松本清張の超長編小説「天保図録」全4巻をようやく読み終えました。
実は私の研究テーマが天保時代の話なのですが、天保といわれても「天保の改革」という単語くらいしか思い出さなくて、あまりピンときませんでした。
そこで天保時代を描いた小説を探したところ、松本清張の本があったのです。
これは昭和39年ごろ、つまり今から60年以上も前に描かれたもので、私はまだ中学生の頃でした。
とにかく長くて、いろいろと悪いやつが登場します。そして登場人物の名前がややこしい。つまり正式な氏名で描かれるよりも、その役職で描かれているので、同一人物と気づかないことが多いのです。
たとえば天保の改革の中心人物である水野忠邦は老中であり、越前守でもありますが、文中には「水越」と描かれていると、誰が誰だか分からなくなることが多いのです。
いずれにせよ、権力欲の塊のような人です。
そして彼の子分である鳥居耀蔵というのがいるのですが、これがまた悪いヤツで、「妖怪」と呼ばれたほどでした。
登場するのはほとんどが男であり、女は添え物、という感じでした。
いずれにせよ、武士の力は低下していることを認めず、町人や農民を虐げる政策をしていたので、最期は失脚してしまい、ろくな事はありませんでした。
いやはや、大変な小説でした。
お口直しに、すっきりとする本が読みたいですね。