ラベル 京都 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 京都 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年11月6日月曜日

京都 源氏物語つながり「渉成園」

先月の京都旅行では、源氏物語つながりの場所に何ヶ所か行きました。

まずは渉成園。ここは東本願寺の別邸です。場所も東本願寺から歩いて数分のところにあります。

ここを訪れたのは、3回目でしょうか。四季折々の植物が美しい庭園です。

この庭園が作られたのは江戸時初期でした。徳川家康が教如上人に寺地を寄進して、東本願寺ができ、その後、家光が土地を寄進して、宣如上人が隠居場として、渉成園となりました。

この地は、源氏物語のモデルともいわれる源融の六条河原院跡ともいわれています。

それで源融ゆかりの供養塔があります。

静かな美しい庭園です。


侵雪橋(しんせつきょう)という板の橋です。


ここを渡りました。
橋の上に立つと、ちょっとヒヤヒヤしました。

回棹廊


屋根付きの廊下です。

園内には外国のお客様も来ていましたが、みなさん、じっくりと季節の美しさを味わっていたようです。

*******

「一日一句」

池の淵 紅葉が映える 京の庭


2023年10月29日日曜日

京都 高瀬川の橋巡り

2023年秋の京都旅行の2日目は、高瀬川を歩いてみることにしました。

高瀬川は江戸時代初期に角倉了以によって作られた運河です。京都と伏見の物流のために作られました。全長は9.7キロほどあるそうです。

大正9年(1920年)までのおよそ300年間、実際に使われていたそうです。

この水路は水深が数10センチと浅いので、高瀬舟という特別な船が運行していました。

二条あたりで鴨川から分かれ、その後、伏見稲荷あたりを流れて、最後は宇治川まで流れている川です。

さて私はどの区間を歩こうかと考えましたが、高瀬川に行く直前には渉成園に行っていたので、そこから東方面に進み、突き当たったのがこちらです。


下京区西木屋町通上ノ口下る梅湊町というところでした。

高瀬川に架かっていたのは「上の口橋」でした。かなり年代ものですね。


橋の向こう側にはこれも年季の入ったサウナ風呂のお店「梅湯」がありました。

ここから北に向かうか、南に向かうかちょっと考えましたが、エイヤッと北に向かうことにしました。

周囲はこんな様子でした。地元の人しか歩いていませんでした。


その次はお太鼓橋の形をしている「六軒橋」でした。


ただしこのあたりは川底を工事していました。

六軒橋の先には、トラクターが入っていました。


川底を整備していました。

川の右岸、左岸のどちらを歩こうかと思いましたが、工事のじゃまにならないように左岸を進みました。

あとになって考えると、このあたりの右岸には五条楽園という昔の遊郭施設があったようで、ちょっと残念なことをしました。


高瀬川は、白川に比べると、だいぶ昔風でさびれていて、あまり整備されていないような地域でした。それでも知る人ぞ知るという名店があったのかもしれません。

次は榎木橋。


ここにはなんと源氏物語と関連の深いものがありました。光源氏のモデルとも言われる源融(みなもととおる)という人のお屋敷があったところだそうです。五条から六条までの広大な敷地だったそうです。愛する女性を一堂に集めて住まわせた、いわゆる六条院ですね。

立て札。


そばには古そうな大木がありました。

そしてその脇を抜けていくと、鴨川が目の前にドーンと広がっていてびっくり。


こちらは高瀬川と鴨川の交差する地点です。こういう場所は、ずっと眺めていたいですね。


そしてその後は五条大橋まで歩きました。急に都会に出てきた感じでした。


弁慶と牛若丸の人形。


この後は五条通を烏丸まで歩きました。


今回歩いた高瀬川は昔ながらの雰囲気が残っているところで、京都のイメージがちょっと変わりました。でもこちらのほが本来の京都かもしれないと思いました。

*******

この日の装い。

前日の和小物市で購入したベレー帽。
帯は、前日の裏面のチエック柄です。


******

「一日一句」
 ただ歩く 秋のレトロな 高瀬川


2023年10月27日金曜日

京都 白川の橋巡り

半年ぶりの京都でしたが、旅先でもいつもと同じようなことをしていました。

それは川歩き・橋巡りです。

まずは白川を歩きました。

半年前、桜の季節に来た時にも、白川を歩きました。その時は、東山駅から白川通を北東方向に行き、丸太町通りで左折して、平安神宮まで辿りました。

その時のブログはこちら▼

https://toshiko72.blogspot.com/2023/04/blog-post_11.html?m=0

白川には橋が44架かっているのだとか。半分くらいは歩いたでしょうか。

今回は、鴨川の四条大橋付近から東山駅まで歩きました。

まずは、四条大橋。


とても天気の良い日で、日傘がほしいくらいでした。
美しい鴨川の眺め。

さて鴨川からちょっと脇に入ったところを歩きます。

最初にあったのは弁財天。


その近くをチョロチョロと水が流れていました。


これが白川ですね。

最初は大和橋(やまとはし)


祇園の下流にある橋です。この橋は明治45年に作られたそうで、最近、2003年に改修されたそうです。

由来が書かれていました。


江戸幕府が建てた石橋です。
なかなか風情のある散歩道でした。


これはなんだったかな。かなり古そうですね。

このあたりは白川南通というそうです。

巽橋(たつみはし)


すぐ近くには辰巳大明神がありました。


この辺りは川が直角に曲がるところが多くありました。


新橋(しんはし)

この辺りは日本情緒に溢れているところで、多くの外国の方が写真を写していました。

実は私もタイから来日したという着物姿の若い女性に、写真を撮ってよいかと聞かれ、写されてきました。

面白いオブジェ。竹で作られているのでしょうか。

新門前橋(しんもんぜんはし)


このあたりは花見小路と呼ばれているところです。

こちらも直角に曲がったところにありました。

有済橋(ゆうさいはし)


この橋を渡り右折すると、「なすありの径」というのがありました。「なすあり」というのは中国の儒教の書物から由来するそうです。


このあたりは、それぞれの家に入るために作られた橋が多数ありました。個人の家の橋のようなので、写真を撮るのを控えましたが、面白い橋をちょっと紹介します。



狸橋(たぬきはし)

ここを直進して知恩院バス停を左折するとちょっと雰囲気が変わってきました。


知恩院へ渡る橋

菊屋橋(きくやはし)

この先はとても歩きやすい川べりの道でした。


一本橋。


私はこういう橋は苦手です。

この橋は唐戸鼻橋(からとはなはし)


川端の柳が美しいところでした。

また一本橋がありました。

土居丿内橋(どいのうちはし)


ずっと歩いてきましたが、三条通りは時代祭のため通行止めでした。


年に一度のお祭なら仕方ないですね。とても多くの観光客がいました。


このたりは室町時代の衣装だったと思います。




前回の終点だった白川橋にたどり着きました。


かなり古そうな石碑です。
なんと書いてあるのかしら。


ということでここで今回の白川歩きは終了。地下鉄の東山駅まで歩き、京都駅まで戻り、その後ホテルにチエックインしました。


この日の装い。

リサイクルの大島紬と、羽織からリメイクされた両面帯



******

「一日一句」
白川の 橋を渡りて 京の秋