この辺りは、今から30年以上も昔、2年ほど住んだことがあるのですが、今ではすっかり変わってしまいましたね。
最初は目黒の「松岡美術館」▼に行きました。
というのも、ここのチケットが当たったからです。
ここは白金にあり、よく「シロガネーゼ」とか「プラチナ通り」などと呼ばれて雑誌にも載っている高級住宅地です。
プードルを連れたセレブの奥様が、しゃなりしゃなりと歩いているような町ですね。
通りには、素敵なレストランが並んでいます。
松岡美術館はそんなところにあります。
この美術館は松岡清次郎さんという貿易商の方が、個人的に集めてきた世界中の美術品を公開している美術館で、現在はお孫さんである三代目の方が館長さんです。
最初の美術館は、1975年(昭和50年)に新橋に建てられました。
今年はちょうど開設40年に当たるわけですね。
美術館の中にある階段からは、外のお庭も眺めることができます。
お庭にもいろいろな美術品が置かれていました。
今回の展示は、約1800点の松岡コレクションの中から、ファン投票を行ってその人気度を測るという面白い企画でした。
それで「わたしの好きなシロカネ・アート」▼という展覧会でした。
投票の結果は、
1位はジャコメッティの「猫の給仕頭」というちょっとユーモラスな彫刻。
2位はヘンリームーアの「馬」という彫刻でした。
それにしてもここは日本画の名作から、中国の仏教彫刻、ガンダーラやインドの彫刻、古代オリエントの秘宝、現代彫刻など、ありとあらゆるジャンルのものがあります。
ここはフラッシュさえ焚かなければ、撮影OKなのも嬉しいですね。
私は個人的には日本画が好きですね。
こちらは伊東深水だったかしら。
伊万里焼の大皿。
色の取り合わせがとても素敵でした。
ちなみに松岡さんは、海外に散ってしまった日本の作品をあちこちのオークションで落札して、買い戻したことに力を注いだそうです。
京都の嵯峨野あたりを描いた絵画。
巨大な壺。
何を入れていたのでしょうね。
ヘンリームーア「台に坐る母と子」。
ものすごく大きな作品でした。
エジプトの木棺。
紀元前4世紀頃のものでしたが、いまだに色が鮮やかでした。
こちらはこれまでの展示のポスターを集めたもの。
面白かったですね。
素晴らしい作品をたくさん見せていただきました。
松岡美術館の「シロカネ・アート」は6月28日まで開催中です。
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この日の装い。
駅から炎天下をかなり歩くことが予想されたので、遠州木綿の着物にしました。
暑いので、もう筒袖を着用しています。
下北沢で1000円で買った帯です。
鮮やかな水色の水玉の帯揚げは「ふだんきもの杏」▼で買った柔らかい布です。
帯留は黒曜石。
川越きものの日に、川越のTさんから買ったもの▼です。
この後は、山手線のお隣の駅、恵比寿まで足を伸ばすことにしました。
(この項、続きます)
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