だいぶ間が空いてしまいましたが、昨日、「源氏物語を楽しむ会」を開催しました。
今回の内容は、主人公の光源氏が、幼なじみであり、恋のライバルでもある内大臣と対話する場面でした。二人とも偉くなってしまい、ゆっくりと話す時間もなくなってしまいましたが、娘の玉鬘の裳着について、今回は久しぶりに対面したのでした。
土佐光吉「源氏物語図屏風」
さて私たちの会では、源氏物語のストーリーを学ぶということだけではなく、源氏物語に関連した文学や映画、舞台など、なんでも自由に語っています。
今回はUさんが、三宅香帆さんという書評家の文を教えてくれました。それは本居宣長についての解説文でした。
本居宣長については名前だけはなんとなく知っていても、何をした人か、明確にご存知ないと思います。彼は江戸時代の国文学者であり思想家でありました。三宅さんによると彼は「批評家」という肩書きがぴったりなのだそうです。そして彼は「源氏物語」や「古事記」という日本の古典の解釈をした人、ということでした。
そして特に注目したことは、光源氏と六条御息所がどのようにして出会い、どのようにして恋愛が始まったかが書かれていない、ということにも注目したのだそうです。たしかに言われてみたら、知らない間に六条御息所が彼の愛人として登場していたのですよね。そしてそれに関連して、本居宣長の文学論が描かれているのでした。
実は私は6年前に、本居宣長の塾というようなところに行ったことがありました。松阪市の鈴屋というお宅です。
お部屋が再現されていました。
もうちょっとちゃんと見ておけばよかったかな。
この日は雨の予報もあったので、私はジーンズでしたが、Uさんはかっこいい黒の浴衣姿でした。白っぽい帯とよくマッチしていて涼しそうでしたよ。