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2026年2月23日月曜日

「侍タイムスリッパー」@調布映画祭

 「映画のまち」をアピールして、調布シネマフェスティバルが開催中です。

人気のある日本映画が格安で上映されています。ちなみに「国宝」はすぐに予約が満席になっていました。

会場は、下の写真の右側にある白い建物でした。

市役所の河津桜が満開でした。

会場のホールには、大きな怪獣ガメラが立っていました。

私が見たのは「侍タイムスリッパー」。

これは幕末、会津藩士が長州藩士と刃を交えた瞬間、落雷により気を失ってしまい、目を開けてみると、そこは京都の映画撮影所。それも時代劇を撮っている場所でした。

本物の武士が、映画の武士の「斬られ役」に変身していくその過程が、めちゃめちゃに面白くて、涙が出るほど笑ってしまいました。

助監督役の若い女性が新鮮な感じがしました。

映画の上映後は、安田淳一監督のトークがありました。京言葉で苦労話を語っていました。


ちなみに映画祭の中で、一番人気のあった映画は「はたらく細胞」だったそうです。私はテレビを録画して見ましたが、これはユニークな発想で面白い映画でしたね。
その次はドラえもん、コナンと続いていました。


2025年10月7日火曜日

「手づくり市」 から 「二宮金次郎」へ

この日は午前中は、ご近所の神社で開催されている「つくる市」に出かけてきました。

というのも、「きものファンファン」参加者のみなさんに、この「つくる市」をアナウンスしたところ、興味を持たれた方がいて、ご一緒したのです。

彼女は着付け教室でアシスタントをされているので、いろいろ着物の知識が豊富な方でした。

私が利用している「着物リメイク 弥弥」さん▼のお店の前で、写してもらいました。

その後は狛江まで出かけて、映画「二宮金次郎」▼を鑑賞。

こちらはfacebookでつながっている「さおり織」の方のご縁でした。

実は、私の今年の研究対象は江戸時代に飢饉に苦しむ農民を助けた人なのですが、その彼の50年後ほどの天明の頃に活躍したのが、二宮金次郎なのでした。

それにしても当時の武士と農民の格差はひどいものでした。映画なのでかなり誇張されていると思いますが、あのような身分差別の時代には戻って欲しくないと思いました。

多くの人が来場していました。

お土産に「二宮金次郎物語」という「すごろく」(?)をいただきました。

それによると、金次郎さんは1787年(天明7年)神奈川の栢山(かやま)村で生まれ、両親は早く亡くなってしまいます。弟たちとも離ればなれになり、その後、一人で荒れた土地を耕しました。

その後、小田原藩主から、下野国の桜町領(栃木県真岡市)の財政立直しを頼まれ、質素・倹約の方法を示して、借金返済をしました。この功績により幕府直属の役人になりました。

ところが小田原藩から派遣された侍は、百姓上がりの金次郎をいじめ抜きます。

そして成田山新勝寺にて21日間の断食。

その後、「尊徳先生」と呼ばれ、各地の600以上の農村で教えを説いて廻りました。

村人を救い、報徳思想を広め、69歳で亡くなりました。

という一生を送った方でした。

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映画の中では、成田山の貫主役をした田中泯が迫力ある演技をしていました。

この映画は自主開催ということで、今回は狛江市の上映実行委員会が主催していました。

映画会場の隣の広場では、「円縁マルシェ」という名前で、いろいろなお店が出ていました。

「ふろしき王子」から姓名判断、自然食品や自然化粧品、各種手作り品など20くらいのブースがありました。

みなさん、すごいパワーの持ち主ばかりで、熱気に溢れていました。

エコルマホールからバスで帰宅しました。


帰宅後、慌てて写真撮影。部屋がぐちゃぐちゃでお恥ずかしい。


白黒の東レシルックと、ベージュの千円帯(上野の着物おゆずりのイベントで見つけたもの)、帯締めは着物お譲り会でいただいたもの。


2025年1月4日土曜日

年末は雷蔵まつり

去年の話になりますが、暮れの12月29日には市川雷蔵さんの「新源氏物語」を有楽町の角川シネマで見てきました。

12月27日~1月30日まで「雷蔵まつり」というのをやっているのです。

雷蔵さんのデビュー70周年記念だそうです。

こちらから、YouTubeでご覧になれます。

→ 市川雷蔵映画祭▼

市川雷蔵さん元は歌舞伎俳優でした。その後、大映に入社して、昭和29年映画デビュー。たくさんの映画に出演しましたが、37歳でこの世を去ってしまいます。死因はがんだったそうです。

「眠狂四郎」はじめ多くの作品に出演されました。

普通はごく平凡なお顔なのに、いったん化粧をすると、みごとに変身してしまうところが最大の魅力だったでしょうか。

今回の源氏物語ではもちろん主人公の光源氏を演じたのですが、美しかったですね。

昔の映画なので、出演者もよく分かりませんでしたが、藤壺は寿美花代、葵の上は若尾文子、紫の上は高野通子、朧月夜は中村玉緒、末摘花は水谷良重などが相手役でした。

かなりお金をかけた映画だと思いますが、最近、NHKで放映された「光る君へ」に比べると衣装などはちょっと手抜きのような感じもしました。

それと気になったのは雷蔵さんの歯が黄ばんでいたこと。今のタレントさんはみな歯が真っ白なのですが、昔はそんなことあまり気にしなかったのかもしれませんね。

ストーリーもかなりはしょっていて、ただ単に女好きの男の話、というようにも受け取られます。

1961年(昭和36年)の作品でした。

さすがに観客の平均年齢は高かったですね。

この映画館は有楽町のビックカメラの8階にあるのですが、年末のため、お店は大混雑していました。

この日の装い。

白っぽい大島紬。

リサイクル品なのですが、ちょいと大きめ。

黒い帯と、ベージュの帯留めは着物友達のKさんから譲られたものです。


2023年12月19日火曜日

映画「十誡」

高円寺にある活弁サロン「バッカス」で「十誡」を観てきました。

この映画は、チャールストン・ヘストン主演のものが有名ですが、それは1956年に作られたものです。

私が今回見たのは、1923年つまり今から100年前の大正時代に作られたほうのサイレント映画です。

ただしどちらの映画もセシル・B・デミル監督の作品で、つまり同じ人によってリメイクされたわけですね。

今回の映画は、いわゆるモーゼの十戒の旧約聖書を扱った部分と、現代の物語の二部構成でした。かなり長くて2時間20分くらいの長編でした。

前半はすごい迫力がありました。モーゼがイスラエルの民をエジプトから脱出させるのですが、この頃からイスラエルの歴史があったわけですね。

モーゼが十戒を授ける物語ですが、この場面が後半の現代の部分につながることになります。

古代エジプトでは、6000人ものエキストラが参加したと言われるシーンや、海が真っ二つに割れるシーンもありました。

後半は、二人の兄弟が一人の女性を争う、というよくあるパターンの物語でしたが、母親が熱心なキリスト教信者であるということに、物語の秘密が潜まれていました。

この映画はものすごい制作費をかけたそうですが、今みても迫力のある映画でした。

今回は弁士の佐々木亜希子さん、楽士の永田雅代さんの熱演で、より面白い映画になっていました。ただの文字だけでは得られない感動がありました。

とても迫力のある豪華なサイレント映画でした。

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この日の装い。

濃紺の紬です。


赤い帯と、自作のクリスマスカラーの帯締めで明るい雰囲気に。帯揚げが目立ちすぎたかな。

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「一日一句」

年の暮れ 映画で楽しむ 街の中

2023年10月28日土曜日

ヒッチコック映画と和小物展

昨日は、中央線沿線で楽しみました。

まずは高円寺にある純情商店街へ。

この商店街にある高円寺バッカスで、ヒッチコックの古い映画を見ました。

「下宿人」という無声映画で、1927年に制作されたもの。日本では昭和2年になりますね。

ヒッチコックがイギリスにいた時に作られた映画だそうです。


映画上映の前に、映画評論家の白井佳夫さんの解説がありました。
単なるスリラーではないとのお話でしたが、興味が湧いてきました。

ヒッチコックの映画では、ご本人がどこかの場面に登場するので、それを探し出すのも楽しみですね。


私はあまり怖い映画は好きでないので、怖いシーンは見たくなかったのですが、映画のストーリーが面白くて、ハラハラしながら、どんどんと引き込まれました。

映画は、弁士の佐々木亜希子さんと楽士の永田雅代さんにより、素晴らしい効果を上げていました。佐々木さんの今風のツッコミには、クスリとしてしまいました。音楽の効果も素晴らしかったです。

さすがヒッチコック、という映画でした。

その後は、また中央線に乗り、西荻窪へ。

お馴染みの一欅庵で開催される「和の暮らし展」です。


玄関にドーンと掛かっていたタペストリー?が素敵でした。


今回は時間がなかったので、組紐教室の先生の展示だけを拝見しました。
色使い、組み方など、アイデアいっぱいの先生です。

その場には、組紐の生徒さんでもある日本刺繍の先生、帯作りの先生もいらっしゃり、いろんなお話を伺うことができました。みなさん、プロとして活動されていて、素晴らしいと思いました。

私など、ほんとに手作業が下手で、テキトーな人間なので、このような場には相応しくないのでしょうが、まあ、趣味というのは、誰にも迷惑をかけず、楽しむだけでもよいなかな。

この日の装い。

木綿の型染め着物。リサイクルなのに、すごく高かった記憶があります。

羽織を持参しましたが、暑くて不要でした。


この帯締めは、骨董市で見つけたもの。


この日の川は、中央線の電車の中から荻窪と西荻の中間で、善福寺川を眺めただけでした。

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「一日一句」

何が好き? 映画くみひも 秋うらら


2023年8月31日木曜日

映画「Barbie」

旅行ネタが続いていますが、ちょっと異世界のブログです。

急に思い立って、映画「バービー」を見てきました。

おとぎの世界「バービーランド」に住む定番バービーが、リアルな人間社会にやってきて、いろいろと騒動を起こすコミカルなお話です。

バービーはアメリカで今から65年前に生まれたそうです。ということで私自身は、バービーで遊んだ記憶はありません。当時はミルク飲み人形というので遊んでいました。また、私の娘も人形遊びはバービーではなく、リカちゃん人形だったかと思います。

ですからあまりバービーのことはよく知らない世代なのですが、バービーが世界中の女の子の憧れの的であったことは知っています。

バービーは夢のバービーランドに住み、大統領も最高裁判事も女性、という女性上位社会に暮らしています。

そのバービーが人間のリアル社会にやってきました。そしてさまざまなトラブルに直面します。

ただし、それはバービーという女の子だけの問題ではなく、彼女のボーイフレンドであるケンという金髪男性にも問題が続出して、現代の社会は女でも男でも生きづらい社会であるということを伝えようとしているようでした。

この映画は原爆の映画と合わせて、いろいろと世間を騒がせているようですが、楽しいシーンもたくさんありました。ただし私にはちょっと分かりづらいところもありました。

前にアカデミー賞を受賞した「エブリシング・エブリウェア〜」でも感じたことですが、アメリカ社会はすごくおしゃべり社会で、痛烈な言葉が飛び交います。それは私にはついていけないですね。

また先の映画と同様、母親とその娘というペアの登場も、日本社会とはちょっと異なるようです。その二人がバービーに絡んで、けしかけたり慰めたりするのですが、私にはどうもよく分かりませんでした。

また最後のシーンで、バービーは活動的な服や靴にかえて出かけるのですが、その行き先が婦人科というのも理解に苦しみました。人形のバービーはもちろん病気にはならないのでしょうけれど、どうして婦人科なのかな。まあ、あまり深く考えずに見終わりました。

楽しい場面もたくさんある映画でしたが、アメリカ社会も女性問題がすべて解決しているわけではない、ということを伝えたかったのかしら。

観客はほとんど女性でしたが、たまにおじさんや若い男性もいました。どんな気持ちで見ていたのか、ちょっと尋ねてみたかったですね。

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「一日一句」

生きづらさ 夢の世界も 今の世も

2023年6月26日月曜日

「大名倒産」と時代小説

久しぶりに映画を見てきました。

「大名倒産」です。


原作は浅田次郎、主演は「らんまん」の万太郎、と来たら見ないわけにはいきませんよね。

日曜日の朝一番での上映でしたが、他に子供向きの映画や若者向きの映画が上映されているのか、映画館は朝から満員でした。

地方で穏やかに暮らしていた若者が、急にお城の若殿様となり、江戸にやってきました。藩は莫大な借金を抱え、幕府からは借金返済ができないのなら切腹せよとのこと。それに対して若者たちが奔走する物語です。

「大名破産」には万太郎の他に、佐藤浩市、小日向文世、石橋蓮司、浅野忠信などのベテラン俳優が出演していたので、安心感がありました。他にも名前を知らない若手の俳優や、ヒロインの女の子も可愛らしかったです。

原作は未読なのでなんとも言えませんが、かなり漫画チックに映画化されているようでした。

藩の借金をなんとかするために活躍する若殿、楽しく見ることができました。

この手の映画、割と好きですね。

「超高速!参勤交代」とか、

「武士の家計簿」

などに共通する物語ですが、映画は見終わった後に楽しくすっきりするのが、良いな。

それにしても映画館の寒かったこと。しっかり着込んでいき、ストールも巻いていたのに、映画終了の頃には寒くてたまりませんでした。夏でも毛布を用意しておいてほしいですね。

話は少し飛びます。

映画の原作者浅田次郎さんは時代小説の第一人者ですが、私の大好きな時代小説作家の平岩弓枝さんが、先日、お亡くなりになりました。

そのことについて、朝日新聞のコラムに諸田玲子さんが追悼文を書いていました。諸田さんも大好きな小説家です。

私は平岩さんの詳説の中では、世間で有名な「御宿かわせみ」よりも、田沼意次のことを書いた「魚の棲む城」や、浜名湖の関所の恋愛もの「水鳥の堰」が大好きです。

時代に翻弄されながらも強く生き抜く女性の姿を見事に書いていました。

時代ものは、やはり文字でゆっくりと味わいたいですね。

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「一日一句」

若者よ たくましくあれ いつの世も

2023年6月8日木曜日

ワンコインシネマ「アンコール!!」

地元のホールで、ワンコインで映画を見てきました。

この催しはかなり昔から毎月一回、開かれていましたが、私は日程がなかなか合わず、今回が初めての体験でした。

平日の昼間の上映でしたが、広いホールはほぼ満席。それもほとんどがシニアでした。やはり映画が安く見られるので、人気があるのでしょうね。

今回見たのは、イギリス映画の「アンコール!!」というもの。日本では2013年に初上映されたそうです。

イギリス人の名俳優が老夫婦役で出演、ということでしたが、残念ながら私はその俳優さんは知らず、普通の頑固爺さんと病気のおばあさんという感じで見ていました。それくらい、お二人は自然な演技だったということでしょう。

おばあさんは合唱が趣味で、会場までの送り迎えをおじいさんに頼んでいました。おじいさんは嫌々ながら付き添っていましたが、そんな年金生活をしている老夫婦でした。

ある晩、おばあさんは病気で突然亡くなってしまいます。

落胆したおじいさん。

たまたま合唱団と縁が生まれ、そのうちにあれほど嫌っていた歌を歌うことに目覚めてしまい、その合唱団はコンクールに出場。そして見事、3位受賞、というよくあるパターンの映画でした。

それでも飽きさせずに見せたのは、おじいさんと息子とのしがらみや、それをうまくカバーする8 歳の孫娘、他のじいさんばあさんの個性的な合唱団メンバー、そして何より、この合唱団の指導者の若い女性との描き方が良かったのだろうと思いました。

ネットで映画のコメントを見ると、「ぼろぼろ泣けた」とか「あんな老夫婦になりたい」という意見も多くありましたが、私は自分が年寄りのせいか、それほど感激はしませんでした。

それよりもあれほど嫌っていた合唱なのに、おじいさんが見事に歌うことができたり、なんだか話がうまく行き過ぎて、白けた部分もありました。

ひねくれた感想かしらね?

合唱というと、清く正しく歌うというイメージが強いのですが、映画の合唱団の歌はロックだったり、ゴスペルだったり、あけすけな歌詞だったりと、ちょっと意外でした。日本の合唱団でもこういう歌が歌われているのかしら?

次回のワンコインシネマは、「鑑定士と顔のない依頼人」。これはおもしろそうですね。


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「一日一句」

老夫婦 見ている席も 老夫婦


2023年2月25日土曜日

「活弁サロン」初体験

昨日は「活弁サロン」に伺い、活弁映画の初体験をしてきました。

活弁はかなり昔に一度見た記憶はあるのですが、その時はバイオリンに合わせて弁士が語ったのですが、何の映画だったかまるで記憶にありません。というので、今回がほとんど初体験でした。

会場は高円寺にある「バッカス」。

細いビルの3階にあり、階段を上って入りました。

ここに参加しようと思ったのは、弁士の佐々木亜希子さんのお知らせからでした。佐々木さんは以前、「源氏物語」を分かりやすく語っていましたが、今回は本業の弁士としての立場でした。

上映された映画は「瀧の白糸」。

これは溝口健二の作品で、彼のサイレント映画の最高傑作と呼ばれているものです。

タイトルだけは聞いたことはありましたが、泉鏡花の「義血侠血」という戯曲を原作としたものだそうで、昭和8年に上映された作品です。

映画上映の前には、映画評論家・白井佳夫さんのインタビューがあり、熱く語っていました。その解説を聞いただけで、どんな映画なのだろうとワクワクしてきました。

さて弁士の佐々木さんと、楽士の永田雅代さんによる映画が始まりました。

主演は入江たか子さん、相手役は岡田時彦さんでした。

入江さんは高貴なおうちの出身だそうですが、美しく、そして儚い水芸人の役を見事に演じていました。ただの美人女優というだけでないく、体当たりの演技をしていました。犯罪を犯してしまった後の、だらしない着物姿も美しく見えました。

岡田さんは女優の岡田茉莉子の父ですが、ハンサムで真面目そうな役柄を演じていました。

弁士はさまざまな登場人物の台詞と、情景を語っていました。七色の声を演じ分けて、喧嘩の場面や涙を誘う場面もあり、とても見事でした。

エレクトーンの音楽も美しく素晴らしい音色で、映画の世界にどんどんと引き込まれました。

舞台は金沢でしたので、浅野川や兼六園も登場して、去年、妹と出かけた金沢旅行が思い出されました。

「源氏物語」の朗読のご縁で知った活弁でしたが、素晴らしい映画に接することができて、とても満足できました。

活弁映画はまた機会があれば見てみたいものです。

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この日の装い。

いただきものの黄緑の着物。


叔母からの両面帯。今回は緑色の面を出しました。

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「一日一句」

水の芸 美し哀し 春の夢



2021年11月19日金曜日

「老後の資金がありません」

昨日はお隣の府中市へ。

髪の毛をカットしてもらいました。私の場合、後ろの裾の毛がくせ毛のため、あちこち向いているので、それを揃えてもらいました。

その後はこちらへ。

このビルは、下のフロアはフッション用品や、食料品などが入っていて、上は映画館になっています。

見たのはこちら。

「老後の資金がありません」です。

夫が、この映画の原作の本を読んでいて、面白かったらしく、先週は映画を見てきたのです。

それで私も話題の映画を見ることにしました。

シニア料金です。

平日の昼間だったせいもありますが、お客さんは多いとは言えず、それもほとんどが中高年でした。

天海祐希と草笛光子がダブル主演の映画です。

誰もが起こるお金に関する人生の悲喜こもごもを、笑いに包み、ときには涙を誘って繋いでいきます。そして家族っていいな、と思わせる楽しい映画でした。

最初のシーンは病気で入院したおじいさんの死から始まるので、先日、母を亡くしたばかりの私は、「病院で死ななくてよかった」と身につまされました。チューブに繋がれて、いろいろなマシンで計測されて亡くなるのは、忍びないですね。

その後も娘が売れそうもないロック歌手と付き合って妊娠してしまったり、夫の会社が倒産してしまったり、同居することになったお姑さんが詐欺にあったりと、お金に関するエピソードがたくさん登場して、いろいろな話題が盛りだくさんでした。

その中でもなんと言っても絶好調だったのは、草笛光子の生前葬でしょうか。彼女の歌う「ラスト・ダンスは私と」は、さすがにスターの貫禄が十分でした。大昔、テレビで見た「光子の窓」が懐かしく思い出されました。

とにかくいろいろなタレントなどが出演していて、三谷幸喜さんの役所の職員役も笑えました。

最後は天海祐希夫婦はシェアハウスでいろいろな世代の人達と一緒に楽しく暮らす、という夢のようなお話でしたが、それは私には未経験なのでなんとも分かりません。どうなのかな。

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「一日一句」

人生の 縮図楽しむ 映画かな

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この日の装い。

雨が降るかもしれないというので、東レのシルック着物にしましたが、結局、雨は降りませんでした。


帯は赤ワイン色に、刺繍の花模様帯です。

(この写真は、ヘアカットの前なので、後ろがおかしいのです)


お出かけの時は、菊柄の羽織と、変形ベレー帽。



2020年4月16日木曜日

映画「三島由紀夫VS東大全共闘」@日比谷

このblogの内容は、かなり前の話になります。

2020年3月下旬、まだコロナの非常事態宣言は出ていなかった頃のことです。
都心にお出かけするのは、ちょっとはばかれるような雰囲気の頃でしたが、どうしても見たい映画があったので、勇気を出して、有楽町まで出かけました。

半襟用に切った手拭いを折りたたんだマスク姿で出かけました。

見たかったのは「三島由紀夫と東大全共闘 50年目の真実」です。
日比谷で上映しているというので、空いていそうな時間帯の朝一番に行きました。


             (映画のサイトより借用しました)

日比谷で映画を見るなんて、何年ぶりだったでしょう。
昔は、この辺りにはスカラ座やみゆき座という映画館がありましたね。
それでどこの映画館に行くのか、場所があやふやで、最初に行ってみたのが、こちら。


でもここでは三島の映画は上映されていませんでした。
若い案内のお姉さんに「全共闘の映画はどこで上映していますか?」と尋ねたのですが、
「ゼンキョートー?」という感じで、ポカンとされてしまいました。
そうですよね、20代くらいの人には、全共闘と言っても通じないのは仕方ありませんね。
「いや、三島由紀夫の映画です」と言うと、
「向かいのビルです」と教えてもらいました。
それがこちら。


ところが、「ここは映画館ではありませんよ」と言われて次のビルへ。
ここは劇場だったのですね。
ようやくこちらの「TOHOシャンテ」に到着しました。


ああ、お上りさんは大変です。
チケットを買って、中に入りました。


平日の朝一番の上映の割には、かなりお客さんがいましたね。
私は隣に他人が座っているのが嫌なので、一番隅の通路側の席を選びましたが、隣は空席でホッとしました。
やはり私くらいの年配のおじさんが多かったようですが、この映画の時代にはまだ生まれていない若者の姿もチラホラ見かけました。

これは1969年、東大駒場校舎で行われた東大全共闘と、当時の有名作家であった三島由紀夫の討論会の実録映画です。
よくそんなフィルムが残っていたものだ、というのが一番の驚きでした。

その頃は、どの大学でも全共闘運動が盛んでしたが、中でも日大全共闘と東大全共闘が断然、有名な存在でした。
東大全共闘は東大医学部のインターン問題から始まり、大学側と対立するようになりました。
この年の1月18-19日には安田講堂事件が起きました。
そして5月13日に、この討論会が駒場校舎で開かれました。
そこには1000人もの学生が集合したそうです。

当時は全共闘の嵐が吹き荒れていて、学生はとても勢いがありました。
「自己否定」「大学解体」を合言葉にしていました。
世の中を変えるのだ、という意気込みがあったと思います。
そういうところへ、三島由紀夫は単身、乗り込んでいくわけですね。
彼自身が東大法学部卒業でしたから、いわば後輩との勝負だったわけです。

この映画に登場するのは、当時の東大全共闘のメンバーたち、「楯の会」という三島由紀夫を崇拝する右翼の人たち、また瀬戸内寂聴などの知識人たちなどでした。
その人たちが、当時のことを振り返りつつ、討論会の実録場面が進行します。
映画の構成は、討論会の録画の他に、当時の社会ニュース、そして現在のインタビューが織り込まれていました。
一種のドキュメンタリー映画とでもいうのでしょうか。

この討論会の後、どうなったでしょうか。
三島由紀夫はこの討論会の1年半後に、市ヶ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺をしました。
全共闘運動は、それまで心情シンパであった一般学生と離れていったところもあり、セクトに分裂していき、過激化する団体もありました。

いずれにせよ、50年という歴史の重みを感じました。
「時は流れてゆく」のです。
私も同時代を生きた人間として、とても興味深く鑑賞しました。

映画を見ていると、あの頃は三島も学生も、みんな煙草を吸っていました。
講堂内は、煙がモクモクで、今ならありえない光景が続きました。
また女子学生は一人も登場しませんでした。
これも今なら信じられないですね。

そして「言葉の重み」がとても強く感じられました。
学生たちの言う「他人との関係性」という言葉はちょっと抽象的で分かりにくいところもありましたが、そんな学生たちの青くさい哲学的質問に対して、三島由紀夫は誠実に対応していました。

全共闘のメンバーに、芥正彦という人(現在も舞踏家として活動されているようです)が登場していましたが、彼は1歳くらいの赤ちゃんをだっこしながら三島に戦いを挑んでいました。
それがとても印象的でした。
騒然とした討論会の中で、にこにことしていて、ちっとも泣かない赤ちゃんでした。
その赤ちゃんも、もう50歳を過ぎているのです。

とても貴重なフィルムでした。

あの頃の学生運動は、学生たちはバリケードを組んで、そこに籠城していました。
キャンパスはどこも立て看だらけでした。
私が通っていた大学も、大学側がロックアウトという形で、学生たちを締め出しました。
授業は当然ありませんでした。

その頃のことは、もう半世紀も経ってしまい、細かいところは覚えていません。
印象的だったのは、私の通っていた大学では、学生がバリケードを組んで、ある社会学者の研究資料(漫画研究の第一人者だった)である漫画を、2階の研究室の窓から投げ捨てたということは、よく覚えています。
学問のための学問、ということを否定したかったのでしょうか。

その後、私は東京大学にある某研究所で働くことになったのですが、そこでは教授会との対立が色濃くあり、教授たちは研究所内には入ることができませんでした。
東大全共闘代表の山本義隆氏の姿は、通勤の途中に見かけていました。
彼はその後、予備校の講師になり、物理学者として行動されているようですが、全共闘のことについては、語られていないそうです。

映画とは直接、関係のない話になってしまったかもしれません。
でも、実際にその時代を生きてきて、体験してきた者としては、気になった映画でした。

さて時代は流れ、今はコロナウィルスの感染拡大防止ということで、日本中の多くの学校は閉鎖されています。
小学校も中学校も高校、大学も閉鎖されていて、授業はオンラインでしているところも多いようです。
先日、うちの近くにある都立高校を通り過ぎましたが、誰も姿は見えませんでした。

このような学校に行けない状態が長く続いて良いわけはありません。
でも、戦争中も子供たちは長い間、学校で勉強はできなかっただろうと思います。
今も形は変わっても、一種の戦争であるのでしょう。

半世紀前の出来事、そして現在の状況、いろいろと見てきました。
あと50年経ったら、今の時代のことは、どのように評価されるのでしょうか。
もちろん、その時は私はこの世にはいないので、何とも分かりませんが。

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「一日一句」

休業中無人の校舎八重桜


2020年3月9日月曜日

「翔んで埼玉」@シネマフェスティバル

私の住んでいるところは、「映画の町」と名乗っています。

実際に、市内には日活や角川大映の撮影所をはじめ、フィルム現像所、小道具製作で有名な高津装飾美術など、映画関係の産業がたくさんあります。
それで毎年3月には「映画祭」が行われ、名画やヒット映画が地元のホールで鑑賞できます。


今年も数多くの映画が上映されました。

「Shall we ダンス?」
「アルキメデスの大戦」
「Fukushima50]
「日日是好日」
「新聞記者」などなど。
それもワンコインで見られるので、市民はラッキーですよね。


私はどれを見ようかと迷いましたが、上映中は見損なってしまった「翔んで埼玉」にしました。
というのもうちの夫は埼玉出身、娘も埼玉県民ということで、「ださいたま」とは縁があるのです。


主演は私の好きなGACKTさん。
かっこよかったですよ。
それに伊勢谷友介さんとか京本政樹さんなど、好みの個性派俳優さんがたくさん出演していました。
東京都知事役の中尾彬さんや、神奈川県知事役の竹中直人さんも適役でしたね。
都知事の息子役の女優さん、二階堂ふみという人だったのですね。名前だけは聞いたことがありましたが、初めて見ました。
原作は漫画だそうで、とにかくハチャメチャのストーリーでしたが、大笑いできました。
コロナウィルスの話題ばかりで、重苦しい雰囲気の毎日ですが、面白い映画を見て、スカッとしました。


映画会場ではコロナウィルス予防のため、こんなことが行われました。
半券は自分でもぎること。
入場前はアルコール消毒すること。
マスクをかけて鑑賞すること。
などいろいろと制約はありましたが、このご時世に予定通り上映していただき、ありがたく思いました。

会場のホールには、羅生門のミニセットが作られていました。


映画で使われたものの、十分の一だそうです。

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この日の装い。

気楽にレトロな銘仙?
昭和の着物ですが、ポップな感じがしますね。


帯はちょっと季節外れの色合いかもしれませんが、オレンジ色の花模様にしました。