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2022年5月24日火曜日

埼玉県の越谷へ

埼玉県越谷市にある香取神社で、浄瑠璃の演奏があるということを知りました。

この神社は、私の孫が生後100日ごろ、お食い初めの行事をして、その後でお参りした神社でした。

その時の写真です。今から11年前になります。境内には特別な木があり、これを子供になすりつけると、その子は元気に育つという言い伝えがあるそうです。

孫はちょっと嫌がっていますが。

ということで、先日、越谷まで出かけてきました。

まずは娘の家族が住むマンションへ。

高層マンションからの眺め。

ここには孫が二人います。

上の孫は習字と絵画が得意で、また御朱印を集めるのが趣味という古風な面もあるのですが、水泳も励んでいる小5の男の子です。

下の子は、オシャレでアクセサリーを集めるのが大好き。シルバニアファミリーの玩具をかわいがっている小1の女の子です。

二人の部屋を見せてもらいましたが、それぞれ個性が出ていて、これからどんなふうに育っていくのか、楽しみです。

一緒にお昼ごはんをいただいて、その後、私は香取神社へ。


ここは旧日光街道に面した神社で、安産や子育てにご利益のあるところです。

この日は「ぎょうだいさま」という鳥のような行者さまのお話でした。地元に住む竹本泉太夫さんが創作されました。

会場は神社の集会所で、広い和室を3部屋繋げていました。80人〜100人ほどのお客様が集まっていました。

今風だと思ったのは、紙芝居とともに、それをスクリーンに写し出していたこと。どこの席からもよく見えて好評でした。

その後は、鳴り物の説明がありました。太鼓の叩き方によって、雨や雪や川を表す様子を実演してくれました。

最後は「吉野山」でした。静御前と佐藤忠信という従者が、吉野山から川連方眼の館へ向かう場面でした。静御前が可愛らしかったです。

あまりよく写っていませんが、終わった後は、こんな感じでした。

この会は、「越ヶ谷宿で古典にふれよう会」が主催していました。古くから伝わるお話を浄瑠璃にして、広く伝えようという意気込みが感じられました。

今回は地元のFMのスタッフが来ていて、そのうちラジオでも義太夫が聞けるとのことでした。

演奏の後、境内で写真を写していただきました。5月なので鯉のぼりが泳いでいました。

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この日の装い。

それほど暑くもなかったので、袷の大島紬にしました。


帯は桜の花の染帯。

どちらも春向きの感じもしますが、まぁ、いいでしょう。

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「一日一句」

子育ての 神に守られ 五月尽

2022年4月8日金曜日

雨上がりの隅田川花見と お囃子会@向島見番

地元のfacebook友達から、お囃子の発表会に出演するという知らせがありました。そして発表会だけでなく、プロのお囃子集団「若獅子会」の生演奏もあるというので、喜んで参加することにしました。

会場は向島の見番です。向島見番は、隅田川のほとりにあります。それで私はまずは隅田川にかかる橋を眺めた後で、会場に行く予定を立てました。

見番というのは、芸妓さんの斡旋をしたり、芸のお稽古をしたりする集会所のようなところです。

向島の見番は、明治30年にできたそうで、向島花柳界の中心になっています。

ちなみに「向島」という名称は、隅田川の反対側にある浅草から見て向こう側、ということで名付けられたようですね。時代小説を読むと、このあたりは風光明媚で、別荘や病気治療のための別宅があったと描かれています。

ところがこの日は朝から雨がザーザーと降っていて、おまけにすごく寒かったのです。川歩きの予定は無理かしら?

がっくりして、うだうだとして家にいました。それでもなんとかポリの着物を着て、足元はショートブーツにして出かけました。

ところが私の行いがよかったせいか、隅田川に着くと雨は上がっていて、傘なしでも歩ける天気になっていました。


スカイツリーを眺めながら、吾妻橋へ向かいました。

まずは隅田川の手前を横切って流れている北十間川の枕橋を見つけました。


見上げると東武線スカイツリーラインが走っていました。


水門もありました。

このあたりから墨堤通りが始まります。鬼平犯科帳と繋がりが深いところです。


雨上がりなので、写真では桜もきれいに見えませんが、実物は情緒があって、なかなか素適でした。隅田川にはこんなにたくさんの桜が咲いているとは、知りませんでした。


公園は日曜だったので、やはり若いカップルが多かったですね。


このあたりは、明治天皇が海軍のレガッタ視察のために何度も訪れたそうです。そのための玉座だそうです。記念碑は、昭和16年に作られたとか。

向こうには言問橋が見えます。


船がスイスイ。


見ていて飽きない風景でした。

「春のうららの隅田川〜上り下りの船人が〜」という唱歌「花」がぴったりの風景でした。


こちらは桜橋。デートの人ばかりですね。


桜と、行き交う船。カラフルで見ているだけで楽しめました。


桜橋はとても個性的なデザインの橋でした。




広い隅田川にエックス型にゆったりとかかっていました。

桜橋のたもとを右折すると、向島です。

そして見番通りへ。


こちらが見番の玄関です。


大広間に入りました。提灯が雰囲気を出していますね。


立派な緞帳。春にピッタリの桜と水鳥の絵柄でした。

演奏中は撮影禁止でしたので、写真はありませんが、発表会では、生徒さんたちがプロの演奏者たちと合同で演奏していました。友人は、締太鼓の見事なバチさばきでした。引き締まった表情がすてきでした。

演奏の後に、修了式がありました。

話を聞けば、演奏をした生徒さんたちはたった3ヶ月、6回のお稽古でここまで弾けるようになったとのこと。びっくりです。お稽古をした人たちの熱心さが伝わってきました。遠方から習いに来た人や、ご夫婦でお稽古をした人もいました。皆さん、お囃子が大好きなのですね。

お稽古グループの演奏の後は、プロの演奏を楽しみました。「走れメロス」のお囃子があったり、ゲーム感覚で楽器の紹介があったり、日本舞踊と合わせての演奏があったりとお楽しみが盛りだくさんでした。

雨の中を来た甲斐がありました。

演奏したSさんと。

和布の衣装がお似合いでしたよ。

演奏会が終わって外に出てみると、また雨が降っていました。雨にむせぶ公園の桜です。

それでもよい演奏を聞いた後ででしたので、雨でもへっちゃらでした。

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この日の装い。

ピンクの花柄がかなり派手なポリ着物。孫に着てもらおうかと思っていたほどですが、こういうおめでたい席にはよいかしら。


白いレースの帯。どちらもBerry工房さんのものです。


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「一日一句」

花曇り お囃子響く 向島