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2021年4月17日土曜日

高齢者疑似体験&車椅子操作研修

先日は、私が属している福祉公社の研修会に参加してきました。

今回は「高齢者疑似体験&車椅子操作研修」でした。

まずは室内に集合して、高齢者の疑似体験をしてみました。

参加者は高齢者ではありますが、みなさん、お元気な方ばかりです。その方たちが、足や腰、肩やひじなどに痛みがあったりする人の体験をしてみました。

このように手足に重りをつけました。1キロか2キロくらいですが、片方だけでも付けると動作が鈍くなりますね。


次は白内障や加齢黄斑変性などに罹っていることを想定した眼鏡をかけてみました。
視野が狭まり、色が黄色くなり、ぼやけてきました。明るい場所なら何とか歩けますが、薄暗いところは、歩くのも大変だと思いました。

その後は車椅子の操作を学びました。

いろいろな種類の車椅子がありました。こちらは介護度が高い人向けのもので、首や足がだらりとしてしまっても、支えがあり、また背もたれの角度が変わるものです。


こちらは歩行器ですが、ブレーキの掛け方がちょっと戸惑うのではないかと、感じました。
また体の大きな人には、座る部分が小さすぎるのではないかという疑問もでました。

このような福祉器具は、今ではほとんどがレンタルできるので、月に数百円で借りることができるそうです。

その後は、実際に車いすに乗って、室外へ出てみました。

二人一組になって、交互に乗る役と、押す役になりました。


自分で乗ってみると、ちょっとしたスピードでも怖く感じました。また1センチくらいの段差であっても、かなりガタガタと感じました。


私は、母が家に居たときは、車椅子に乗せて出かけていましたが、その時のことを思い出すと、もう少しゆっくりと歩いてあげればよかったのに、と反省しました。

このような機会に参加できて良かったと思いました。

こちらはツツジと、早くも咲いていたアヤメ?でしょうか。

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「一日一句」

白ツツジ 車椅子乗り 母想う


2020年5月28日木曜日

有償ボランティアは暫くお休みに

数年前から、市の福祉公社に所属して、有償ボランティアとしてお年寄りのお世話をしていました。

これまで市内の数か所のお宅に伺い、料理を作ったり、部屋の片づけをしたり、掃除をしたりなどしてきました。
1回1時間のちょこっとしたお手伝いですが、仕事の後には世間話をしたり、スマホの使い方が分からないというので教えてあげたり、お互いの関係は良好に過ごしていました。

それが4月に緊急事態宣言が出てからは、仕事もお休みとなりました。


そして今回、緊急事態宣言は解除となりましたが、まだまだコロナウイルスは完全に終息したわけではありません。

自分では感染の自覚がなくても、症状が出ていなくても、感染しているかもしれません。
そんな状態で、お年寄りのおうちに行き、相手の方に移してしまったら大変です。
みなさん、それぞれ持病があったり、お薬をいろいろ服用されている方ばかりです。

また外に出ることによって、私自身が感染してしまうことも万が一あるかもしれません。

おばあさんたちには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、不安が先立ちました。
その仕事には戻る気持ちになりませんでした。

私自身も、4月にはストレスのためか、上の血圧が220以上になってしまい、息苦しくなり、おまけに発熱の症状が出てしまいました。
大きな病院の緊急外来であれこれ詳しく検査してもらいました。
結局、問題はなかったのですが、その時、「万が一、コロナだったらどうしよう」という不安はぬぐいきれませんでした。

また私の夫は、外見は健康そうですが、呼吸器と循環器に疾患があり、もし感染してしまったら重篤な症状になるという状況です。


ということで、不安な気持ちで仕事をしたくないので、有償ボランティアは暫くお休みさせていただくことにしました。
担当のスタッフの方に私の気持ちをお話したところ、「無理はされないでね」ということで了承していただきました。

有償ボランティアを通して、おばあさんたちからは、いろいろなことを学ばせてもらいました。
趣味を持ち、スポーツを楽しみ、お友達とのつきあいをして、子供だけに頼らないで生きていくことが、元気で長生きできる秘訣だと学ばせてもらいました。

ワガママをいうようですが、もうしばらくは自宅でゆっくりしていようと思います。


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「一日一句」

ペチュニアが窓辺で揺れる初夏の風

2019年8月10日土曜日

モノ持ちは幸せか?

週に何回か、市内のさまざまな環境のもとで暮らす、高齢者の生活の有償ボランティアをしています。
個人情報保護の観点から、あまり詳しいことは書きませんが、お手伝いはこんな感じです。


団地で暮らす方の夕食作り
高齢者向け住宅で暮らす方のお部屋の片付け
大邸宅で暮らす方の床掃除
マンションで暮らす方の植物手入れや食器棚整理
庭付きマンションで暮らす方のお風呂の掃除
一軒家に住んでいた奥様の和服の整理
二世帯住宅で暮らす方の部屋の掃除
(他にも病院への付き添いなども依頼されますが、それは辞退しています)

配偶者がいる方、いない方、
お子さんがいる方、いない方、
いろいろな方がいらっしゃいます。
健康の程度もさまざまです。

そしてどんなところに住んでいらっしゃっても、みなさん共通して言えることは、モノをものすごくいっぱいお持ちだということです。

それだけ経済力があったことの結果でしょうけれど、賞味期限切れのものや、今後、絶対に使わないと思われるものも多く、捨てられない症候群とでもいうのでしょうか。

昔の思い出としてとっておきたいのか、あるいは単に整理整頓が苦手なのか、分かりません。
好きなものに囲まれて暮らせるのは、それは幸せなことかもしれません。


ところが、どなたも
「なんとか片付けたい」
「整理したい」
とおっしゃるのですが、行動に移すことはありません。

私は若い世帯の方のおうちの中の様子、というのは最近はほとんど知りませんが、若い人でもモノに囲まれているおうちは多いのでしょうか。

日本人全体が物持ちなのか、あるいは老人だから物持ちなのか、どちらなのでしょうね。

私自身は片づけは苦手な方ですが、モノはなるべく少なくして、残された人が困らないようにしておきたいと思います。

とはいえ、美術館や博物館に出かけると、昔のものの保管の良さに感動することもあります。

モノは取っておいたほうがいいのか、少ない方がよいのか、なかなか判断に苦しむところですね。




2019年6月1日土曜日

ユマニチュード講習会

私が関わっている有償ボランティアの組織では、年に何回かとても役立つ講習会を開いています。
今回は「ユマニチュード講習会」でした。


実は、地元のブログ友達のお嬢さん(看護婦さん)がユマニチュードのインストラクターをしているので、ブログでも時々、ユマニチュードが紹介▼されています。
それで、私はユマニチュードという言葉は何となくは知っていました。

ところが今回の講習(主にDVD鑑賞)を経験した結果は、「目からウロコ」のことをたくさん学ぶことができました。


まずユマニチュードとは何か、ということを簡単に言うと、認知症の人に対するケアの技法といえます。
この技法は、フランスで生まれたもので、まだ日本ではなじみが薄いかもしれません。

そのケアには3つの柱があり、
1.見る
2.話す
3.触れる
がその基本です。

まず1の「見る」ですが、認知症の人の視界というのは、想像以上にとても狭くて、たとえばトイレットペーパーの芯を目に当てて、そこから覗くくらいの範囲しかないそうです。
したがって、認知症の人に対応するときは、必ずその人の真正面に立ち、20センチくらい顔を近づけて、見ないといけないそうです。

2番目の「話す」は、「ゆっくりと低い声で、歌うように話す」のが良いそうです。
たとえ耳が悪い人であっても、絶対に大声で話してはいけないそうです。
大声で話すと、怒られてしまう、と感じる人が多いからということでした。

最後の「触れる」ですが、これは例えば、腕や手首を触るときは、「上からつかむ」ではなく、「下から支える」ようにして、「手のひら全体」で触るのが良いということでした。

私たちが見たビデオでは、認知症の役はプロの俳優さんがやっていて、それに対する家族の役は、専門家が演じていました。
それもまずダメな例を示し、その後に良い例を示してくれました。

またビデオの中のドラマとして、
・ご飯を食べてくれない
・服を着替えてくれない
・強い拒否や暴言・暴力がある場合
についても、対処法を示してくれました。

簡単に紹介しましたが、とても分かりやすくて参考になるビデオでした。


ビデオ鑑賞の後は、参加者がグループに分かれて話合いをしました。
「認知症の人の対応がよく分かった」という意見が多くありました。
対応するときには、「演じる」ことが必要、という感想もありました。

ただ、「非常にためになったが、発想がフランス人的なので、日本人にはどうか?」とか「異性間で触れるというのはどうか?」という意見もありました。
いろいろな意見はありましたが、ビデオで見るのは分かりやすかったと思います。

いろいろな話が聞けて、とてもよい参考になりました。

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この日の装い。

着物でも良かったのですが、洋服で参加しました。


ところがこの格好では冷房付きの部屋では寒くて寒くて、ショールを巻いていましたが、それでも寒かったですね。

身体がすっかり着物体質になってしまったようです。


2019年2月1日金曜日

台湾からの研修生との交流会

私が協力会員として所属している市の福祉公社は、外部団体との交流や、海外からの視察などがよくあります。
住民参加型の福祉というのは、あまり実施している地域が少ないようで、実施例として参考にされるのかもしれません。
そのような時には、どういうわけか、実際に携わっているものとして、私はよくお声掛けをいただくことがあります。
私よりももっと先輩で、精力的に仕事をしている方も多くいらっしゃいますが、交流の場では、必ず、「この仕事をしたきっかけは何か」とか「仕事をしていて良かったこと、嫌だったことなどはあるか」などという質問を受けるので、それは私自身の一つの振り返りにもなるので、時間が合えばお引き受けしています。


先日は、「アジア社会福祉従事者研修生」という方が来日されました。
この方は台湾の方で、以前も日本で研修されていて、現在は台湾で福祉のお仕事をされていらっしゃいます。
介護制度の説明を受けたり、施設の見学などをされていましたが、私も一緒にお話をさせていただく機会がありました。
その時は、福祉公社の職員、コーディネータである社協の方、そして私と同じように有償ボランティアで働く男性もご一緒でした。

私の住んでいる地域での話をした後、台湾の現状の話も伺うことができました。
台湾も日本同様、高齢化が進んでいますが、親が高齢になった場合は、子供が働く都会に親を呼び寄せることが多いそうです。
また介護をするのは、インドネシアからの方が多いとのことでした。
外国人労働者の数がとても多いそうです。
ただし、私がしているように高齢者宅を訪問して家事を援助するというシステムはないとのこと。
また日本では介護は保険でまかなっていますが、台湾は税金でまかなっているそうです。
いずれにせよ、介護をする人が不足しているというのは、どこの国でも同じで、今後は日本、台湾、香港で、介護人の取り合いになるのではないかという話でした。

そんな話をした後で、一緒にお昼のお弁当をいただきました。


これは有償ボランティアが作り、そして高齢者のお宅に配達しているのと同じものです。
この日の献立は、ご飯、かき卵汁、メルルーサの甘酢あんかけ、生揚げの煮物、きゅうりとわかめの酢の物、ぶどう豆でした。

台湾の方も「おいしい」と言って下さいました。
献立表を眺めながら、いただいているところです。


以前は、私もそのお弁当の調理をしていたので、懐かしい味がしました。

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この日は、ちょうど母の95回目の誕生日でした。
ホームに寄って、ベストを渡してきました。


「お母さん、95歳になったのよ」と言うと、
「どうして、そんなこと知っているの?」との返事。
「親の誕生日なら知っているでしょう」と言っても、「ふーん」。

「もうじき百歳になるわね」というと、
「早く百歳になりたい」
どういう気持ちなのでしょうね。



2018年7月20日金曜日

見習いたい!

ホームヘルプのお相手は、80代のおばあさまが多く、私は調理や掃除の手伝いをしていますが、それ以上、さまざまなお年寄りの知恵や経験を学ばせていただくことがよくあります。


昨日のおばあさまは、週に3回も水泳を楽しんでいらっしゃる方でした。
それもクロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳の4種目を泳いでいるそうです。
スイミングクラブ仲間がいらっしゃり、20年以上、仲良くお付き合いされているそうです。

そして何より素晴らしいと感心したのは、寝室に置いてあったあるものを見たとき。
ベッドのそばに、ボストンバッグが置いてありました。
その中には、パジャマや肌着、洗面道具などが入っているそうです。
万が一、倒れて入院した時、息子さんではパジャマや下着のありかは分からないだろう、ということで事前に用意してあるそうです。男性にはこのようなことは頼みにくいですものね。
そして、その置き場所を、スイミング仲間の人たちに伝えてあるのだそうです。

おまけに、年に2回はバッグの中身を点検して、冬には冬用のパジャマ、夏には夏用のパジャマに入れ替えるのだとか。
パジャマは前開きのものにして、着脱しやすい形のものにしているそうです。
素晴らしい心がけですね。

このようにちゃんと準備しておけば、万が一、入院したときや、災害で避難したときにも役に立ちますね。

誰でも年をとるのは当たり前のことですが、それまでは運動をして体力をつけて、お友達とのつながりを作り、そして入院セットを用意する、そういうことは見習いたいものです。


2018年7月10日火曜日

アジア研修生との交流会

先日、有償ボランティアをしている福祉公社からお誘いがあり、アジアの4か国から日本に福祉の研修で来日中の方との交流会に参加させていただきました。


彼女たちは、韓国、台湾、タイ、インドネシアからの研修生でした。
今年の春に来日したそうで、1年間、日本の福祉を学んだり、全国各地の福祉施設で実習を受けたりするそうです。
みなさん、20代前半くらいのお若い方ばかりでした。

交流会に参加したのは、福祉公社の職員、私たち有償ボランティアのおじさん・おばさん、それに全国社会福祉協議会の方がコーディネータとして加わりました。

彼女たちは来日してまだ日も浅いのに、日本語がほぼ分かっていて、すごいと思いました。
それでも難しい専門用語や熟語などは、コーディネーターの方が優しい日本語に通訳していました。

有償ボランティアの中で、海外で仕事をされていた方が、私たちのボランティアの内容などを英訳して説明してくれました。


そしてそれぞれ自己紹介をして、お互いにどのような仕事に携わっているかを話し合いました。
私も、普段、どのような活動をしているかをお話させていただきました。

それぞれのお国の事情も教えていただき、とても参考になりました。
日本は超高齢社会になっていますが、韓国や台湾、タイなどもそのうち高齢者が多くなると思うので、私たちのような立場の人も増えるかもしれませんね。現在は、若者が高齢者の手助けをしているところもあるそうです。
反対にインドネシアは子供がとても多く、別な問題も抱えているそうです。
ふだんはなかなか若い外国人と接することはありませんが、とても良い機会でした。

お昼は、有償ボランティアが高齢者に宅配しているお弁当を一緒にいただきました。
私も、以前はこのお弁当作りをしていたので、懐かしく思いました。


最後にみなさんと記念撮影をしました。
研修生からは、若いパワーをいただきました。


有償ボランティアをすることにより、地域の歓迎会でパネリストをしたり▼、このように外国の方と交流するなどの体験ができるのは、楽しいですね。