2020年4月3日金曜日

2020年3月の備忘録

2020年3月が過ぎ去りました。
後世の人が振り返った時、このひと月は、どんなふうに記述されるでしょうか。
私個人の備録忘として、少しだけ記録を残しておきます。


とにかく異常な月でした。
前月の2月末、首相から突如、全国の学校閉鎖が打ち出され、3月2日からは子供たちの行き場がなくなりました。
公共の施設は閉鎖されるようになり、いろいろと弊害が出ていました。
私の場合は、市立図書館の利用が制限されたのが非常にショックでした。

新型コロナウィルスは、じわりじわりと忍び寄ってきていました。
劇場が閉鎖されたり、いろいろなイベントが中止になったりして、お楽しみがなくなってきてしまいました。
それでも前半は、用心しつつも、まだまだ普通に外出していました。

中旬になると首相や知事の会見などが頻繁に開かれるようになり、人々の行動に制限がかけられるようになりました。
そして毎日報告される感染者数や、外国の状況におののき、町では買い占めパニックになる人もいました。

そして月末近く、首相(他数名の政治家)とIOCの間で、ばたばたとオリンピックが来年に延期開催ということが決まりました。
世界各国もコロナで大変な状況になっていて、オリンピックどころではないと思うのですが、決まったら安心したかのように、日本の感染者数はみるみる増加していきました。

3月最後になり、有名なコメディアンがコロナウィルスに感染して亡くなったことが報道され、人々に大きなショックを与えました。

2020年3月はざっと、こんな日々の月でした。

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私は毎月、着物のデータを残しています。
2020年3月は月半ばまでの8回だけでした。
そして3月23日以降は、着物は1回も着ていません。
自宅とその周辺のみで生活しています。


去年の2019年3月は、19回も着ていたのに。


私は、着物は仕事で着ているわけではなく、「おもむくままに」着ています。
自分の気持ちの中で、着物を着たいとも思うときだけ着ていましたが、コロナウィルスにより、今はあまり着たいという気持ちがなくなりました。
自由で安全である社会だからこそ、自由に着られたのです。

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このコロナウィルスによって、人類が、そして日本人が試されているような気がします。
情報に溢れ、便利な品が溢れ、外国人が街に溢れていた社会は、コロナウィルスによって一気にダメージを受けたように見えます。
情報が急速に発達しすぎたため、いろいろなガセネタが飛び交い、意見の違う人たちを攻撃し合うことも見えてきます。
若者と年寄りの対立が生まれ、ささいなことにいら立つ人が増えているように見えます。
外国人のインバウンドで儲けていた人たちは、彼らが来日しなくなっただけで、ガラガラと足元が崩れていきました。

繁栄なんて、一瞬にして壊れるものなのですね。


私は理系人間ではなく、また医学知識もありませんが、これまで多少は古典文学に親しんできた者の感想でいえば、人類と疫病は長い歴史があったと思います。
平安朝の文学を読んでも、鎌倉初期の「方丈記」を読んでも、「道端には骸がごろごろしていた」と書かれています。
人々は天皇にしろ、有力者にしろ、病で亡くなってしまった人が多数いました。
有力者が病に倒れると、その対策としては有名な僧侶を読んで、祈祷してもらうことくらいしかありませんでした。

またインカ帝国が滅びたのも、天然痘が蔓延したためだとも言われています。
近代になり、さまざまな医療が発達してきましたが、それ以上にウイルスや細菌も生き延びて強く変化していると思います。
さらに言えば、最近の異常気象、台風、地震、津波、火山などの自然災害の多さは誰でも気づいていることです。

医学の立場や、経済・金融の立場からの発言が重要だということは、もっともだと思いますが、私は、歴史学者や社会学者には、もっと発言してもらい、歴史再認識の大切さを訴えてもらいたいと思います。


2020年の元旦に、世界中の誰がこのような状況になると予想したでしょうか。

これから生きていく若者は本当に大変だと思います。

年寄りは老害と言われないうちに、リタイアしたほうがよさそうです。
地位にしがみつくことなく、若者のアイディアを見守ってあげて、邪魔をしない方がよいのです。


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