2017年8月31日木曜日

「和のあかり」@目黒雅叙園

先日、目黒雅叙園で開かれていた「和のあかり×百段階段2017」▼というイベントに行ってきました。

たまたま夫が知り合いから招待券を2枚もらったので、たまにはこういうイベントを夫に見せるのも良い機会だと思い、社会科見学のつもりで誘ったのです。


最終日だったので、すごい人出でした。
開館前に到着したのですが、それでもお客さんが長蛇の列でした。


私は以前は、目黒雅叙園の近くに住んでいましたし、ここのイベントも何回か行ったことはあるのですが、夫はまるで初めてでした。
あまりにおばさんが多いので、あっけに取られていたようです。


今回の「和のあかり×百段階段」は、「アートイルミネーション」というのだそうです。
日本各地の祭や工芸品が、光によってより一層美しく見えるように、それぞれのお部屋ごとにディスプレイされていました。
おなじみの百段階段の両脇には、石巻市のこけしが並んでいました。

こちらはすみだ水族館と光のコラボでした。
泳いでいる金魚を写すのは難しいですね。


こちらは青森のねぶたと光のコラボ。


これは動物の版画と光のコラボ。
クマが可愛かったのですが、暗いところなので、うまく写っていません。
説明をよく見ませんでしたが、棟方志功のものだったかしら?


これは切り絵だったかしら。
黒い枠に鮮やかな色の花を配置したデザインが洒落ていました。


こちらは暗い空間で、ほおづきを目立つようにしたものです。
オブジェのようです。
ちょっとしたものでも、見せ方がうまいですね。


これは面白かったです。
中心にはアルファベットが彫られていいるのですが、それに中から光を当てています。
畳に文字が浮かび上がっていて、センスの良さがうかがえました。


こちらは百段階段の一番上にあった「頂上の間」の生け花。
花がハンモックのようなネットに入れてあって、ゴージャスでした。
床はタイルでできていて、そこに上の花が映し出されていました。
ちょっと前に見た、「花戦さ」▼のシーンを思い出しました。


同じ部屋の天井です。
たくさんのガラスの風鈴が、天井から吊るされていました。
とても涼しそうでした。


展示物はどれもデザインが優れていましたが、とにかく人が多くて、押し合いへし合いされながら見ていました。

こちらは展示場から出た、お土産屋さんの入り口にあった金魚たち。


展示場を出て、本館の方にも足を伸ばしました。
こちらも展示場と負けず劣らず、派手です。


館内には、浴衣姿の女の子がわんさかといて、あまりに派手派手で肝をつぶしました。
「今竜宮城」と言われる目黒雅叙園の派手さにも負けない浴衣ばかりでしたね。


滝のところも浴衣女子で満員。
みなさん、かわりばんこに写していました。


滝はとても混雑していて入る隙もないで、おばあさんは小さな灯籠の傍で我慢。
こんな地味な着物を着ていたのは、私くらいでしょう。


夫とこのようなイベントに来たのは初めてでしたが、全然、無感動でした。
あっけにとられたのでしょうか。
うそでも「面白かったね」くらいの感想があってもよいのにね。
最後に言ったことは、
「無料だから行ったけれど、お金を払ってまで見る気はしない」とのこと。
そういう感想もあるのですね。
会場を出たら、さっさと新宿の電気屋さんへ行ったようです。

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この日の装い。

ちょっと前の着物交換会でいただいた浴衣(?)です。
最後まで誰も手を出さないので、いただいてきました。
怖い顔をしていますね。


かなり透けているので、自分でいしき当てを付けました。
袖丈も53センチくらいあって、長いのですが、それはそのままで着ています。

帯は地元の骨董市で千円で買った麻の帯。
麻の帯は重宝します。


2017年8月30日水曜日

ちょっとご褒美?

昨日はご近所のおうちのホームヘルプでした。
お部屋の掃除、トイレ掃除、お風呂場掃除、ガラス磨きをして、汗びっしょり。

帰宅後はシャワーを浴びたら、よけいに汗が出てきて、着物を着る気にもなれませんでした。

それで洋服で電車に乗りましたが、長袖長ズボンだったのに、冷房がきつくてたまりませんでした。

有楽町の交通会館で開かれているたんすやさんのバーゲンへ。
千円の金券が送られてきたので、これを使うつもりでした。


それと、不要の着物や帯を1枚500円で下取りしてくれるので、4枚持参して、2000円の金券を受け取りました。

そしてまた最終日だというので、10%引きの特典もありました。

ということであれこれ割引をしてもらって、ちょっと可愛い帯を見つけました。

本当は淡い紫系統の帯が欲しかったのですが、藍色の着物にも合うということが分かったので、買うことにしました。
ちょっぴり自分へのご褒美です。


会場でたかはし工房のお仕事をしていた、着物名人のSさんとWさんにもお会いできました。


目をつぶってしまったので、もう一枚。


いつも笑顔のお二人。
素敵ですね。

こうやって着物や帯が増えたり減ったりしているのですが、まぁ趣味だから許してくださいな。

2017年8月29日火曜日

健康診断の後で

昨日は市の健康診断に行ってきました。

血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、身長、体重などの測定がありました。

去年の結果もお知らせの中に同封されていたのですが、それを見ると、体重が2キロ弱、増えていました。
分かってはいたことですが、はっきり数値で出ると、やはりまずいですね。

それと、友人が写してくれた三味線の音楽会の写真を見ると、二重あごになっていて、顔の輪郭がぼやけています。
完全におばはんだわ!


ちょっとこのままだと、マズい!

それでも検査の後は、おなかが空いていたので、病院のレストランでケーキを食べてしまいました。
温かいチョコレートブラウニーと、ひんやり冷たい甘酒のジェラードです。


やはり食欲には勝てませんね。

そうそう、触診検査というのもあり、お医者さんにお腹や胸や首を押されましたが、そうすることにより乳がんや胃がん、肺がんも分かるのだそうです。
それがすべてではないでしょうが、やはり手で触れるというのは重要なことなのですね。

がんは大丈夫なようで、ちょっと安心しました。



2017年8月28日月曜日

「小さな小さな音楽会」 当日編

先日、こちらのブログでご案内した「小さな小さな音楽会」▼に参加しました。


私たちは朝から集合して、文化会館の地下にある音楽練習室で通し稽古をしました。


その後は、演奏をするロビーに移動して、簡単なリハーサルをしました。
係りの人が、椅子の数とか、場所を確かめるためです。


そして本番が始まりました。

ちょうどこの日は、市のイベントもあったためか、多くの方がいらっしゃっていました。

最初の演奏は、お筝と篠笛のデュエットでした。
お筝を弾く方は、車椅子に座っていらっしゃり、その上にお筝を置いて、そして演奏されていました。
とても美しい音色でした。

順番を待っているときは、三味線はこのように立てかけていました。


そして次は私たち、長唄三味線のグループでした。
初めは先生の独奏で「多摩川」でした。

そして古典の曲をみんなで演奏しました。

ステージに上がって弾く寸前の様子ですが、このように、お客様は目の前に座っていらっしゃるのです。


演奏時間はほんのわずかでしたが、お客様が指先をじーっと眺めていらっしゃいました。

実は、ちょいとミスってしまいました。


上の写真ですが、私はいったいどこを向いているのでしょうね?

情けない顔をしていますが、きちんと暗譜したので、上を向いて演奏していましたよ。
お隣のお嬢さんは高校1年生のフレッシュさんです。
左のおじ様は私と同年齢くらいかしら?
生徒さんには、色々な方がいらっしゃいます。


その後、「花は咲く」などの演奏があり、最後は「コーヒールンバ」でした。

この時は私は三味線ではなく、マラカスをチャラチャラとする係りでした。
100円均一で、おもちゃのマラカスを買ってきたのです。
他にはタンバリン、カスタネットも三味線に合わせました。


楽しそうにしていますが、それにしてもデブっていますね。


私たちの後は、リコーダーのグループでした。
大きいものから小さなものまで各種揃っての演奏でした。

片づけをした後は、こちらの建物の12階にあるレストランで先生を囲んでランチをしました。食べ放題のビュッフェです。
お腹が空いていたので、もりもりいただきました。


三味線のお稽古は、いつもは先生と一人ひとりのお稽古なので、他の方のことは分かりません。
でもこうやって合同練習やランチをして、ご一緒するのも楽しいものです。

この日の写真は、着物友だちのY子さんや、地元のfacebookグループの方が写していただいたものを使わせていただきました。
どうもありがとうございました。

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この日の装い。

先生から「黒の洋服で」と言われましたが、持ち合わせがないので、近所の「しまむら」で購入しました。


レースのブラウスは980円、ワイドパンツは1500円でした。
そうは見えないでしょ?
「しまむら」が、役に立ってくれましたよ。


2017年8月27日日曜日

徳川慶喜という人

私の小説の読み方は、かなり偏っていて、同じ著者のものばかり続けて読んだり、同じ時代のお話を続けて読むことが多いですね。

最近は宮尾登美子の「天璋院篤姫」を読んで▼、ここに出てきた徳川慶喜のことが気になり、この人に関連した小説を読み始めています。

篤姫に言わせると、慶喜の第一印象はあまり良くなかったようです。
前評判があまりに素晴らしかったのに反して、実際に会ってみると、どうも「いけすかない男」としての印象が強く残ったようでした。
篤姫は、もともとは慶喜を将軍にするように、と養父から秘かにことづけられていたのに、会ってみると「こんな男は将軍にしたくない」と思ったくらいだったようです。

篤姫を読んだ後は、慶喜の妻である美賀子さんから眺めた小説を読んでみました。
こちらも2回目です。



最初に読んだ時の感想はこちら▼

読んでいくうちに、慶喜が表面上で活躍した時代(将軍になった前後15年くらい)のことをもっと知りたくなりました。

私はこれまで新撰組関係の小説はかなり読んでいたので、どうも新撰組の視線で行くと、「慶喜は我々を見捨てたヤツ」ということで、あまり評判はよくないように描かれていました。

でも、もっとちゃんと知りたいと思いました。

それで私は初めて司馬遼太郎の小説を読んでみました。
「最後の将軍 徳川慶喜」です。


しかし、司馬遼太郎のものは、馴染みがなかったせいか、読んでもあまり分からなかったというか、どうも面白くなかったというか・・・
こんなことを書くと、司馬遼太郎ファンには怒られてしまうかもしれませんが。

それで図書館でいろいろ、慶喜関連の本を探してきました。


子供向きのものから、年表形式のものまで、いろいろ選んでみました。

単に「桜田門外の変」があって、「蛤御門の変」があって、大政奉還があって、鳥羽戦争があった、というような事件の羅列ではなく、何が原因で日本人同士が殺しあったりしたのか、長州や薩摩の人たちは、何を考えていたのか、その辺りが気になったのです。

子供向きの小説でも結構内容が濃くて、登場人物も多くて、読みごたえがありました。

また立場によると、書かれていることが違ってくるのは当然ですが、慶喜ほどいろいろな見方をされた人はいなかったのではないか、と思ったりしています。

天保年間に生まれ、そして大正2年まで生き延びた一人の男のことに、興味が増してきています。

(この項、後にも続くと思います)

2017年8月26日土曜日

等々力渓谷2

先日出かけた等々力渓谷 1▼の続きです。

こちらは渓谷の中にある日本庭園です。
竹が生い茂っていて、かぐや姫でも出てきそうなところでした。


書院から眺めたお庭です。
なかなか風情がありました。


お部屋の中には、渓谷についての説明や資料がいろいろ置いてありました。
床の間もありましたよ。


お庭に咲いていたサルスベリ。


庭園の向こう側には芝生広場があり、小さな子供たちが暑さに負けずに遊んでいました。


日本庭園の管理人さんから「古墳を見てきたらどうか」と言われたので、いったん等々力渓谷を抜けて、玉川野毛町公園の方まで向かいました。

公園の中にこんもりとした小山があり、それが古墳だそうです。
野毛大塚古墳▼と言います。


古墳を横から写した写真がなかったので、インターネットより拝借しました。


この古墳は、上から眺めると、ホタテ貝のような形をしているそうです。
高さは10メートルということでした。

5世紀の初めごろに作られたものだとか。

階段を上って、古墳の上まで行ってみました。

こちらにはいろいろな埋葬設備が確認されていて、多くの武具などが発見されたそうです。
かなりの権力者の墓だったのでしょうね。


古墳を見てから、もういちど渓谷の方へ戻りました。

横穴墓も見てきました。


このあたりでは、横穴墓は6基以上発見されたそうです。
こちらの3号横穴は奥行きが13メートルほどあるそうで、中に遺体を置かれていたのでしょうね。
ここからもいろいろな道具や装飾品が出土されたそうです。

今から1500年以上前のものだと思われますが、その後の震災や災害などにも負けずに、ずっとこの場にあったというのは、すごいものだと思いました。

古代の人たちも、この渓谷の美しさを感じていたのでしょうか。

そして、行きにはまだ閉まっていた甘味屋さんの「雪月花」に入ってみました。
こちらは準備中の写真です。


お店はけっこう賑わっていました。


お店の外でも飲食ができますが、暑いので部屋の中に入りました。
窓からは等々力渓谷の緑が見えます。


私は宇治金時を頼みました。
大きな白玉が3つも入っていましたよ。


夫は、「かき氷を食べると鼻が痛くなる」という人なので、ところてんを頼んでいました。


渓谷から出てみると、温度計では中は外気よりも3度も低かったことが分かりました。


ということで、東京にいながらにして、ちょっと郊外にお出かけしたような気分になれる等々力渓谷のご紹介でした。