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2025年2月26日水曜日

日比谷界隈

先日、日比谷界隈を歩いて来ました。

最初に訪れたのは、日比谷図書館。正式名は「千代田区立日比谷図書文化館」というそうですが。

こちらの展示を見てきました。


「実録 桜田門外の変」

ご存知、井伊大老が桜田門外で暗殺された事件ですね。

その歴史的背景や、その場に居合わせた人たちの記録などが展示されていました。

幕末の様子は何かと分かりにくいのですが、鎖国を続けたいグループと、開国派の争いが中心だったのでした。当時の世界の状況に合わせると、日本だけが孤立するわけにもいかず、おまけに幕府側や天皇の思惑もあり、なかなかややこしい時代だったことが読み取れました。

それになんと言っても3月3日の雪の朝、というシチュエーションが映画や舞台にはぴったりの情景でしたね。

当時の絵画や記録がたくさん残されていました。

私は諸田玲子さんの「奸婦にあらず」という時代小説が大好きなのですが、これは井伊直弼の愛人だったと言われる村山たかの一生を描いたものです。当然、その事件のことも描かれていますが、愛する人が殺されてしまうなんて、どんな気持ちだったのでしょうか。

図書館のロビーには、可愛いおひな様が飾られていました。「ゲームで遊ぶひな人形」ということでした。


トランプやオセロゲームをしていましたよ。

その後は、有楽町と新橋駅の線路下にある「OKUROJI」という場所を探しました。いろいろな食べ物やさんやオシャレなお店が並んでいるスペースですが、その一角にある「岐阜アンテナショップ」に行ってみました。

    
    (店内の様子は、岐阜トーキョーより拝借しました)

というのも岐阜県の瑞穂市というところに行ってみたいので、その下調べでした。地図などをいただいてきました。そこは「富有柿」が有名なところだそうです。そのうち、お出かけしてくる予定です。

この日の装い。

おまかせ福袋に入っていた茶色の紬。


帯は沖縄の花織。これは私には珍しくお仕立て品。
締めやすいですが、もう少し短く仕立てて貰えばよかったと反省しています。


2025年1月29日水曜日

たましん美術館

 「たましん」グループというのは、多摩地方で経営している信用金庫会社の組織です。

金融はもちろんですが、いろいろと社会的なことも運営してます。

その中の「たましん美術館」に行ってみました。

立川駅の近くにあります。

今回は「源氏物語の新世界」というテーマの展示会だったので興味がありました。

ただし、きらびやかな絵画や美術品などの出展は少なくて、文字で描かれた物が多かったかな。

千年前の資料に接することができるというのは、和紙の素晴らしい点ですね。

与謝野晶子の現代語訳の初版があり、目をひきました。

他にも昔の豆本とか、偽紫田舎源氏とか、現代アート作家の作品もありました。

千年前に書かれた物語が、これほど長く人気があるということは、すごいことですね。


この後、同じたましんグループが運営している「歴史・美術館」(お隣の国立駅にあります)まで行ってみましたが、リニューアル工事のため、なんと休館。


先週も休館のところに行ってしまったので、今回はちゃんとネットで調べていったのに、またもや休館!

がっくりして、急におなかが空いてしまいました。
国立の駅ビルでおにぎりをいただきました。
好きなおにぎりを二個を選び、それに味噌汁、小チキンフライ、ひじきの煮物がついていて700円くらいでした。


このくらいの分量のランチが、ちょうどよいな。


2025年1月11日土曜日

「近衞家と細川家 着物が紡ぐ家族の記憶」

杉並区立郷土博物館に出かけてきました。井の頭線の永福町にあるのでした。


行きは永福町駅からバスに乗って出かけました。
郷土博物館は善福寺川沿いにありました。

今回の展示は、荻窪にある近衞文麿の荻外荘の復元が完了したことに合わせて開催されたようです。

近衞文麿の次女・温子(よしこ)さんと、細川護立(もりたつ)の長男・護貞(もりさだ)の家族史の一部として、温子さんが実際にお召しになっていた着物や帯の展示でした。

ちなみに以前、総理大臣だった細川護熙(もりひろ)は、このご夫婦の長男になります。

彼女は大正7年生まれで、昭和12年に結婚されましたが、なんと22歳の若さでお亡くなりに亡ってしまいました。

この二つの家族はとても仲が良かったようで、すてきな家族写真がたくさんありました。

いかにも大正時代の上流家庭といった感じでした。

お着物も若い女性向きの華やかで鮮やかな彩りの大柄模様でした。振り袖や羽織もありました。また刺繍の帯も素敵でした。

詳しくはこちら▼をどうぞ。

杉並区の古い歴史も見てきましたが、家康や秀吉もこのあたりで戦っていたようですね。

博物館からの帰りは、歩いて戻りました。

そんなに寒くなかったので、助かりました。

以前、ここを訪れたときはちょうど修理中でしたが、今回は善福寺川にかかる「宮下橋」もきれいになっていました。

その先には大宮八幡宮があります。


ここは「東京のへそ」と呼ばれています。


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この日の装い。

展示に合わせて、ちょっと古い時代の着物を着てみました。


もちろん上流階級のものではありませんが。

黒地に朱色の竹の模様です。お正月もまだ11日なので、こんな着物でも良いかなと思いました。







2024年11月26日火曜日

「花嫁のれん」@千駄木 旧安田楠雄邸庭園

またまたブログの投稿間隔が空いてしまいました。

その原因の一つはWindows11アップデートに関わるトラブルでした。おまけにWi-Fiのトラブルも重なり、踏まれたり蹴られたり状態が続きました。

おまけにその後はコンクリートの地面に顔面から突っ込む、というドジをやらかしてしまいました。

一応なんとか修復(?)しつつありますが、眼鏡もブーツもパーになりました。それでも私の身代わりになってくれたと思い、とりあえずブーツは新調しました。眼鏡はとりあえず手持ちのもので、なんとかやりくりしています。

そういうトホホな日々が続いておりました。

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さて、11月9日には、文京区千駄木にある「旧安田楠雄邸庭園」で石川県七尾市からやってきた「花嫁のれん」という展覧会に出かけました。

「きもの倶楽部」の皆さんとご一緒でした。

メトロ千代田線の千駄木駅で待ち合わせて、駅から坂道を上り、静かな住宅街のお屋敷へ。

同行者さんたちの後ろ姿を隠し撮り。


さてお屋敷に到着。
このお屋敷は「日本ナショナルトラスト」という日本の優れた文化財や自然の風景を保全して活用する活動をしているグループの保護対象になっています。


こちらは大正8年(1919年)に建てられたそうですが、関東大震災や戦災からものがれ、古き良き時代を保ったお屋敷でした。安田善四郎という豊島園の創業者が住まわれていたところです。


お屋敷の中には、防空壕に続く抜け道があったり、昔の磨りガラスが使われていたり、ゴブラン織の応接セットがあったり。。。。と、まるでドラマの世界のようでした。

そちらで「花嫁のれん展」が開かれました。


   (写真はカタログより)

花嫁さんが結婚するにあたって、実家で準備した大きなのれんを、嫁ぎ先の仏間の前にかけ、のれんを分けて中に入り、「こちらの家の嫁になり、実家には戻りません」と宣言するのだそうです。のれんといっても、サイズがベッドカバーほどあり、とても立派なものでした。

友禅染めののれんは美しく、ため息が出るほどでした。そしてどののれんにも、それぞれの物語があることが説明されていました。

面白いことに、男性が婿入りするときに用意するという「男のれん」もありました。色は青や緑などの色を使っていました。(こちらは撮影可)

美しいパンフレットもいただきましたが、こののれん、お値段はもちろん非公開ですが、いったいいくらほどするのでしょうね。著名な絵師に依頼するのであれば、非常に高価でしょう。世界に一つの手描きなのですから。

ところでこちらに伺った翌日、たまたまテレビを見ていたら、NHK「首都圏ニュース」でこの展示会が取り上げられていました。

会場は撮影禁止でしたので、テレビ画面で見た豪華なのれんをちょっとご紹介します。


いわゆるのれんのイメージよりも、ずっと大きなのれんです。


今回は能登の復興を支援するために、東京で開催されました。


七尾市では、商店街のおかみさん達が、町を元気にするために、平成16年からのれん展をスタートさせました。
地元の「一本杉通り」では明治から平成までののれんを見ることができるそうです。

お屋敷の前でみなさんと写真撮影。


(写真は「きもの倶楽部」ぶちょーさん提供)

それにしても能登の婚礼文化は、古き良き歴史を保ってすばらしいとは思いましたが、お金がかかりそうですね。「仏間」のあるおうち、北陸では普通のことなのでしょうか? 少なくともマンション暮らしの家では、現実離れで、映画の世界のように感じました。これは庶民のひがみかもしれませんが・・・

この後、千駄木を散策しましたが、それはまた別のブログで。

2024年10月24日木曜日

皇居界隈 その2 出光美術館

皇居方面に出かけたのは、お堀の前にある出光美術館が今年末に一時閉鎖されると聞いたからです。美術館が入っている帝劇ビルの建直しによるものだとか。

というので、日本画のお宝を見るため、会期末直前に出かけてきました。

早朝でしたが、いつもよりもかなり混雑していましたね。みんな、閉館が気になっているのでしょう。

催しは「物、ものを呼ぶ」というタイトルで、出光のお宝を一気に大放出、というような豪華版でした。

最初の展示は、こちらの若冲の白い象さんがドーンとお迎えしてくれました。


その後は室町時代から江戸時代にかけての立派な屏風や、花鳥風月を描いたものなどが並んでいました。

そして注目は伴大納言絵巻でした。この絵巻のうち、火事が起こった場面は、みなさんとても熱心に鑑賞されていました。

こちらのロビーだけは、撮影OKのところでした。

下の方にいる布袋様は、仙厓の作で、禅画というようです。ほのぼのとして可愛いですね。 

日本の絵画史をなぞるような催しでした。

絵画を楽しんだ後は、大きな窓からお堀を眺めようと思いましたが、みな同じ事を考えるのか、ソファはほとんど空きがありませんでした。

皇居のお堀と、高層ビルのコントラストが美しい場所です。


仕方なく、立ち席でした。


青い空と緑の木々がとてもきれいでした。

出光では次回は「トプカプ宮殿博物館」が開催され、そして12月25日を最後に閉館されるそうです。

ここは会場の広さがちょうどよくて、私のお気に入りの美術館なので、残念です。

この日の装い。

まだまだ暑い日が続いていたので、白×黒のセオアルファです。


本当に暑い日が続きますね。帯も麻ものでした。




2024年10月1日火曜日

サントリー美術館へ

 久しぶりに六本木のサントリー美術館に行ってきました。

「英一蝶(はなぶさいっちょう)」展です。

この人は江戸時代の絵師です。名前は知っていましたが、かなり激動の人生を歩んだ人でした。三宅島に島流しになってしまい、島でも絵を描いていたという人です。軽妙な絵から仏画まで、いろいろなジャンルの絵画が見られて、なかなか面白かったです。音声ガイドで神田伯山の解説を聞きながら見ました。


こちらは会場で唯一、撮影OKの屏風です。舞楽図です。メトロポリタン美術館が所蔵しているものです。かなり大きかったですね。
裏面には唐獅子が描かれていましたが、そちらは撮影不可でした。



こちらのようなリラックスした絵も多くありました。


絵画展の後は、お隣にあるお麩料理のお店「加賀麩」へ。
お麩がたくさん盛られてるパフェでした。
かなりおなかいっぱいになりました。


実は美術館に行く前に、同じフロアにあるカレンブロッソのお店に寄ってみました。すると懐かしい方にお会いすることができました。YOKOさんです。


いろいろな種類の草履を見せてもらいました。私の草履はすべてカレンブロッソですが、ネットで安売りしているものとは、やはり違いますね。


見るだけの予定でしたが、いろいろと試してみて、ベージュの草履を購入してしまいました。シンプルで、どんな種類の着物にも合わせやすそうです。写真よりも落ち着いた色をしています。


ということで、久しぶりに優雅に過ごせた日曜日でした。


この日は暑くも寒くもなかったので、この夏最後のセオアルファーにしました。染の帯を合わせました。




2024年9月8日日曜日

日本橋へ 1.高島屋

招待券をいただいたので、「草乃しずか 日本刺繍展」を日本橋高島屋で見てきました。

すごい人気でしたね。私が会場に到着したときは、ちょうどこれからトークショーが始まるという時間だったので、たくさんのファンが舞台を囲んでいました。

そこに登場した草乃さんは、優しい口調で刺繍人生を語り始めました。

今回のテーマは「源氏物語を花で装う」ということで、物語に登場する女性たちをイメージして、たくさんの着物に刺繍を施していました。

左上は、紫式部のイメージ

その下のグリーンは、明石の方

右上は玉鬘

その下の黒は六条御息所

一番下の茶色は末摘花、でした。

こちらはウェディングドレス。


たくさんの花紋。

どれもこれも素晴らしいデザインと技術でしたね。なんと200点も出展されたそうです。


この刺繍糸の箱が興味深かったです。

一針、一針を刺していく気の遠くなるような作業も、この糸がないと何もできないわけですね。その初めの一歩を見たような気分になりました。

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とても暑い日でしたが、草乃さんに敬意を払い、絽の着物にしました。


今年の4月に「着物大放出」というお譲り会でいただいたものです。

深緑色に細かい模様が入っています。裄がぴったりサイズでしたので、いただいてきました。

帯は伯母の遺品です。高級品のようですが、かなり締めにくいものです。柄出しがうまくいかず、3回ほど締め直しました。