少し前のことになりますが、市民講座「地形と自然災害」の2回目の講義を受けてきました。
最近の自然災害の原因などについても分かりやすく教えていただきましたが、私が一番記憶に残ったことは、このことです。
「昔の富士山は頂が2つあった。それが地滑りなどで1つの頂となり、今のような形の富士山になった」ということでした。へー、そうだったのですね。
こちらは我が家から見た美しい富士山です。まだ雪が積もっていないころの姿です。いつも眺めていますが、ほんとうにホレボレする姿です。
最近は台風や地震、大雨、火山噴火など、ほんとうになんでもありですが、まず最初には「地球温暖化」との関係を教えてもらいました。
なぜ「地球温暖化」が起こるのかの問題ですが、大気中の二酸化炭素が増加するが原因であるというのは誰でも知っていると思いますが、なぜ二酸化炭素が温暖化と結びつくのか?
それは地球は本来はマイナス19度くらいの温度なんだそうです。それが太陽からの熱(太陽放射)を取り込む一方で、地球自体からの熱を宇宙に放射(地球放射)するときに、エネルギーとして赤外線を出します。つまり赤外線が地球の温度を14度くらいになるようにバランスを保っています。ところが二酸化炭素(温室効果ガス)が地表から放出する赤外線を吸収して、その結果、地球に熱がこもるのだそうです。
そのため海水温が上昇して、南の湿った暖かい海の空気が北へ押し寄せて、台風や低気圧を生み、集中豪雨や河川の洪水になるのだというのです。
それでようやく台風のメカニズムも分かりました。最近は秋になっても台風の発生があるのは、温暖化のせいなのかもしれません。
したがって二酸化炭素を増加させる化石燃料(石炭・石油)の消費が問題になるのですね。
このことを1000年くらいのスパンで考えてみると、日本の平安時代から江戸時代中期までは二酸化炭素の量はほとんど変化がありませんでしたが、江戸後期にヨーロッパなどで産業革命が起こると、ものすごい量で増えてきたのでした。
また人口もものすごく増え、食糧や資源も不足するようになります。また家畜の増加も二酸化炭素の増加の原因にもなるそうです。
地球規模での対策が必要ですね。
他にも洪水の話や斜面崩壊の話などがありました。
これらの災害を最小限に食い止めるためには、ハザードマップで自分の生活域の危険度を知ることが大切とのことです。
また関東大震災が起きた当時と現代では、社会状況が大きく変わり、昔は考えられなかった災害が発生することになります。たとえば交通渋滞や、ネットワークの危うさなどにも注意を払わなければなりません。
小さな危険を排除して、地震や災害を「正しく恐れる」ことの大切さを学びました。
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「一日一句」
柿食いて今年も洪水多き年