京都に行った後で、上野の東京国立博物館の「京都展~洛中洛外図と障壁画の美~」▼を見に行きました。
上野公園は銀杏がとてもきれいに色づいていました。
京都展は平成館で開催されています。
京都の町が上野にそのまま移ってきたか、と思うほど、いろいろな国宝やら重要文化財が揃っているとのことでした。
メインは、7つ現存しているという洛中洛外図、二条城の障壁画84枚、そしてニューヨークのメトロポリタン博物館から里帰りした龍安寺の襖絵などの作品でした。
それにしてもものすごい人ごみで、大変でした。
洛中洛外図を見た時は、自分が旅行で実物を見てきた三十三間堂や豊国神社などが、数百年前にも同じところに同じように建っていた、というのが不思議な感覚でした。時を経てもずっと京都は京都であった、という感覚になりました。
洛中洛外図のうち、有名なのは「上杉本」と呼ばれるもので、狩野永徳の筆によるものです。織田信長から上杉謙信に贈られたもので、米沢藩主の上杉家に伝来しています。当時の建築物や風俗がよく分かります。東山の名所、祇園祭なども描かれていました。
それを4Kの特大のデジタル画面(4メートル×4メートル×4場面)で紹介していました。細かいところまで見せていて、庶民の顔もよく分かりました。
他にも岩佐又兵衛という人による「舟木本」というのもありました。こちらのほうが時代が下っているようで、滋賀県の舟木家に伝来のものだそうです。この絵には、なんと2728人の人物が描かれているそうです。よく数えた人もいるものですね。
いずれも、人物や建物の描写が細かくて、人々が楽しそうに生活をしている様子がうかがえます。お祭りや年中行事、着物の柄や人々の表情まで描かれていて、彼らの声が聞こえてくるような感じでした。
二条城の襖もすごかったですね。
権力の象徴というような松と鷹の絵は、徳川将軍様の威光が見えてくるようでした。そしてこここはまた1867年の大政奉還のときにも使用された部屋でもあります。展示の仕方も本物の大広間のように、工夫してありました。
また龍安寺の石庭も、春夏秋冬の4シーズンをデジタル画面で見せていて、これは本物よりも美しいくらいでした。とくに冬の雪の場面から、春の桜の場面に移り変わるところなど、ほんとうにきれいで、いつまでも眺めていたい気持ちになりました。
人疲れしたので、公開中の庭園を見に行くことにしました。ここは年に2回、解放されているそうです。
ここに入るのは初めてです。
なかなか風情のあるお庭でした。
もともとは寛永寺の境内だったそうです。
石灯籠。
四季折々の花や紅葉が美しい空間です。
池もありました。大賀ハスが咲くそうです。
後ろには博物館の建物が見えますね。
反対側から見たところ。
このあたりにお茶室もありました。
もみじとススキがきれいでした。
庭園にはいろいろな古い建物がありました。
こちらは「九条館」だったかしら。
赤坂にあった建物を移築したそうです。床の間には狩野派の絵画がさりげなく描かれていました。こういう木造建築のおうちは、いいですね。
通りがかりの方に写真を写していただきました。
木漏れ日が顔にかかってぼんやりとさせてくれるので、それもいいですね。
お庭を出て、黒門へ。内側から見ることになります。
これは因州(現在の鳥取県)池田藩の江戸屋敷にあった門だそうです。立派ですね。
次は法隆寺宝物館へ。
特別展の入場券を持っていると、ここはそのまま入場できます。
奈良の法隆寺から皇室に献納された宝物が300点ほど収蔵・展示されています。
ここはほとんど人がいませんでした。
すっきりとした現代的な建物でした。
ただし、建物の前面にある水槽が浅くて、大雨の時には溢れてしまうのではと気になってしまいました。
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この日の装い。
京都展なので、少しはんなりと。
クリーム地に青や朱色の花菱模様の小紋です。結構、光沢があります。
たんすや自由が丘店で3000円でした。
寸法が小さいので、それで安くなっていました。チビもこういうときは得なのです。
帯は京都のさとさんからのいただきものの、織の帯です。
帯締めも京都のKaonnさんで買ったもの。
鮮やかなブルーはどんな帯にでも合い、アクセントになりますね。
京都にゆかりのあるもので、まとめてみました。
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