2023年4月28日金曜日

初夏の鎌倉 3「糀専門店で学ぶ糀のある暮らし」

だいぶ日にちが空いてしまいましたが、鎌倉ミニ旅行の続きです。

鎌倉駅から金沢八景駅行のバスに乗り、10分ほど走ったところの停留所「泉水橋」で降り、滑川に架かる橋を渡り、山に向かって上り、草を踏み分け、行き着いたところの一軒家が糀の専門店「Sawvi(ソウビ)」でした。

ここで糀について学び、味噌作りをして、特性ランチをいただくというのが、この日の内容でした。

玄関でウロウロしていると、お店のスタッフさんが優しく声をかけてくれました。みなさん、スタイリッシュなエプロンなどをつけて、キビキビと料理の下準備をしていました。

そして2階に上がりると、講師の寺坂さんが待っていました。とてもお若くて、優しい雰囲気の男性でした。

こちらでレクチャーとワークショップが行われます。

室内の全体の様子は撮り損ないましたが、周囲は小山に囲まれていて、ホーホケキョといううぐいすのさえずりが聞こえるところでした。

私は田舎暮らしはしたことはありませんが、幼い頃、母に連れられて、母の学生時代の友人で、書道家のご実家である久里浜の家に、夏休みごとに泊りがけに行っていたことを思い出しました。もうずーっと大昔のことですが、鎌倉と久里浜はどちらも三浦半島の一部ですから、似ているのも当然かもしれませんね。

話がそれましたが、この日はキャンセルが出たので、受講者は私を入れて4人でした。

まずは講師から糀についての説明がありました。

糀というと普通は「麹」という文字を使いますが、これは大豆や麦、米などの<こうじ全般>を指す文字だそうです。

それに対して「糀」というのは、米糀だけに用いる文字なのだとか。なるほど。

その後は、発酵について、糀菌について、酵素についてなど、生物学や生理学の分野の話がありました。

私は高校の生物の授業を受けているようで、頭が混乱してしまいましたが、講師の先生は、どんな変な質問にも優しく応えてくれてホッとしました。

糀はとても優れたものなのに、どうして現在は減少してしまったかのが疑問でしたが、それは流通様式の変化と関係があるのだそうです。やはり現代では大量に敏速に流通させるのが第一なので、それと関係があるのでしょう。

講師の寺坂さんは、福井県あわら市のご出身だそうです。ご実家は農業を営んでいて、現在は弟さんが家業を継いで、無農薬の米を生産しているそうです。

その米を用いて、米糀を作り、鎌倉のお店ではカフェで糀を用いた料理も提供しているのです。

レクチャーを聞いた後は、実技編でした。

蒸した大豆、塩、糀と水少々だけで味噌を作りました。

私は以前にも3回ほど味噌を自分で作ったことがありますが、その時はあまり理論は分からず、ただ混ぜてこねてという作業だけでした。出来上がった味噌は美味しく出来ましたが、その理論までは教えてもらわなかったので、今回のようにレクチャー付きの味噌づくりはとても良い体験をしたと思いました。

こちらが出来上がった味噌です。プラスチック容器にいれました。

半年ほど寝かせておけば、美味しい味噌が出来上がるはずです。

何より嬉しかったのは、糀を使って手でこねたので、手がすべすべになったことです。私はとても乾燥肌で、手は常にガサガサなので、高価なハンドクリームなどを使ってもだめで、治るのは諦めていました。ところが味噌をこねた後はしっとりとして、我ながら手のひらのシワが無くなったと思いました。

また<甘糀>という甘酒のようなものの作り方も教えていただきました。電気釜で簡単に作れるそうです。これは塩や醤油、味噌などに混ぜても使えますが、そのまま食べても美味しいとのこと。

市販の甘酒は甘すぎると思いますが、これは本当に美味しかったです。

そしてその後はランチタイムでした。これは1階のカフェの方で作って頂いたものです。


鶏の唐揚げ、コロッケ、サラダ、味噌汁、漬物でしたが、どれにも甘糀が使われていて、とても柔らかい味がしました。

私はその後にデザートまで注文してしまいました。

甘酒のジェラードといった感じでした。美味でした。

これらのメニューは、普通に1階のカフェでいただけます。献立もいろいろ工夫されていました。

夏には甘糀を使ったかき氷もあるというので、それはぜひ食べてみたいと思いました。

ちなみにこちらのお店では、服も扱っていましたが、私のようなチビにはちょっと着こなせないような大きめのデザインでした。他にも手作り品などを扱っていました。

お味噌は2キロ作りましたが、翌日、宅配便で自宅まで宅配便で届けられました。お土産には白米生糀も入っていました。

満足、満腹になり、その後は手ぶらで滑川歩きに行くことにしました。さすがに味噌を持っての川歩きはできませんものね。

今回、糀のレクチャーを聞いたことにより、もう少し発酵について学びたいと思い、図書館で本を借りてきました。

どこまで読めるか分かりませんけれど。

さて、この後はお楽しみの滑川歩きです。

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「一日一句」

うぐいすの 声聞きながら 味噌づくり



2023年4月27日木曜日

早とちり

地元にある神社のお神楽の舞台で、ピアノコンサートが夕方から開かれる、というので、一重着物に着替えて、神社まで歩いていきました。

出かける寸前に慌てて写したもの。

ところが神社はシーンとしていて、たまに参拝に来た人が、静かに手を合わせているくらい。

このコンサート会場で、友人と久しぶりに会えるはずなので、どうしたのかしらと思っていました。

そのうち、「神社の扉は4時半になると閉まります」というアナウンスが聞こえてきました。

コンサートはたしか4時半開催だというのに、閉めてしまうのかな。

なんだかおかしいなと思い、社務所の人に尋ねてみました。今日は舞台の予定はありませんね、という返事でした。

そこに神主さん(?)が通りかかったので、また尋ねてみると、そのコンサートは6月の同じ日にちに行われるとのこと。

え、4月でなくて、6月ですか!

そういえば境内にはこちらの音楽祭のポスターが貼られていました。これは6月から7月にかけて地元で開かれる音楽祭です。これに合わせて、地元の神社でもピアノコンサートが開かれるのね。

あー、そうだったのか、とようやく納得しましたが、なんという早とちり。

境内にある大きなカルミアの木がなんだか笑っているように見えました。

そして4時半には門が閉まるというので、あたふたと神社を飛び出しました。

それでもせっかく歩いて出かけたので、普段は自転車でサーッと通ってしまう街を、じっくりとお店の様子など眺めながら戻りましたよ。

歩数計を見ると、家と神社の往復で、8,000歩くらい歩いていたようです。

これも健康のためになった、と思ったほうが良いですね。

最近はいろんなドジが多くて、困っています。

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「一日一句」

早とちり カルミアの花  笑ってる

2023年4月25日火曜日

源氏物語を楽しむ会 57回 2023年4月

この春はお天気がよく変わります。

雨降りが続いたかと思うと、夏のような暑さになったり、そしてこの日はまた3月並の肌寒さとなりました。

前回の3月の集まりはお彼岸前で、まだ桜も咲いていなかったというのに、その後、急に満開となり、八重桜も終わってしまい、今回は藤の季節となりました。

会場の世田谷区の施設でも、藤の花が咲いていました。盛りは過ぎてしまったようですが。

藤といえば、源氏物語の作者・紫式部にはぴったりの色の花ですね。

また主人公・光源氏の少年時代からの憧れの人であり、そして父帝の后でありながら、光源氏と関係をもってしまった藤壺も、その名の通り、藤の花を思い起こさせます。

さて今回は玉鬘の巻きでしたが、登場人物の関係はこのようになっています。

「週刊絵巻で楽しむ源氏物語五十四帖」より拝借

今回、玉鬘の母親(夕顔)のそばにいた右近さんは、美人の代表として藤壺をあげていました。

他には光源氏の正妻格の紫の上、彼の子供を産んだ愛人の明石の方、も美人であると述べていました。

そして玉鬘はそれらの女性たちにも引けを取らないほどお美しく、田舎育ちとは思えないほど気品がある、と話している場面がありました。

(当時は都と地方ではかなりの格差や偏見があったようです。)

そして光源氏の若き日の恋人・夕顔(逢瀬の最中に変死してしまった)の忘れ形見である玉鬘の存在を、右近さんは光源氏に伝えたいと強く願った、というのが今回のお話でした。

本来でしたら、玉鬘の実の父親に相談するのが筋なのでしょうけれど。

今回のお話は、右近さんと、玉鬘の乳母のおばさん二人がメインになったお話でした。

自分のこれまでの生まれ育ち、自分の母親の死、自分の今後のことを目の前で二人のおばさんがおしゃべりしているのを聞いた玉鬘はどんなふうに思ったのでしょうね。

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この日の装い。

袷着物は片付けてしまったので、単衣着物にしましたが、やはりひんやりと寒かったですね。裏があるとないのとでは、こんなに違うのかと思いました。

数年前、デパートのリサイクル着物イベントで、たぶん千円で購入したもの。

帯は着物大市で見つけたもの。

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「一日一句」

初瀬川 新緑の下 歩きたし


2023年4月24日月曜日

初夏の鎌倉 2 出かけた訳は?

ちょっと魅力的なワークショップを見つけました。

「鎌倉の専門店で学ぶ糀のある暮らしー味噌づくりと特別ランチつき」

というものでした。

面白そうだとは思いましたが、参加費が結構高いのです。

おまけに我が家からは、何回も乗り換えないと行けません。

京王相模原線→小田急多摩線→小田急小田原線→(乗換なし)小田急江ノ島線→JR上野東京ライン→JR横須賀線→京急バス

となんと6つの路線を通るのです。

会場の口コミを見ると、山の中にある一軒家と書いてあったので、なんだか怪しそうでした。

それでちょっと躊躇していました。

ところがです。

その場所には川が流れていることがわかったのです。

おまけに、その場所は「泉水橋」という停留所で下車するのです。

なんとステキなネーミングのバス停でしょう。

となったら、行くっきゃないですよね。

当初の天気予報は雨マークがついていて、ちょっとユーウツでした。

おまけに、乗るべき電車でトラブルが発生。予定が狂ったらどうしようと不安になりました。

電車が遅れたので、車内は登校する高校生でギューギュー詰めでした。

そしてまた次の電車も事故のために到着が遅れ、時間通りに到着できるか心配でした。

しょっぱなからツイテイナイナと思いましたが、なんとか鎌倉までたどり着きました。

気を取り直してバスに乗り、下車したところ、なんと目のまえに「泉水橋」の信号が見えました。

わーい、橋だ!

「西泉水橋」です。

ワクワクしてきました。

そこから細い山道のようなところを歩いて2,3分行くと、電柱に目的地の看板が見えてきました。


Sawviというのが目的地です。

やっと到着。すっきりとしてお洒落な一軒家でした。

そしてそのイベントはとても興味深い内容なのでした。

この続きはまたね。

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「一日一句」

夏近し 川があるなら どこまでも


2023年4月21日金曜日

初夏の鎌倉 1 ツツジ

鎌倉の奥座敷といわれるところへ出かけてきました。とても素敵な体験をしてきました。

行きは鎌倉駅からバスで10分ほど乗って目的地まで行きましたが、帰りは滑川に沿ってのんびりと鎌倉駅まで歩いてきました。

八幡宮前へ続く小高い参道は段葛というそうですが、そこには、ツツジが色鮮やかに咲いていました。


白いツツジ


濃淡のピンク


定番のツツジカラー?


参道の脇には観光バスが走っていました。観光客もたくさんいました。


こちらの背の高い木は、桜かしら?
ツツジばかり眺めていて、上のほうは、あまりよく見ませんでした。

お天気もよく、さわやかな散歩ができました。


「一日一句」

鎌倉よ ツツジあふれる 段葛



2023年4月17日月曜日

カナダの姪たちの来日

姪たちが4月上旬から中旬にかけて、カナダから来日していました。

私の妹は外国人と国際結婚してカナダに住んでいます。姪たちは日本ではいわゆるハーフです。

これまで、小さい頃から来日したことは何回もありますが、娘たち二人だけでの来日は初めてでした。

いろいろと買いたいものがたくさんあるので、大きなスーツケースの中に小さなスーツケースを入れ子にして、成田に到着しました。

その後、大きなスーツケースだけをを我が家に預けて、旅行に出かけるというプランでした。

まずは姪たちの希望に応えて、世田谷区のアンティーク着物ショップへお買い物。

ここはコロナ前に来日した時にも連れて行ったお店です。予約をしていったので、ゆっくりとできました。

お店のスタッフさんと。


アンティークの帯をあれこれ選んでいるところですが、私も知らないうちに写されてしました。

その後、二人はJRパスを使って旅行に出ました。

京都では祇園の夜桜を見て感激、大阪でグリコの看板を見て喜び、神戸は布引でロープウエイ、広島は原爆ドームや厳島神社、そして伊豆では動物園でカピバラなどと触れ合いを満喫。

東京でも、渋谷、お台場、新宿、原宿、浅草などあちこちで買い物などをしたようです。私が知らない新しいスポットも行っていました。

その間、ずっとインスタで写真や動画をアップしていたので、こちらも一緒に日本中の旅行気分を味わえました。

また毎日あちこちで日本の食事やデザートをたんまりと堪能したようです。日本は牛乳やフルーツがとても美味しいそうです。

そして今回の旅行の一番の目的は、おばあさん(私の母)が施設に置いていた日本人形をカナダに持ち帰ることでした。

上の写真ではその人形が写っていますが、こちらは人形をパッキングした後なので、人形はありません。


私と並ぶとこんなに違いがあるのです。

同じ年代の私の娘とも、いとこ同士の楽しい付き合いが復活できたようです。

本日、無事に帰国したという報告があり、私も安心しました。

コロナでずっと交流ができませんでしたが、また自由に行き来ができるようになるといいですね。


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「一日一句」

花の時 エンジョイしたね 日本旅

2023年4月16日日曜日

久しぶりの京都 9 旅行クーポンとリサイクル着物

2023年3月末の京都一泊旅行レポも、ようやく終わりが見えてきました。

ふー、長く続いてしまいましたね。

さて、白川を歩き、平安神宮にある神苑で桜を満喫した後は、さすがにお腹が空いてしまいました。

そこで思い出したのが、前日、ホテルにチェックインしたときに受け取った京都旅行支援クーポンでした。

世間で話題になっている割引です。

単に宿泊しただけでは利用できると思っていませんでしたが、とりあえずアプリをインストールして、個人情報を入力して、使える状況にはしていたのです。ただし、どこでどうやって使えるのかがイマイチ不明でした。ホテルの人に尋ねても、うちではやっていないので分からない、とのことでした。

たまたま平安神宮近くのお土産屋さんを通り過ぎると、こんなポスターが目に付きました。


本当に使えるのかよく分からず、試しに、京都土産の定番八ツ橋をクーポンで買ってみることにしました。

お店の人に尋ねると、代金は自分で入力するのでした。バーコードで読み取ってくれるわけではないのでした。ちょっと面倒でしたが、これで使えることが分かりました。

ということで昼食は、八ツ橋がついた茶そばセット。

操作は一度覚えれば簡単ですが、このクーポン2000円につられて旅行に行く人はいるかな。

旅行に行けない人もいるのだし、なんだか税金の無駄遣いという気もしますが。

この後、また東山駅方面に戻りました。

白川で見かけた「白川と疎水を称える詩」

市民カレッジの講師「おにわさん」から教えていただいた場所を通りました。

ちょっと説明しにくい場所なのですが、そこは白川近くの路地にありました。


現在は閉鎖中ですが、「並河靖之七宝記念館」です。ここは七宝作家の並河さんの職住一体の建物でした。工房には多くの七宝作品があり、琵琶湖疏水を引き込んだ小川治兵衛の庭もあるそうです。


そしてそのなんとお隣には小川治兵衛さんの現在の「造園 植治」が並んで建っていました。

なるほどお隣同士だったのですね。

ここなら無鄰菴も近くなので、地の利もあり、いろいろと便利が良かったのでしょう。

「庭」という雑誌の編集長は、山縣有朋と小川治兵衛は「旦那と職人」の関係であったと、話していましたが、納得しました。

そして琵琶湖疎水近くの桜の見納めをしました。



そして今度は地下鉄を乗り継ぎ、3つ目の目的であるリサイクル着物屋さんへ。

このお店は普段は宇治で営業されているのですが、毎週火曜日と金曜日だけは京都の五条でも販売しているというので、ちょうど曜日があったので出かけてみました。

お店のKさんとは、昨年の11月には東京の吉祥寺でもお会いしていたので、4ヶ月ぶりの再会でした。

実はこちらで羽織を着替えました。ちょっと春向きの薄紫の羽織です。これがなんと1000円というお買い得でした。いつもリーズナブルな品物を提供しているので、助かります。

これをそのまま着て帰ることにしました。

こちらはライン友達割引を使って500円で購入した帯揚げ(一度使用したので、シワがありますが、新品)


そしてまだクーポン券が余っていたので、ちょっと追加料金を払い、京都駅で抹茶ラテ。

クーポン券は残高ゼロになりました。


こちらは佐々木蔵之介さんのご実家の日本酒。飲みやすいので、京都から自宅に戻るときはいつもお土産にしてます。

ということで久しぶりの京都で、3月末の春を堪能してきました。

北野をどり、白川歩き、桜、神苑、着物旅、と満足できたコロナ後初めての京都旅行でした。

感染はゴメンですが、やはりいろいろなところを自分の足で歩いてみることができるのは、幸せですね。

今回の一番のお土産は、こちらの資料です。

「京都岡崎魅力づくり推進協議会」発行の「地図で読む京都・岡崎年代史」


品川区でご縁ができた田邊寛子さんのご先祖様・田辺朔郎技師の活躍なども紹介されています。

これまで何回か訪れていた京都ですが、川歩きの趣味が出来たおかげで、その魅力がいっそう深まることになりました。

拙ブログ、長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。

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「一日一句」

4年ぶり 水と桜の 着物旅