まだ京都旅行の続きです。
さて、四條河原町にある南座は、江戸初期に幕府から許された7つの芝居小屋の一つでした。そして、その後も長きにわたって歌舞伎を上演している劇場です。
現在の南座は昭和4年(1929年)に建てられたそうですが、桃山時代の様式美の建物です。平成3年(1991年)に内部を大改修して近代的機構を備えるようになりました。
その南座では、舞台体験とは別に、いろいろな大道具や小道具に触れることのできるコーナーが設けられていました。
こちらは無料でした。
雨の音や風の音、波の音を出すための小道具もありました。
こちらは鴨川(?)かあるいは隅田川(?)の川下りの様子。
棹を持った女船頭さんです。
こちらは馬に乗ったお姫様(?)。
足の部分は、本物の人間が二人で演じるのですが、あまり座り心地はよくなかったですね。
さて、いよいよ南座の舞台に乗ることになりました。
一日数回行われて、一度に30人くらいずつ参加したと思います。
こちらは一人1000円の料金でした。
まずは客席について説明を聞きます。
そして履き物を脱いで、スリッパに履き替えます。
花道を歩いて舞台の真中へ歩みます。
下の写真の枠があるところは、「すっぽん」と呼ばれるところですね。役者さんがここから出入りすることがあります。
ガイドさんに従ってぞろぞろと歩いているところ。
ガイドさんからいろいろと説明を聞いて、まずは回り舞台体験です。
目が回るほど速いわけではありませんが、なんだか妙な感じです。
怖がりな人は足を踏ん張って、と言われました。
お次はセリの上昇と下降体験です。
3チームに分けて体験しました。
まずは上昇すると、目の高さは、このように3階のお客様と同じ高さになります。
高いのは怖くはありませんが、照明がすぐ近くになるので、その暑さがたまりませんでした。役者さんは重くて分厚い衣装をつけているのですから、なおさら暑いことでしょう。
こちらは他のチームが下降して奈落に行ったところを、上から見ているところ。
下に行くとかなり涼しいので、上に行くよりも楽でした。
こちらは他のチームが上昇したところを見た風景です。
こちらは奈落から、地上にいるガイドさんを眺めたところ。かなり下に沈んでいるのが分かりますね。
こちらはあるチームが上に行き、別のチームが下に下がったところ。上下でかなりの差ができました。
最後に幕が下りておしまいとなりましたが、幕の裏側にはある四文字が書かれていました。
それは「火の用心」
なるほどね。
その後はお土産を買ったり、お芝居の時に掲げられる絵看板を見たりしました。
南座では本物の歌舞伎は鑑賞できませんでしたが、少しはお芝居の雰囲気に浸ることができました。