このところ学校の用事が重なり、なかなかブログにまで手が回らない状況です。
一緒に「源氏物語」の読書会をしているUさんが、そんな状況を見て、レポートを送ってくれました。
ちょうど私も先日の分をまとめていたところですので、二人の報告を見ていただき、想像していただくと良いかもしれません。
Uさんのまとめ
鬚黒大将は、意にそまない結婚となった玉鬘が沈んでいるし、帝や源氏も出仕させないのは不満であろうと、中断していた尚侍(ないし)としての出仕をさせることにした。代理の承香殿に局を与えられる。
正月14日の宮中儀礼、男踏歌は、帝の前(清涼殿)で足拍子を踏み、舞を舞う。その後、秋好中宮の局(梅壺)、朱雀院、東宮(梨壺)を回る。舞や歌には、内大臣の子息(玉鬘の兄弟)や鬚黒の長男も加わっている。玉鬘の局は、水駅(みずむまや)になり、一行をさけや湯漬けで饗す。鬚黒が手配している。
兵部卿宮から、恨みがましい歌が届いたところに、宮の訪れ!源氏と瓜二つなのに驚く玉鬘。
帝とは玉鬘に、深く思っていて、尚侍としての玉鬘に三位(紫色の礼服を許す)を与えたのに、と歌をみかけるが、玉鬘はその格別のはからいに感謝する歌を返す。鬚黒は一刻も早く玉鬘を自邸に連れて帰りたい、と気が気でない。
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私の訳(林望、玉上琢彌訳を参照)
もろもろの事が続き、憂鬱になった玉鬘の様子を見て、鬚黒は年が明けてから彼女を参内させました。
今年は宮中で男踏歌(おとことうか)が行われる年でした。源氏や内大臣、鬚黒大将、内大臣の公達達も集まりました。玉鬘の局は承香殿の東面でした。宮中は華やかで優雅な様子でした。また秋好む中宮、弘徽殿女御、式部の卿の宮女御、などがいずれも妍を競っていて、風情豊かなようすでした。誰もが美しく装い、また御殿の御簾の下から見える袖口の重なり具合も非常に風情がありました。
まず帝、中宮、朱雀院と次々に廻って夜が更けました。朝が明けると、内大臣の息子達は酔いがまわっていました。まだ童の八郎気味はとても可愛らしくて、とても大事に育てられている様子でした。
玉鬘も六条院で鬱々と過ごすよりも、こうした晴れ晴れとした宮中で過ごしたいと思うのでした。
大将は一日に何度も玉鬘の元へ手紙を渡していました。鬚黒にしてみれば、玉鬘が宮中を気に入ってしまうのを恐れていたのです。
また兵部卿の宮も、玉鬘へ懸想文を送りました。玉鬘はそれを見て、嫌な気持ちになりました。ちょうどそのとき、宮がお出ましになりました。月が明るくて、帝のお顔はなんともいえないほど美しく、源氏の大臣にそっくりでした。しかし玉鬘は帝の思いやりがうっとうしくなり、黙ってしまうのでした。彼女は、好意のあるようなそぶりはすまい。男と女の中は面倒なものだと思うのでした。
2種類の解説があると、なんとなく分かったような気分になりました。
それにしてもモテモテの玉鬘さん、美人は美人なりに苦労があるのですね。