をして、東京の西の郊外にある日野市というところまで行ってきちゃった。
どうしてそんなところまで?というと、日野市には源氏物語関係の研究をしている実践女子大学短大というのがあり、そしてその校舎のお隣にある日野市民会館というところで、講座が開かれたからなの。
今回の源氏物語講座は、これまでのアカデミックな雰囲気とは違って、源氏物語の映画鑑賞会でした。
ということで地元の日野市民も多く参加していたみたいよ。
何せ、無料の公開講座だから、中高年もたくさんいました。
(私もその一人だけどね)
(信州の午後2)
上映されたのは、戦後に公開された6本の源氏物語の映画。
その映画をDVDで少しずつハイライト部分を見ながら、立教大学の立石先生という方が解説してくれるの。
この先生、たぶん45歳くらいだと思うのだけど、映画オタクなのか、話しぶりがおもしろかったの。
立石先生の源氏物語データベース:映画編
淀川長治先生や水野晴朗先生ばりに、
「あー、このシーン、いいですねぇ」
「ここんところ、ちゃんと見てくださいよ。ほらね」というようなノリの良さなのよ。
(信州の午後3)
さて上映された映画は以下の6本でした。
1.昭和26年に上映された「源氏物語」
主人公の光源氏は長谷川一夫。
藤壷が小暮美千代。(濃艶なのよ)
紫の上が乙羽信子。(すごく可愛かった!)
モノクロ映画だったけど、戦後6年という時に、よくここまでお金をかけてできたもんだと思いました。
2.昭和32年に上映された「源氏物語 浮舟」
これは宇治十帖の部分だけを描いた映画。
登場人物がみんなお歯黒とまゆをぼかしてあって、いかにも平安貴族なんだけど、ちょっとギョッとしたわ。
主人公の薫は長谷川一夫。
浮舟は山本富士子。
つまり当時としては絶世の美男美女の大映映画だったんでしょうね。
匂宮は市川雷蔵。こんなにきれいだったとは!
若くして亡くなったのが惜しいわね。
この頃は戦後の源氏ブームだったそうで、舞台(明治座)やラジオでもあちこちで源氏物語が上演されたそうよ。
3.昭和36年に上映された「新源氏物語」
これは若き日の光源氏を描いたもので、須磨に流されたところでお話は終わるそうです。
光源氏は市川雷蔵。
桐壷は寿美花代(高嶋兄弟のお母さんよ、宝塚で活躍)。
朧月夜が中村玉緒。(お茶目で可愛かった)
葵の上が若尾文子。(すごくきれいでした)
思い起こせば、もう今から45年以上も前の映画なのよね。
でも女優さんは今でも活躍しているのだから、すごいものね。
4.昭和41年にピンク映画の武智鉄二が監督をして撮った「源氏物語」
このころは映画産業が斜陽化していた頃で、予算も少なかったそうです。
そのせいで、あまり有名人は登場していないのだけど、若き日の浅丘ルリ子が出演していました。
5.昭和62年に上映されたアニメによる「紫式部 源氏物語」
これは大胆なアニメですごくきれいでした。
アニメだからこそできたというシーンをいろいろ見せてもらったの。
たとえば、六条御息所と若き日の光る源氏のシーン(事が終って、源氏が帰宅するところを御息所がけだるそうに責めているシーン)なんて、ぞーっとするくらいきれいでした。
声の吹き替えは光源氏が風間杜夫。藤壷が大原麗子、他にもそうそうたるメンバーが声の出演をしていたの。
この映画は朝日新聞社が100周年記念として制作されたそうよ。
6.平成13年に上映された「千年の恋 ひかる源氏物語」
これはこの前、私もDVDで見ました。
特徴は紫式部が出てきて、それを吉永小百合が演じていること。
光源氏は天海祐希、紫の上は常盤貴子、想像上の妖精が松田聖子。
海外向けに「これぞオリエンタル」ということを強調したくて制作された映画だというそうです。
これは東映創立50周年ということで制作されていたの。
(信州の午後4)
立石先生によると、源氏物語を語る時は、「いわゆる古典的・王朝の美」という視点と、「天皇制」からの考察は避けられないというのよ。
つまり源氏物語というのは、十二単とか牛車とか蹴鞠のシーンのような、きれいきれいな日本の美を語るには十分なものがあるのだけれど、でもそれだけで終了するものではないというの。
つまり、天皇の奥さま、つまり皇后と義理の息子が密通しちゃってできたその子供が、天皇になるという、いわゆる戦前なら「不敬事件」ともいうべきストーリーからは絶対に逃げられないものが潜んでいるというわけ。
そういう物語を映画化するには、表面的な日本の美をいかに美しく撮影するか、つまりいかに俳優さんを美しく撮るか、というのも重要であるということ。たとえば光線をどのように当てるかとかね。
そしてまた、天皇制を避けて知らん顔して脚本するか(つまり天皇の姿はいつも後ろ姿ばかり)、あるいは天皇制に正面からいどむのか(4の武智鉄二監督のものなど最たるもの)によって、映画の質も違ってくるという指摘をしていました。
(信州の午後5)
これだけたくさんの源氏物語の映画を一挙に見ることができたのは、ハッピーでした。
会場に来ていた多くの熟年層の方にとっても、昔の思い出を引き出してくれたひと時だったと思います。
こういう研究をしている立石先生というのも、すごい方だわと思ったわ。
こんなふうにいろんな角度から研究できる対象になるということは、やはり源氏物語は奥が深いな~。
2008年10月19日日曜日
シンプル・ライフ
このブログを始めてもうじき1年、ということに、はたと気がついたの。
(信州のお蕎麦屋さんで見かけたシュウメイギク)
それまでは、仕事でも趣味でもHPは作っていたし、MIXに参加したりしていたので、情報発信ということに関してはそれほど戸惑うことはなかったけれど、意外な人からも「読んでいますよ」と言われて、ええっと、びっくりしたことも。
それとは反対に、私自身が周りのみなさんの生活ぶりを拝見させていただく機会も増えて、刺激を受けることもたびたび。
そして、ブログ1周年ということと関係あるのかどうかよく分からないけれど、自分の生活をもっと丁寧に、シンプルにしようと思い直したの。
モノを大切にする気持ち、花を愛でる気持ち、人をいたわる気持ち・・・・そんなことを教えていただくことも多かったわ。
(上のシュウメイギクをソフト加工)
この前の連休に信州に行って、自然の風景に接したことも関係あるのかもしれないな。
それで、今まで2年間していたある仕事を辞めることにしたのです。
自分の時間を切り売りして、微微たるお金をもらうだけだったと気づいたのよね。
(上のシュウメイギクをオイルペイント加工)
得たものもあるけれど、失ったものも多かった。
失ったものは、まずは自由な時間。
そして心のゆとりかな?
そういうことを反省して、もう少しシンプル・ライフにしようと心がけました。
とはいえ、元来がせっかちで、優雅な雰囲気とは縁遠いのガサツ者なので、シンプルにできるかどうか分からないけれど、これからは自分に本当に必要なものだけを大切にしていきたいわ。
そんなわけで、ピンクの可愛いお花をちょっとソフトに加工してみました。
心境の変化かな?
2008年10月17日金曜日
こんな事情が・・・・
この前の連休に信州に出かけたとき、もちろん自然の素晴らしさにも感動したけれど、ほんのちょっとしたことにも「まぁ、素敵!」と思ったことがあったのよ。
その証拠写真を2枚だけ、お見せしますね。
これは北欧料理のお店の一部分。
サウナ風の壁にラベンダーのドライフラワー。
ピンボケだけど、我慢してね。それには事情があるのよ。
これはミントガーデンというハーブティーのお店の一部分。
コスモスといろんな小物が可愛いでしょ?
もっと正面から写したかったのだけど、我慢してね。
これにも事情があるのよ。
********
そう、どちらもそこのお店のおトイレの写真なの。
じっくりと写したかったのだけど、後ろに次の人が待っていたら悪いと思って、ササッと携帯電話写真で写したもの。
そういう事情だったのです。
でもね、どちらも広々として、とても優雅な雰囲気に浸れるところでしたよ~。
********
ちなみに我が家の狭いトイレには、南の島の青い海のジグソーパズルがかかっているの。
2008年10月16日木曜日
新酒 到来!
琵琶湖湖畔の酒蔵から新酒が届いたの。
これは6月にSさんの案内で琵琶湖畔の酒蔵で食事をいただき、そのとき出されたお酒がとてもおいしかったので、その場で頒布会に申し込んでしまった、そのお酒なんです。
発泡スチロールの箱を開けると、可愛いイラスト入りの説明書と、待望の新酒3本がセットされていました。
まず、大吟醸を開けてみたの。
うーん、まろやかでおいしいわ。
さすが、大吟醸。
お次は「梅ほのか」というお酒に挑戦。
これは梅を日本酒で漬けたものだそうで、おいしくて、おいしくて、ぐいぐい行けちゃう。
すぐなくなってしまいそうだわ。
3本目はお燗用のお酒だそうで、これはちょっとお預け。
もう少し寒くなってからね。
12月にもまた違う種類のお酒が3本届くそうで、うきうきして待っています。
こんな素敵なお酒を紹介してくれたSさん、ありがと!
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