2015年5月31日日曜日

ランチ@大手町

先日、東京駅近くで用事があったので、大手町のちょっとおしゃれなレストランでランチをしました。

こちらは東京駅の丸の内改札口の天井。
クラシカルで美しい風景です。


お店は気楽に楽しめるフレンチということで、外観はこんな感じ。
パリを真似した雰囲気でしょうか。
ビストロ・ドブール▼というお店です。


赤い大きな傘が目立ちますが、日よけにもなっています。


サラダとポタージュスープ。


メインディッシュはブイヤベースを頼んだのですが、写真を撮り忘れてしまいました。
うーん、お味は期待外れというか、ちょっと締まりのない感じでした。

デザート付きというので期待したのでしたが、ババロアがほんのちょっぴり。
でもおいしかったわ。


この辺りは三菱系列や住友系列の銀行やビルが多く立ち並び、サラリーマンが闊歩していました。

日本の中心部ともいうべきところでしょうか。

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この日の装い。

水色の「しけ引き」という手染めの単衣。


実は、これは私にしてはかなり高価な買い物でした。

ところが、帯は今年の1月に京都の錦市場で見つけた千円の代物▼
漬物屋さんなどが並ぶ市場の中で、着物や帯を売っているコーナーがあったのです。

夏ものでしたが、これはきっと役に立つと思い、京都土産にした帯です。
丸の中に、紅葉が織られています。
こういう古風なデザイン、好きなのです。

それに川越のきものの日に買った黒曜石の帯留で締めてみました。


私の着物選びのポイントは、とにかくすっきりとした装いに見えることかしら。

そして夏は暑苦しくなさそうに見え、冬は寒くなさそうに見えること。

それが、着物を着る人が少ない環境で、周囲にあまり違和感なく着られるコツなのでは、と思っています。







2015年5月30日土曜日

手づくり

私は不器用なくせに、貧乏性なのか、時間があると繕いものなどをしています。
とはいえ、大物は無理なので、小物ばかりですが。

ちょっと前ですが、こんなものを作りました。

こちらは、数年前に通販で買ったインド綿のチュニックでしたが、あまりにド派手なので、一度も手を通すことなく、タンスの肥やしとなっていたもの。
そのブラウスを細長く切って、腰ひもにしました。
とはいっても、ただ、ミシンかけをしただけですが。


五角形に畳んだところです。
幅を広めに作ってみました。


こちらは羽織から作られたリメイク帯を買ですが、あまりに長かったので、手先を切り取って、それで作った眼鏡ケースです。
とても可愛らしい布だったので、捨ててしまうのが惜しかったからです。


帯は「きものバスケット」▼で、「ふだんきもの杏」さんから求めたもの。
締めたところは、こんな感じ。


裏はウールのチェックですが、この眼鏡ケースも、後ろ側はウールの面を出しています。

他にも、名古屋で買ってきたこの端切れを、半襟用と帯揚げ用に切って、それぞれの端をミシンかけたりしました。


どうということのないものばかりですが、自分で作ったものは愛着がありますね。









2015年5月29日金曜日

目黒から恵比寿へ 2 

先日、目黒の松岡美術館でゆっくりとしたひとときを味わった▼後は、お隣の恵比寿で開かれている着物・オブジェ作家の重宗玉緒さん▼の個展に行ってみました。

会場は、恵比寿駅から徒歩5分ということでしたが、迷いに迷って、20分以上もウロウロとしていました。
ここは代官山からのほうが近い場所でした。

あまり歩いたので、この看板を見つけたときはホッとしました。
「Engagement Ribbon」という名前の個展でした。


重宗さんはまだ若い女性なのですが、とても個性的な作品を生み出す能力のある方です。
一番初めに見た彼女の作品は、女性の裸体を着物に大胆に描いたものでした。あまり大胆すぎてそれがヌードだとは分からないほどの着物でした。
他にも蟻など、普通の着物作家では考えつかないような題材を作品にしていました。

今回は、バラやリボンなどをあしらった、カラフルで夢のある作品が多かったようです。


チェスとハトの模様は、いつもの帯だけでなく、今回はバッグにも仕立てられていました。


こちらは着物の原画ですが、別々に描いてパーツの配置を決めて、そしてパソコンを駆使してつなぎ合わせるようにして着物を作り出すのだそうです。


上の写真にあるお城やリボン、バラなどがこのように配置されました。
バラもゴージャスだったし、着物の水色もとてもきれいでしたよ。


私ももう少し若ければ、彼女の作り出す着物を着てみたかったですが、さすがにそれは厳しいので、絵葉書をお土産にしてきました。
発色がとてもきれいでした。


記念の写真です。
どう見てもおばあさんですね。


真ん中の着物は今年の新作だとか。
黒い帽子には、なんと「最後の晩餐」の絵がついたベルトのようなものが巻かれていました。


会場には若い女の子が多くて、私のような者はちょっと浮いてしまったかもしれませんが、楽しませていただきました。

若い人が、昔のしきたりなどにとらわれずに、自由な発想でものづくりをするのは、素晴らしいですね。



2015年5月28日木曜日

目黒から恵比寿へ 1

先日、山手線の目黒から恵比寿周辺にお出かけしてきました。

この辺りは、今から30年以上も昔、2年ほど住んだことがあるのですが、今ではすっかり変わってしまいましたね。

最初は目黒の「松岡美術館」▼に行きました。
というのも、ここのチケットが当たったからです。

ここは白金にあり、よく「シロガネーゼ」とか「プラチナ通り」などと呼ばれて雑誌にも載っている高級住宅地です。
プードルを連れたセレブの奥様が、しゃなりしゃなりと歩いているような町ですね。


通りには、素敵なレストランが並んでいます。


松岡美術館はそんなところにあります。


この美術館は松岡清次郎さんという貿易商の方が、個人的に集めてきた世界中の美術品を公開している美術館で、現在はお孫さんである三代目の方が館長さんです。

最初の美術館は、1975年(昭和50年)に新橋に建てられました。
今年はちょうど開設40年に当たるわけですね。

美術館の中にある階段からは、外のお庭も眺めることができます。
お庭にもいろいろな美術品が置かれていました。


今回の展示は、約1800点の松岡コレクションの中から、ファン投票を行ってその人気度を測るという面白い企画でした。

それで「わたしの好きなシロカネ・アート」▼という展覧会でした。


投票の結果は、
1位はジャコメッティの「猫の給仕頭」というちょっとユーモラスな彫刻。
2位はヘンリームーアの「馬」という彫刻でした。

それにしてもここは日本画の名作から、中国の仏教彫刻、ガンダーラやインドの彫刻、古代オリエントの秘宝、現代彫刻など、ありとあらゆるジャンルのものがあります。

ここはフラッシュさえ焚かなければ、撮影OKなのも嬉しいですね。

私は個人的には日本画が好きですね。
こちらは伊東深水だったかしら。

伊万里焼の大皿。
色の取り合わせがとても素敵でした。

ちなみに松岡さんは、海外に散ってしまった日本の作品をあちこちのオークションで落札して、買い戻したことに力を注いだそうです。


京都の嵯峨野あたりを描いた絵画。


巨大な壺。
何を入れていたのでしょうね。


ヘンリームーア「台に坐る母と子」。
ものすごく大きな作品でした。


エジプトの木棺。
紀元前4世紀頃のものでしたが、いまだに色が鮮やかでした。


こちらはこれまでの展示のポスターを集めたもの。
面白かったですね。


素晴らしい作品をたくさん見せていただきました。

松岡美術館の「シロカネ・アート」は6月28日まで開催中です。

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この日の装い。

駅から炎天下をかなり歩くことが予想されたので、遠州木綿の着物にしました。
暑いので、もう筒袖を着用しています。


帯は裏のない軽いもの。
下北沢で1000円で買った帯です。

鮮やかな水色の水玉の帯揚げは「ふだんきもの杏」▼で買った柔らかい布です。

帯留は黒曜石。
川越きものの日に、川越のTさんから買ったもの▼です。

この後は、山手線のお隣の駅、恵比寿まで足を伸ばすことにしました。

(この項、続きます)





2015年5月27日水曜日

文楽の襲名披露

文楽を見るのはまだ二回目という素人ながら、二代目吉田玉男襲名披露公演▼に立ち会うという幸せな体験をしてきました。


会場には、満員御礼の札が出ていました。

今回の襲名は、これまでは玉女(たまめ)さんというお名前だった人形遣いの方が、玉男になる、つまり女から男になる、というちょっと珍しい襲名でした。

この方は、こちらのチラシでもお分かりのように、かなりのハンサムさん。
なんとなく三浦友和の雰囲気が漂っています。

人形遣いというのは、このように人形の首と右側を担当するメインの方(主遣い)と、人形の左側を担当する方(左遣い)と、足を担当する方(足遣い)の3人一組で行われます。
そしてメインの方だけはお顔を出していますが、左と足の担当者は被り物をして顔を隠しているのです。
玉女さんも、お若い時はお顔を隠していたわけですが、こんなハンサムな方が顔を隠していたのはもったいないですね。

襲名披露のチケットはとても入手しにくいそうですが、着物友達のY子さんが、用意してくださいました。
彼女は、文楽好きのご主人の影響で、文楽が好きになったそうです。

襲名披露のご祝儀の前で。


今回の出し物はまずは「五條橋」。
これは牛若丸と弁慶のお話です。
牛若丸の軽やかな動きがかっこよかったですね。

次は「新版歌祭文 野村崎の段」。
これはいわゆる「お染久松」と言われる、心中のお話ですね。
舞台にはいろいろな小道具が使われていて、人形が船に乗ったり、籠に乗ったりするシーンもあり、面白かったですね。

ちょっと寝ぼけた顔をしています。


その後は、この日のメイン、人形遣いの吉田玉女さんが吉田玉男になるという襲名披露でした。
歌舞伎と違って、文楽の場合は、襲名する本人は何も語らずに、ただ頭を下げておくだけというのが珍しかったです。他の方の口上をずっと聞いている姿勢でした。
まぁ、役者さんではないので、しゃべらない方がいいのかも。

そして最後は披露狂言「一谷嫰軍記(いちのたにふたばぐんき)」でした。
これも源氏と平家のお話ですね。
それにしても忠義を尽くすために、我が子を身代わりにして、その首を切ってしまうというなんとも切ない父親の心情を描いたお話でしたが、平和な時代に生きている者としては、なんとなく納得できないわね。悲しみに打ちひしがれる母親の悲しみが伝わってきました。

今回は人形遣いさんの襲名披露でしたが、文楽はやはり義太夫の太夫さんの演技力が大きいのではないかと感じました。
身体全体で声を振り絞るように出す姿は、素晴らしいですね。

今回は舞台の両脇に浄瑠璃が表示されていたし、イヤホンガイドも借りていたので、よく分かりました。

襲名披露をじかに見るなんてことは、そうそうあることではないので、非常に貴重な体験をさせていただきました。

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この日の装い。

実は、歌舞伎の鴈治郎さん襲名披露の時▼、あまり考えずに紬の着物で行ったら、周りの方は訪問着や華やかな帯ばかりで、ちょっと引いてしまったことがありました。

それで今回は、私としてはちょっと気張っておしゃれしていきました。

文楽の襲名披露の着物着用率は歌舞伎座よりも高いように感じましたが、それほど派手にお洒落している人は少ないようで、ふつうの紬に名古屋帯、という方もかなりいらっしゃいました。
全体的には、文楽の着物姿の方が、ちょっと渋い感じだったかしら。

こちらは、三重織という特殊な織り方で笹の模様を浮かび上がらせている単衣着物。
ちょっと透けたような感じに見えたりします。


帯は、お花模様の袋帯です。
裏面は黒っぽい生地に京野菜のカブなども描かれています。
どちらの面にしようかと思いましたが、おめでたい時は明るい方が良いと思って、水色の面を出してみました。 

この帯は、こちらの丹下雄介さんという作家さん▼のもの。
色鮮やかな作品がお得意なようで、呉服屋さんに飾ってあった牡丹の花は素晴らしいものでした。


こちらの作家さんの振袖を羽織って、ドヤ顔の私です。というか、お局様ですね。
彼岸花が見事でした。
左は工房の染職人さんです。



この作家さんの衣装は、女優さんやモデルさんが愛用されているのだとか?
たしかに華やかな素敵な着物ですが、日常生活に着用するのは、ちょいと無理がありますね。

それで着物は止めて、帯だけを注文することにしたのでした。






2015年5月26日火曜日

長野の旅 6 ~黒姫高原~

「長野の旅 5 ~ファームス木島平~」▼の続きです。

新しくできた道の駅、ファームス木島平でお野菜をたっぷりと買い込んだ後は、またバスに揺られて、こんどは黒姫高原に行きました。

ここでは、ちょうどこの日から、芝桜観賞用のリフトが運行されていました。


でも芝桜はまだ五分咲きといった程度でした。
ここは冬の間はスキー場として利用されているところのようです。

一緒に行った人に写真を写していただきました。
高原なので、カーディガンを着ていても、かなり涼しかったですよ。


菜の花もとてもきれいでしたね。
実はもっと美しい場所があったのですが、写真を写す人で混み合っていて、お花だけをうまく撮れませんでした。


驚いたことに、まだ八重桜も少し咲いていました。
やはりここは涼しいのでしょうか。

ちょっとお遊びをしてみました。


ここでお昼となりましたが、スキー場のランチは高くてまずそうなので、おせんべいをかじっただけでした。どうということのないラーメンやカレーが1000円以上もするなんて、ぼったくりですよね。

だんだん霧が出てきて、何も見えなくなってしまいました。
山のお天気は怖いですね。

バスに戻り、そしてまた何回か休憩をして、夕方に市役所に戻りました。

木島平のアンテナショップから、トマトジュース缶と、豆菓子をお土産にいただきました。


市報によると、次回の木島平ツアーは「紙すき体験」と「蛍狩り」だそうです。

ただし、私は今回の体験で、つくづく団体旅行は合っていないと思いました。
やはり旅行は、一人で自由気ままに出かけるのが一番のようです。

2015年5月15日~16日の一泊旅行でした。

(この項、おしまい。)




2015年5月25日月曜日

いとこ会

昨日は、毎年一回開かれているいとこたちとの集まり。

今年も中華料理屋さんに集まりました。
去年も同じようなブログ▼を書いていますね。


でも、いつもよりちょっと人数が少なかったですね。


というのも、いとこが転倒して骨折して欠席したり、いとこの小さな孫たちが病気で来られなくなってしまったりという残念なことがあったからです。

とはいえ、なかなか結婚しなかったいとこの息子が42歳にしてようやく婚約したり、別のいとこには孫が生まれたりという嬉しいニュースもありました。

お料理は上品な盛り付けで、味付けもしつこくなくて中華らしくなく、おいしかったですよ。
ぐるぐるとターンテーブルを回していただくのも楽しいのですが、やはり個別に盛り付けしたものをサーブスしてもらった方が食べやすいですね。


前菜
フカヒレスープ
エビチリとエビマヨ
北京ダック
金目鯛と豆腐の蒸し物
キノコのスープ
カニとレタスのチャーハン
デザート

というコースでした。

いとこたちはみな東京に住んでいるので、ずっと大昔の時からの親戚づきあいが続いています。
その時のおじいさん、おばあさんは、子供心に、ものすごく年寄に見えました。
でもそれぞれ年をとり、私たち自身がおじいさん、おばあさんと呼ばれるようになりました。
世代替わりという言葉がぴったりですね。

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この日の装い。

前日の天気予報では、最高気温が22度で雨模様ということでした。
それで涼しかろうと、袷の着物にしました。
でも実際はお天気もよくなり、26度くらいまで上昇したので、やはり暑かったですね。
単衣にするか袷にするかは、ビミョーなところでした。


ぼかし模様が入った付け下げです。
地模様が気に入っています。

帯は先日、銀座で購入した黒い帯。

少しはお上品なおばあさんに見えたかな。




2015年5月24日日曜日

長野の旅 5 ~ファームス木島平~

「長野の旅 4 ~民宿~」▼の続きです。

2日目の朝は、天気予報通り、雨が降っていました。
それでも午前中には止んでくれました。

まずは今年の5月1日にオープンしたばかりという、「ファームス木島平」▼を見学しました。

ここは「道の駅」だそうですが、とてもスタイリッシュでかっこいいところでした。


木島平村の農業と加工・料理・観光などの発信基地ですね。
ここを農業の拠点としたいという、木島平のみなさんの意気込みが感じられました。
料理教室やレストラン、カフェなどがあり、とても使い良さそうな施設でした。

すっきりとしていて、道の駅とは思えないほどでした。


ここでは季節ごとのイベントもいろいろと用意されていて、山菜採り、お月見のお団子作り、干し柿作りなどの予定があるそうです。
私も近かったら参加したいな。

ここは、元々はトマト工場だったとかで、むき出しの屋根裏などがかえってかっこよかったですね。


みなさん、ここで大量に野菜のお買い物をしていました。

日本の食糧を支えるために、木島平の皆さんには、大いに活躍していただきたいですね。

(この項、続きます。)