2014年12月31日水曜日

川越大好き 3 ~今年のお散歩おさめ~

川越は「小江戸川越」と呼ばれるように、江戸時代には城下町として栄え、神社仏閣のほかにもたくさんの歴史的建造物や、明治・大正の文化財も多く残っている魅力あふれる町です。

それらを眺めながら歩くだけで楽しいですね。

こちらは観光名所でもある「時の鐘」。
最初は寛永年間に建てられたそうですが、これは明治時代に再建されたものだとか。
蔵造りの町並みにドーンと目立っています。
高さは16メートル。


お正月も近いので、商店の店先には、門松が飾られていました。
蔵造りの建物は、貫禄がありますね。



この辺りは、うなぎ屋さんが並んでいました。
いい匂いがしていましたよ。


大正浪漫夢通りにあるお店。


「山崎美術館」
橋本雅邦の作品などが展示されています。
川越在住のペン画家Tさんの作品も展示されたというので、拝見しようと思ったのですが、この日は残念ながら休館日でした。


私のおすすめのお店もちょっとご紹介しておきます。

こちらは観光客相手のお店ではないようですが、NPO法人が運営している手織り工房「さをり」▼
障碍者支援や国際支援をしているそうです。

とても感じのよい手織りのスカーフやバッグ、小物などを売っていました。
「織物体験教室」というのもあるそうです。


かなり良心的なお値段で売られていました。
通帳ケースをお土産にしましたが、400円だったかしら。


こちらは着物仲間に教えていただいた「日なた」というリサイクル着物のお店です。
場所は、「時の鐘」の近くにありました。


ここの女主人には、長時間にわたって帯選びの相談に乗っていただきました。
この日は洋服姿で対応されていましたが、きっと着物もお似合いの白髪が素敵な方でした。


結局、買ったのはこちらの袋帯。
鮮やかなグリーン。
こういう色の帯はあまりないと思うので、それが決め手でした。

こちらは若い着物好きな方から教えていただいた「みずあめ」▼というお店。
大正浪漫夢通りにありました。
ガーリッシュな着物や帯、半襟、アクセサリーを売っている楽しいお店でしたが、ちょっと私には若過ぎたかも。


最後に、川越の散策マップを載せておきます。
さすがに観光都市だけあって、パンフレットなどは充実していますね。


川越市にはいろいろな鉄道が入っていて、駅名だけでも川越駅、本川越駅、川越市駅などがあって、いまだに間違えてしまっています。

でも歴史や文化にあふれ、そしてお買い物も楽しめる楽しいところです。
これからも川越のみなさまにはお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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この日の装い。

いただきものの淡いピンクの紬です。


帯は先日、たんすやさんのイベントで1000円で買った染の帯。
お太鼓に柄を合わせようとして、ちょっと締めるの苦労しました。


私には珍しく帯留めもして、気を配ったつもりだったのですが、寒い日だったので、結局一日中コートを脱ぐことがなく、帯は見えませんでした。

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今年最後の着物でしたが、これは私が着物を着るようになって、当時、京都に住んでいたさとさんから譲られた着物です。

その当時は、私は着物の種類や寸法もまるで分からず、ただ嬉しい気持ちだけで着ていました。

そしてその頃は、さとさんも私もまだ仕事をしておりましたが、それから数年たち、お互いに年をとり、いろいろ環境も変わり、さとさんもまた着物を頻繁に着られる生活に復活されました。

それは私にはとても嬉しいことなのですが、着物をたくさんいただいてしまったので、さとさんは今となっては惜しんでいるかも?

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今年も楽しく着物であちこちお散歩できました。
これも健康であってこそですね。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。




2014年12月30日火曜日

川越大好き 2 ~蚤の市~

私は「骨董市」とか「蚤の市」というのが大好きで、あちこちの催しに出かけています。

名古屋の大須観音、京都東寺の弘法さん、土方歳三ゆかりの高幡不動尊、地元の深大寺や布多天神、世田谷のボロ市、武蔵五日市のふるもの市・・・・。

それで今回も川越で毎月28日に開かれる蚤の市は、ワクワクして出かけたのでした。

秋にこの成田山川越別院▼を通りかけたときは、しーんとしていたのに、今年最後の市のためか、多くの人でごった返していました。

うーん、いいな!

門の入り口ではいつも味の素スタジアムの骨董市などでお会いする口の悪いおばちゃんがいました。
このおばちゃん、白黒はっきりしていて、似合わない人にはお世辞は言わないし、迷っていても「自分で決めな。誰かから言われて買って、あとで文句言う人は嫌いだよ」とずけずけ言うのですが、でも着物好きだと分かると、一緒になって掘り出し物を探してくれるほんとは良い人なのです。


後ろがお参りする本堂ですね。
境内はかなり広くて、いろいろな建物がありました。


門から少し入ったところにあるお店は、古道具屋さんでしたが、籠バックのかげに、私がこの冬、ずっと探していた防寒コートを発見!
ベージュと白のミックスのざっくりしたウールのコートでした。
「ちょっと着させていただいていいかしら」と袖を通したら、ドンピシャでした。

他のお店も探してみようかと思ったのですが、これ以上のものはないと判断して、即、購入!
3000円でした。

これまでデパートや他の呉服屋さん、リサイクル着物のながもちやさん、たんす屋さんなどに行っても、気にいったものがありませんでした。
いかにも「着物着ています」というマダム風のコートだと、数万円から10万円もして、おまけにサイズも私にはデカすぎで困っていたのです。

衿も可愛いし、今年一番の買い物かな?

それまで着ていた黒の洋服マントは脱いで、このコートに着替えました。
赤い紙袋に、着ていたコートを詰め込みました。
お店の方もとても親切で、写真まで写していただきました。
いいムードのお店でしょ?


中ごろには、地元でお世話になっているおじさんもいました。
私の着物の多くは、このおじさんが選んでくれたようなもの。
川越でお会いするとは驚き!
世間話をして、コートを見せびらかしました。
「そりゃ、いい買い物をしたね」とおじさんも褒めてくれましたよ。

ちなみに、おじさんの話によると、古着専門の業者さんと、古道具専門の業者さんは住み分けがあるので、古道具のお店で出ている着物は、値段が分からずに、ものすごく安くしてしまうこともあるのだとか。
なるほどね~。


蚤の市では、着物姿の方も多くいらっしゃり、素敵な長羽織の方もいて、私もうっとりしました。
でもチビなので、そういうのは似合わないのですよ。

その羽織に誘われてか、短い昔丈の大島の羽織を見つけてしまいました。
アンサンブルの上だけ残ってしまったそうです。

でも羽裏のお人形さんが可愛い。


ということで、これも着物の上に羽織ったまま、お持ち帰りとなりました。
500円でした。


家に戻って写した写真です。
羽織紐は昔じみていたので、西荻の着物イベントで自作した(ほんとうはMさんに手伝っていただいた)メタリックなチェーンを付けてみました。

昭和のお母さん、といった雰囲気ですね。

(この項、続きます。)



2014年12月29日月曜日

川越大好き 1 ~蔵里のフリマ~

最近、川越には何回かお邪魔していますが、今年最後の川越ではたくさんの収穫があり、楽しい散歩になりました。

それというのも、着物つながりで知り合った方からの情報が大きかったからです。

まずは「小江戸 蔵里」(くらり)▼へ。


ここは西武新宿線の本川越から歩いて数分のところにあり、川越の情報センターのようなところかしら。

中にはお土産屋さんや飲食店があり、ちょっとした集まりには使えそうなお店もありました。

ここのお庭で、フリーマケットが開かれていました。


フリマには、埼玉着物ジャックなどでご一緒させていただいている川越在住のTさんや、そのつながりで花邑の帯教室に通っていらっしゃる上尾のSさんが参加されるというので、お邪魔してみました。

フリマは朝早く開いたそうですが、この日はとても冷えていて、準備も大変だったと思います。

私は電車をあれこれ乗り換えて行ったので、到着したのは9時半すぎくらいだったかしら?


Tさんはここでは毎月フリマでお店を開いいらっしゃるそうなので、もう素人さんとは思えないほどの堂々とした売り手さんでした。
帯留や簪、硯などを売っていらっしゃいました。

私がお会いするときはいつも着物姿なのですが、この日はしっかりと防寒対策をした洋服姿でした。


付き添いの奥様ともお会いしましたが、なんと私と同じ杉並育ちで、一つ年上のお姉さまでした。
思わず、通学していた小学校のこととか、ローカルな話題をしてしまいました。
とてもすてきな奥様でしたよ。

私は顔がまん丸で、マントに埋もれていて恥ずかしい!


Sさんはフリマには初参加ということでしたが、自作の素敵な帯や、手縫いの小物などを出品されていました。

私は、欲しかった鉄紺色の縮緬の帯揚げを買わせていただきました。
あまりお店では見つからない色だったので、わーい、嬉しいな。
これから役に立ちそうな帯揚げでした。


フリマでは、着物姿のお客様もちらほらお目にかかりました。
リメイク用の着物なども売っているので楽しそうです。

みなさん、寒いの中、本当にお疲れ様でした。
動いていればよいのですが、じっとしていると本当に冷えてしまう場所でしたね。

この後は、成田山別院の蚤の市まで歩くことにしました。

(この項、続きます。)




2014年12月28日日曜日

老いと若さと

クリスマスから年末年始への切り替え時期の昨日は、老いと若さの両方を一気に痛感した日でした。

老いは私の母のこと。
来年の1月には91歳の誕生日を迎えます。
それで市から誕生日健康診断の書類が届いていたので、母のいるホームまで持っていきました。

このホームは、スタッフの皆さんがとても手芸がお上手で、みんなの集まる部屋や、個人の部屋の入り口はクリスマスの手作り品が飾られていました。

それを新年用の飾りに付け替えているところでした。


こちらは母の部屋のたんすの上の写真。


ホームの方に親切にしていただいているのはとても嬉しいことです。
また歩行器があればなんとか歩けるのも嬉しいことです。
しかし、記憶がすべてなくなり、今日がいつなのか、自分のお誕生日がいつなのかも分からなくなってしまいました。
いつも新聞を手に取って、そこで日付を確認しているのです。

私もいろんな記憶が薄れていく今、母が死ぬまではぼけていられませんね。

三味線のお稽古をした後、夕方からは吉祥寺へ。

個性的なきものやさん「ゆめこもん」▼のミニ忘年会に参加させていただきました。

ハモニカ横丁にある「モスクワ」というお店でした。
でもロシア料理ではなく、イタリアンというか無国籍料理というか。


ご店主と男性おひとり以外は初対面の方ばかりでしたが、集まった方は20代から30代とお見受けする方ばかりでした。
若い方の食欲は素晴らしかったですよ。


私がひとりで平均年齢を上げてしまいましたが、活気あふれるお話で盛り上がりました。

お相撲の話、足袋の話、お能の話、着物業界の話、リサイクルきものショップ情報、テレビ業界の裏話、芸者さんの着付けの話・・・・。


こういう若い方たちとお付き合いできるのも、着物を着る生活になったからでしょうね。

吉祥寺の駅前広場も、ビミョーにカラフルに飾られていました。
夜はあまりお出かけしないのですが、昼間の吉祥寺とは別のように見えました。


若い男性の着物姿も板についていますね。

みなさま、ありがとうございました。


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この日の装い。

ハモニカ横丁で汚れてもよいようにと、1500円で買った地味な紬にしました。
半襟は慌てて付けた手拭い。


帯はさとさんからいただいたウールの帯。
たれのフリンジがお気に入りです。


夜のお出かけなので、今年初めてのマントを着ました。


夕方の部屋で写したので、色が全体的にくすんでいます。






2014年12月27日土曜日

目白ふたたび

この前、目白の「花邑」で素敵な自作帯の作品展を見てきた▼のですが、また目白に行ってきました。


というのも、先日の作品展で、会場に襟巻を置き忘れてきてしまったからです。
古びた襟巻だったので、捨ててもらっても良かったのですが、何となくもう一度花邑に行ってみたいという気持ちが湧いてきて、それで襟巻を引き取りに、また目白までお邪魔することになりました。

今回は、普段の帯作り教室の時間にお邪魔したので、生徒さんたちの作業風景を見学させていただくことができました。

その風景をちょっとだけご紹介。

手前の方は、帯の表地と裏地を合わせている作業のようでした。
(詳しいことは分からずにすいません。)

長い帯の両面をきっちりと合わせるのは、難しそう。
布の上に、重石のようなもの(正式名は分からないのですが、文鎮のようで、かなり重たいもの)を置いて、ずれないようにされていました。


向かい側の方は、作り帯の最終仕上げ部分として、手先を縫い付けているところです。
この作り帯は、お腹の部分、お太鼓の部分、そして手先という3つのパーツから成り立っていました。


雀の柄がとても可愛らしかったですね。
鳥好きの友人なら、きっと喜びそうな帯でした。

裏地もなかなか渋くて、センスがありました。
どんな着物に合わせるのか、興味がありますね。

もうお一人の方は、洋服に使う生地を裁つ作業をされていましたが、表は乙女チックな模様、裏は水玉で、楽しい帯になりそうでした。

この方は、作品展のときは浮世絵の帯を提出されていた方でしたが、実は裏地は子供には見せられない絵柄になっていたことも教えていただき、えーっと驚きました。
作品展の時に写したこの写真だと、裏まで見えないですね。


この帯の裏側をご覧になりたい方は、こちらの「やものブログ」▼に詳しく書かれていますので、お楽しみくださいね。

生徒さんはそれぞれ違う作業をしているのですが、すぎえ先生は生徒さん一人ずつに、丁寧に教えていらっしゃいました。

お教室が終了してから、帯教室の生徒さんのSさんと甘味処で有名な「志むら」でランチをいただきました。
私は手前のお赤飯定食。
お赤飯が好きなのです。


その後は、花邑に置いてあった「LUNCO」▼のチラシを見て、新宿の伊勢丹に寄ってみました。
LUNCO(ランコ)は目白にあるアンティーク着物のお店です。


「今昔きものフェスティバル」というイベントで、他にもいろいろとリサイクルきものやさんが出ていましたが、伊勢丹はやはりかなりお高いですね。

眺めてきただけでした。

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この日の装い。

帯の先生にお会いするので、どの帯にしようかと思いましたが、一番好きなピンクのレース帯にしました。Berry工房さん▼の木綿の名古屋帯です。


手先が長くて困っていたのですが、花邑の帯読本を読んで、私のウエストサイズに合わせて短くしてみました。
おかげで締めるのが楽になりました。

帯揚げと帯締めは、選んでいる時間がなくてテキトーにしてしまったので、ちょっと悔やまれます。


2014年12月26日金曜日

吉本を作った女性のお芝居

今月の新橋演舞場は藤山直美のお芝居でした。
「笑う門には福来たる」というタイトルで、吉本興業を創業した女性のお話だということくらいしか事前知識はありませんでした。
歌舞伎ではないのであまり乗り気ではありませんでしたが、見た後は、吉本に対して、ちょっと感想が変わりましたね。


私はお笑いの世界、とくに関西のお笑いのことにはまるで疎くて、「吉本」という会社があることは知ってはいましたが、女性の力で大きくなったというのは、お芝居を見て初めて分かりました。

主人公のせいさんは、最初は、船場の箸の問屋のおかみさんでしたが、旦那さんが演芸好きで、それで結局、二人で店をやめて小さな興行を始めます。

それが明治45年のこと。
なんと吉本の発端は、今から100年も前のことだったのですね。

二人の夢は「通天閣のようになろう」ということ。

その後、苦労して大きな会社になり、多くの芸人を抱えるようになりましたが、いろいろな人生の試練がありました。
旦那さんの浮気や死、大切な人の自殺、娘や息子の死など・・・・。

そして戦争で、それまでたくさんあった劇場がすべて失われてしまうのですが、彼女のパワーはひるむことなく、また挑戦していきました。

本当にせいさんは、波乱万丈の人生だったのですね。

吉本にはそういう話があったというのは知りませんでした。

エンタツ・アチャコ、笠置シズ子、ミヤコ蝶々など、古い芸人さんの逸話もあり、また直美さんの力演もあり、結構楽しめました。

夫役がなんと、あおい輝彦。
えー、あのジャニーズのあおい輝彦がこんなオヤジになったとは!
でも歌うシーンでは、昔よりもうまくなったように聞こえました。

ちょうど千秋楽でしたので、最後に直美さんの舞台挨拶がありました。
このお芝居は最初は森光子さんが演じられていたということも話していましたが、このお芝居は直美さんの個性で成り立っているようにも思いました。

そしてまた、舞台で女優さんたちが着ていた大正時代、昭和初期の着物姿がたくさん見られたのも、参考になりました。
着姿がすっきりしていて、立ち姿やお辞儀の仕方も美しく、またどんなに動いても崩れないという着付けでした。

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この日の装い。

昭和レトロっぽく銘仙の着物にしました。
ダリアの模様のようですが、なんとなくクリスマスっぽいでしょう。
帯は明治生まれの祖母が着用していたもの。
生きていたら、120歳くらいかしら?
吉本せいさんより、少し若い世代ですね。


銘仙は骨董市で買ったものですが、チビの私でも丈が短いので、おはしょりがほんの少ししか出ません。

帯は、いつごろのものか分かりませんが、昭和中ごろのものかしら。
かなりぼろぼろで、見えないところに、虫食いも見つけてしまいました。

帯の脇につまみ細工の飾りをつけているのですが、これは繕った針目を隠すための苦肉の策なのです。


割れたお皿の絵が面白いでしょ。
かなり古くて、あちこち擦れていて、祖母か誰かが繕った跡があります。

昔の帯なのに、どういうわけかかなり長くて、いったいどういう結び方をしていたのだろうと、不思議に思う帯でした。


ふにゃふにゃした帯なので締めにくい上、柄をきちんと出そうとしたあまり、お太鼓の形が決まっていませんね。

お見苦しい顔のアップで失礼しました。

でも昔の着物や帯を身に着けるのは、楽しいものです。



2014年12月25日木曜日

ある日のスタイル

クリスマスイブが終わったとたん、街ではクリスマス商戦は終わり、すでに年末年始に向けての準備が始まっているようですね。

今の天皇の誕生日がクリスマス前になってからは、なんだかクリスマスの本来の宗教的な意味も薄れてしまったように感じます。
小さな子供などがいるおうちでは、それなりに家族でクリスマスを楽しんだでしょうが、イルミネーションの華やかさだけがクローズアップされているように感じるのは、年を取った証拠でしょうか?

そして、旧年と新年の境目も、なんだかぼんやりとしてきたようにも感じられますね。

世の中は商業ベースで動いているのか、と思うこともあります。

それでも、身近にいる人たちと、お互いに持ちつ持たれつの関係を持ちながら、ささやかでも一年を過ごすことができ、そして誰かと一緒にといられる幸せを感じていたいものですね。

そんな思いも抱えつつ、先週のあるの午後、マンションの草むしり仲間とささやかなお茶飲み会をしました。

場所はいつものご近所のカフェです。
ここは障がい者の働く場所でもあり、またいろいろな手作り品の展示や販売も行っているお店です。


この日は、かぼちゃプリンと紅茶をいただきました。
障碍者の手づくり器にホッとさせられます。

ちょうどその前の週に、避難場所まで歩くというマンションの行事があったので、震災のことから話が始まりました。

「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ですが、それでも今でもちゃんと日頃の防災に対する心構えをしている方もいるのですね。

「いつも笛を持ち歩いている」という方、「LEDの蛍光灯を持ち歩いている」という方、それぞれでした。実物も見ることができ、こういう情報は役に立ちますね。

うちのマンションは来年には築15年を迎え、住民の高齢化や独居が目立つようになったので、災害時の避難方法などは、ほんとうに身近な問題です。

おしゃべりはつきませんでしたが、冬の間は寒いこと、雑草もそれほど生えないので、今度は春になり暖かくなったら、また草むしりの会をしようということになりました。

住民の方もそれぞれ用事があるでしょうし、なかなか新しい参加者が増えないのですが、地道に無理のない範囲でやっていければ、と思っています。

*****

この日の装い。

小雨混じりの寒い日でしたので、ちょっと暖かそうに赤い紬にしました。
帯も赤と黒。


ご近所なので、気楽な気分です。

水玉の帯揚げは、インド製の木綿のロングスカーフにしてみました。
深大寺にある「曼珠苑」▼という民芸ギャラリー兼カフェで見つけたものです。

ちょうどこの日、ネットで注文していた「サルエルパンツ」が届いたので、試着してみました。

このパンツは、本来はヒップホップダンスを踊るときなどに着用するものなのですが、着物の愛好家の間では、便利品として密かに人気があるのだとか?


私が履くと、ブカブカでなんとも妙なスタイルですが、袴のようにも見えますね。
雨の日に履いてみようと思っています。