2020年12月31日木曜日

2020年の着物

2020年は誰にとっても忘れられない1年になることでしょう。新型コロナがすべての1年でしたね。100年後の教科書にはどのように記されるのでしょうか。その頃は教科書なんて存在していないかもしれませんね。

さて、恒例の着物1年間まとめシリーズです。

2020年は89回だったようです。(最初と最後の画像は同じです)

前年の2019年は176回でしたので、2020年はその半分になりました。それだけお出かけが少なくなったということですね。

来たる2021年が、どなたにとっても、明るい年となりますように。

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「一日一句」

来春は着物で自由に歩きたい



2020年12月29日火曜日

三味線のお色直し

先日は、今年最後の三味線のお稽古でした。

いつもは先生と1対1でのお稽古ですが、この日はグループ稽古でした。

今回は、一つの曲の本手(メインのメロディー)と、替え手(サブ)を合わせて弾くスタイルのお稽古でした。両方がうまく合うと、とても素敵な曲になりますが、なかなかリズムが合わなくて、難しいものです。いつもと違ったお稽古ですが、いろいろなスタイルでのお稽古も勉強になります。

お稽古が終わってから、地元の和楽器屋さん大西楽器店▼にお邪魔しました。

こちらのお店の女将さんは、かつて私が地元のFM番組をしていたとき、ゲスト出演でインタビューに登場していただいてからのお付き合いです。

2020年の秋に、今の場所に引っ越しされました。駅から近くて分かりやすい場所にあります。

お店の中の建具などは、すべてご主人の手作りなのだとか。すごいですね。収納などがとても工夫されていて、コンパクトにまとまっているお店です。

壁面に三味線が吊るしてあり、素敵なインテリアになっていました。

こちらでは三味線やお筝のお教室もされています。

私がお邪魔したのは、三味線のメンテナンスをしてもらうためでした。

先生のお弟子さんが使っていたという三味線を入手したのですが、ちょっと直してもらうところがあり、調整をお願いしました。その場で直していただけるので、助かります。

その後、ついでといういことで、三味線のお色直しもしていただきました。

この三味線は、これまでは男性が使っていたので、渋い色合いでした。


こちらの胴掛けも渋くて良かったのですが、ちょっと可愛らしく、水色と朱色の女性向きな装飾にしていただきました。


胴の部分は、猫の皮ですよ。おっぱいの跡がありますね。

この三味線、格安で譲っていただいたのですが、実はとても良い品だそうです。見る人が見れば分かるという代物でした。もちろん、良い音がします。

きれいにしていただいて、ありがとうございました。しっかりとお稽古せねば。

浮世絵のカレンダーまでいただいてきました。

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この日の装い。

最後のお稽古なので、着物で行くことにしました。普段はジーンズですが。


ストライプの大島紬です。もちろんリサイクル着物。

帯は、着物を着初めてすぐの頃に、京都のさとさんからいただいた、龍村の帯です。


なんだか頂き物ばかりですが、譲っていただけるのは、嬉しいことですね。
大切にさせていただきます。

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「一日一句」

年の瀬の 音を繋ぐや 口三味線




2020年12月28日月曜日

神代植物公園 植物多様性センター その3

神代植物公園 植物多様性センター▼の続きです。

園内は、東京都内の自然環境を再現して、武蔵野ゾーン、奥多摩ゾーン、伊豆諸島ゾーンとそれぞれの特徴が分かるようになっています。

私にとってなじみ深いのは、やはり武蔵野ゾーンですね。

武蔵野ゾーンはさらに、礫地(れきち)エリア、雑木林エリア、路傍エリア、果樹林エリアに分類されています。今の住まいは多摩川に近いので、礫地エリアになるのかな。

これらのエリアとは無関係ですが、園内の写真をアトランダムに載せてみます。

入り口の近くにある紅葉。


もう少し早い時期なら、もう少し鮮やかな紅葉だったと思います。

ススキのある風景。なんだか寒々としていました。


園内を歩く人はほとんどいませんでしたが、ここで大きなカメラを持ったおじさまに遭遇しました。

武蔵野のイメージのある風景。荒涼としていました。


ツワブキ。実家に咲いていたので、懐かしい。

植物多様性センターでは、コロナさえなければ、いろいろな講座やプログラムが用意されていたのですが、休園で残念です。

平常時には、毎週日曜日には「ガイドツアー」があるそうです。

暖かくなり、いつかコロナが終息したらまた行ってみたいところでした。

こちらのキャッチフレーズは

「残したい 東京の自然に逢える 神代にもう一つの植物園」でした。


東京人としては、「東京の自然に逢える」というのが、ぐっときますね。

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この日の装い。

外を歩いた時は道行風コートで。黒に見えますが、深緑です。怖い顔していますね。

着物と帯はこちら▼

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「一日一句」

コロナ禍でひとり佇む冬木立




2020年12月27日日曜日

神代植物公園 植物多様性センター その2

先日出かけた、神代植物公園の付属施設である「植物多様性センター」▼の続きです。

この日の天気予報は暖かくなるということでしたが、予報がまるで当たらず、肌寒い日になりました。

それでセンターの庭を散歩するのは後回しにして、まずは「情報館」という建物に入りました。ここは暖房が効いていて、暖かくてほっとしました。

こんなふうにいろいろな展示がされていました。なかなかオシャレな場所でしたよ。


園内に咲いている植物の様子も、更新した日が分かるようになっていました。


資料や図鑑などもたくさんありました。


この丸テーブルは、1年12ヶ月の花や生き物が分かりやすく表示されていました。
今の時期は、サザンカ、ロウバイ、ヤブツバキの季節だそうです。

私が興味を持ったのは、「赤くなる紅葉」と「黄色くなる黄葉」の違いについてでした。


こちらは「黄葉」のしくみです。
クロロフィルという緑の色素が、カロテノイドという黄色の色素よりも先に分解するので、黄色く見えるのだとか。


こちらは「紅葉」のしくみ。
クロロフィル(緑色の色素)が、アントシアン(赤色の色素)よりも先に分解するので、赤く見えるのだとか。


展示の仕方がいろいろと工夫されていて、ちょっとお利口になれるところです。

ただスタッフの人が誰もいなくて、質問もできずに残念でした。
これだけの発表をして、子供にも分かりやすく展示するのはご苦労なことだと思います。

情報館で体も温まってきたので、外の庭を歩いて見ることにしました。

続きはのちほど。

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「一日一句」

朝の道 秘かに咲けり ヤブツバキ


2020年12月26日土曜日

経過観察でした

今年の10月の終わりごろ、眼瞼下垂という瞼の手術を、近くの眼科形成外科という病院で受けました。

その時のブログです→こちら▼

先生から「あと2ヶ月くらい経ったら、様子を見るのでまた来てください」と言われていたので、12月も終わりが近づきあたふたしている時期ですが、出かけてきました。

この病院の近くには、古い団地があるためか、お年寄りがたくさん住んでいるようで、私が最初に行った開業直後の秋よりも、お年寄りの患者さんが割と来ていました。病院の立地条件は大切ですね。

私はネットで診察時間を予約していたので、待たされずに済みました。

まずは普通の視力検査や、眼底検査をしてもらって、その後で先生に見ていただきました。

特に問題はないようです。

ホッ。

私の場合、外見は手術直後はびっくり眼になりましたが、段々と元に戻って来て、それほど大きな変化はありませんでした。たぶん、ほとんどの人は気づかない程度です。

でも自分なりには手術をして良かったと思っています。

それは、読書タイムがすごく楽になったこと。夜、寝る前にベッドで本を読むことが一番の幸せなのですが、手術前は字がぼやけてしまって、長時間、読めなくなっていました。

先生に「夜、本を読むのがとても楽になりました」と伝えると、「まぶたが軽くなったせいでしょう」とのこと。そういう効果もあるのですね。

それと、これはちょっと恥ずかしいので先生には伝えませんでしたが、手術をしてから、ものすごくたくさん夢を見るようになったのです。それもとてもくっきりとした絵なのです。ストーリーはハチャメチャですが。そういうことってあるのかしら?

ということで、「また半年くらい経ったら様子を見るので来てください」とのことでした。

こちらが一番、最近の瞼です。

最近はアイメイクなどまるでしませんが、やはり垂れ目ですね~。


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「一日一句」

開眼し 初夢はっきり 見えるかな

(駄作)


2020年12月25日金曜日

神代植物公園 植物多様性センター その1

神代植物公園が、コロナ禍のため、12月26日から急に休園になるというニュースを聞いて、その前のクリスマスイブの日に行ってみました。

といっても、今回は植物園の方ではなく、付属の「植物多様性センター」▼というところです。なんだか難しそうな名称ですが、ここは私のブログ友達がよく出かけているところので、一度、行ってみたかったのです。

神代植物公園には自転車でよく出かけますが、今回はシルバーパスを使ってバスで出かけてみました。ということで、着物にしました。

お召という種類の着物かしら。

ネット販売のリサイクル着物屋さんで購入しましたが、帯はおまけでサービスしてくれたものです。

龍の模様の帯です。自分では絶対に選ばないような模様ですが、落ち着いた色合いが、青い着物に合いますね。

実はこの帯、柄が反対なので関西巻きにしないとならないし、おまけに長さがものすごく短いので、締めるのに一苦労です。とはいえ、こういう帯も面白いですね。

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多様性センターのことは、また別のブログでご紹介しますが、「情報館」というところには、こんな素敵な絵画もありました。日本画の様な美しさでした。

こちらは染物のワークショップで作られたもののようです。植物の優しい色が良く染まっていますね。

こちらに行く前までは、ここは植物好きの人や、子供が行くようなところだと思っていました。それで私のような植物音痴の者にはどうかなと、少し躊躇していましたが、行ってみると、なかなか楽しめたところでした。

自然が作り出す美を味わせてもらいました。

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「一日一句」

落ち葉踏み 新しき出会い 広がりぬ



2020年12月24日木曜日

「波枕 おりょう秘抄」

「おりょう」とは、幕末の英雄である、あの坂本龍馬の彼女として有名なお龍のことです。

サブタイトルの「波枕」は「《波を枕に寝る意から》船中で旅寝をすること。船路の旅」という意味があるそうですが、おりょうさんの人生を船旅にたとえたからでしょうか。

おりょうさんは、京都伏見の寺田屋事件の時、裸で階段を駆け下りて龍馬を危機から助けたとか、「日本で初めての新婚旅行」として鹿児島まで二人で旅行をしたとか、話題にはこと欠かない女性でした。

その階段です。

私が、京都の伏見屋に旅行した時に写しました。その時のブログはこちら▼

ただし、龍馬が33歳という若さで亡くなってしまった後も、おりょうさんは65歳まで生きながらえたそうで、それも「龍馬の操を守って」生きたのではなく、まるで関係のない男と再婚して生きたのでした。とはいえ、彼女の心の中は、いつまでも龍馬のことで占められていました。

私はおりょうのことはあまり知ってはいませんでしたが、どうも好きになれない人でした。なんというか龍馬の名前だけで生きてきて、いったい本人は何をしてきたのかというポイントが見つからなかったからです。

美人で姐御肌だったそうですが、名前ばかりが先走りしていて内容が伴わないような感じを持っていました。

そのことは、この本の中にあるエピソードを読んで、余計におりょうさんのことが苦手になりました。

たとえば龍馬さんの子分というか、下にいる男性に対して、「私は龍馬の妻なのよ」とい態度を取って、エラソーにしていたことが多かったとか、世話になっている人の家に行っても、いつまでたっても客のように振る舞い、食器の片づけすらしなかったとか、龍馬のピストルで遊んでいたとか、。。。。

そういう態度を取る人は、もし身近にいたら、イヤーな気分にさせられてしまいそうです。

といっても、歴史的な事実もとてもきちんと書かれている小説です。

驚いたことに、彼女は何回も名前を変えているのですよね。

本名のりょう、鞆(とも)、ツル、他にもあったようです。  

やはり自分の名前をきちんと名乗れないのは、辛かったのではないかしら。

そして、自分の妹が貧しさから同居することになって、彼女の二度目の夫と、その妹が男女関係になってしまったことは、やはり辛いことだったでしょう。

おりょうさんに同情する部分はありますね。プライドだけは高かった彼女が、夫と妹のことに対しては目をつぶり、酒に溺れてしまうのも仕方なかったのかしら。

歴史を知ったからと言って、今さらどう変わるわけではありませんが、作者のおりょうさんに対する深い愛情が感じられました。

また、おりょうの生き方を通して、幕末の複雑な動きも少しは理解できたかもしれません。

普通の伝記小説とは異なり、主人公の嫌な部分、醜い部分もさらけ出していて、すごい小説だと思いました。

なんだかとりとめのない感想となってしまいましたね。

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「一日一句」

誰それの 妻という名は 辛い冬



2020年12月23日水曜日

源氏物語を楽しむ会 2020年12月

コロナ禍で始終した2020年も終わりに近づいてきました。そんな1年ですが、「源氏物語を楽しむ会」はとりあえず25回目を終了しました。

世田谷区にある会場のベランダです。可愛いお花がきれいに植え替えられていました。寒いので、さすがにここには座りませんでしたが。

私が使っているのは、こちらの角川ソフィア文庫版の「源氏物語」です。

2018年11月からスタート▼して、ようやくこの第3巻を1冊、読み終えたということになります。全部で10巻あるので、まだまだ先は長いですけどね。

今回のお話の内容は、桂に出かけた光源氏が、二条院の自宅に戻って来た場面です。

桂の近くにある大井というところで、明石の方と可愛い盛りの娘の姫に出会って、デレデレとした時間を過ごし、その後は友人の貴族たちとのんびり過ごしました。

自宅では紫の上夫人が、不機嫌そうな顔をして待っていました。そりゃそうです、夫が浮気して帰ってきたのですから、それは良い気分にはなれませんよね。

(ちなみに「夫人」というのは、与謝野晶子の訳文ではそのように使用されています。)

でもそこは女性の扱いに長けた光源氏です。

「あちらにはすごく可愛い女の子がいるんだよ。できたらこちらに引き取って、君に育ててもらいたいな」とか言うと、夫人も「まぁ、私、子供が大好きなの」というお返事。思わずニンマリする光源氏なのでした。

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そんなお話の中で、面白い単語が出てきました。

「蛭の子」という単語です。蛭と言えば、環形動物という種類で、くにゃくにゃした生き物ですよね。人間でいうと、体が弱くて立てない感じです。

それで「蛭の子」というのは、まだ足腰が弱い3歳児(数え年)のことを指すのだそうです。

これは日本神話にも出ているそうで、イザナギノミコト、イザナミノミコトの最初の子供で、身体が異常に柔らかくて、3歳になっても立てなかったとか。

そしてその「蛭の子」は船に乗せられて、海に流されて、西宮に到着しました。そして成長すると、七福神で有名な恵比寿様になるのだそうです。ただし恵比寿様はやはり足が弱いせいか、絵画などではいつも座っている場面ばかりだそうです。

へー、そんな伝説があるとは知りませんでしたが、「最初の子供は不具」という神話伝説は、世界各地に多くあるのだそうです。

源氏物語を読んでいると、昔からの言い伝えとか、言い回しが出てきて、意外な発見ができて面白いですよ。

読書会の後は、一駅歩いて、足袋の専門店へ。

私の小さな足に合うような21.5の足袋は、普通の着物屋さんでは売っていないので、こういうところでまとめて買うようにしています。

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この日の装い。

急に着たくなったレトロな銘仙。茶色に白丸です。

以前、浅草のフリマで求めたもの。こういう派手なのか、地味なのか、分からない着物は好きですね。

帯は黒にシルバーの幾何学模様。こちらは登場回数が多い帯です。「着物交換会」で最後まで残ってしまったものをいただいてきました。


慌てて着たので、半襟と着物の襟が合っていませんね。

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「一日一句」

師走でも 源氏と楽しむ この一年


2020年12月22日火曜日

今度 読む本

図書館に行って、年末年始の間に読む本を借りてきました。

ちょっと偏っていますけど。


まずは酒井順子さんの「源氏姉妹(げんじしすたあず)」。

酒井さんの本は「紫式部の欲望」▼も読みましたが、この方は、かなり源氏物語のツウですね。

永井路子さんの「平家物語の女人たち」は、大昔に読みましたが、版も新しくなっていたので、もう一度、読み返します。

鳥越碧さんの「建礼門院徳子」。このところ、鳥越さんの本を読み続けています。

源氏物語と、平家物語は、どちらも長編のお話ですが、はまると面白い。

そしておまけの1冊は、大好きな諸田玲子さんの「梅もどき」。これは江戸時代前期のお話。

どれも楽しみです。

コロナ禍のため、年末年始のお出かけもままなりませんが、好きな本を読めるのは幸せですね。

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「一日一句」

胸はずむ年末年始の読みふけり



2020年12月21日月曜日

お楽しみの始まりです

着物よりも、三味線よりも、源氏物語よりも、ずーっと前から私の趣味だったもの。

そう、それはジグソーパズルです。

かれこれ今から40年ほど前、アフリカで暮らしていた時に、パズルの趣味が始まりました。その後もたくさんのパズルを作ってきました。

そして今年の冬のお楽しみも、パズルになりました。

こちらの箱が、注文した半日後に届きました。

ジャーン。こんな大きな箱の必要はないのですけどね。


段ボールを空けてみると、こんな感じ。

「リラックスタイム」という黄色の花にしました。簡単な300ピースです。

かつては2500ピースという超大型パズルに挑戦したこともありますが、今は場所を取らずに、すぐできるものの方がよいですね。

ということで、まずは周囲だけ取り掛かってみました。

昼間の明るい日差しの下だと、微妙な色の違いが分かります。

さていつ出来上がるでしょうか。

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「一日一句」

窓越しの冬陽でつなぐピースかな



2020年12月20日日曜日

体組織分析測定→すべて標準でした

このところコロナ禍のため(というと言い訳がましいですが)、体重は去年より1キロ増え、お腹の贅肉も増え、あまり歩かなくなったので、足の筋力も衰えを感じていました。

それでいつも行っているスポーツジムで「体組織分析」というのを無料で診断してくれるというので、測定を受けてきました。

測定してくれたのは、若いイケメン風(マスクで半分隠れていたから想像も含みます)のお兄さん。

TANITAの測定機に乗って、少しすると、分析結果が出てきました。

結論から言うと、私はBMIも、内臓脂肪レベルも、体脂肪や筋肉量も、ちょうど標準なんだそうです。

「かくれ肥満」や「運動不足」による肥満があるそうですが、それにも当たらず、大丈夫でした。

また筋肉は「かた太り」や「筋肉質」という分類があるそうですが、それも中間値でした。

喜んでよいのかどうか分かりませんけど、それほど心配はないようです。

また「脚部筋肉量」というグラフでは、私は実年齢よりもずっと若く、30歳代相当でした。これは嬉しい結果ですが、ほんとかな。

担当してくれたお兄さんからは「基礎代謝量も高く、燃えやすい体質なので、頑張ってください」とのアドバイス。

自分ではおばあさん体型になってしまい、情けなく感じていましたが、まぁ思っていたよりは少しはマシなようでした。

その後に、スポーツジムに対する意見を述べてください、と言われたので、思いつくまま、あれこれ言わせてもらいました。

その一つは、以前はレッスンの1単位が60分や45分でしたが、コロナのために現在はすべて30分単位となっています。30分ではほんとに運動した気にならないのです。ちょっと汗をかいてきたかな、と思うともう終わり。なんだかな~という感じです。

また、いろいろなトレーンングマシーンがあるのですが、その操作方法を聞こうと思っても、スタッフが少ないし、しょっちゅう変わっているので、尋ねる気分になれないのです。それで「マシンの使い方レッスン」というようなイベントを作ってもらいたい、と提案してみました。お兄さんも「それは良いアィディアですね」と賛成してくれましたよ。

スポーツジムもコロナによる会員退会によって収入は少なくなったでしょうし、ビデオレッスンタイムを作って、コーチの人件費削減もしているようです。そのような経営の困難状況も分かりますが、やはり運動を提供できる場を継続してほしいですね。

ということで、コロナにも負けないよう、健康維持と体型維持に頑張ってみましょう。

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「一日一句」

コロナ禍で 避けて通れぬ 冬太り


2020年12月19日土曜日

「千年の黙(しじま) ~異本源氏物語~」

 「千年の黙」はサブタイトルが示すように、源氏物語を土台としたものですが、なんとミステリー仕立てのお話なのです。

それも鮎川哲也賞受賞作というので、多くのミステリーファンも期待したと思うのですが、率直なところ、このお話は「源氏物語」や「紫式部日記」に多少でも馴染んでいないと、少し分かりにくいかもしれません。

それはともかく、平安の宮廷で起こった出来事を、紫式部がホームズ並みに謎解きをするという仕立てです。

そしてワトソン役は、紫式部のお世話をしている阿手木(あてぎ)といううら若い女性です。

「王朝推理絵巻」とでも言えましょうか。

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お話は三部構成になっていて、第一部は猫探し。

第二部は、失われた「かかやく日の宮」のお話。

そして第三部は「幻」の謎についてです。

私がとくに面白いと思ったのは、第二部です。これは現在の源氏物語では、若き光源氏と、彼の継母である美しい藤壺がいつ出会って、いつ契ったか、ということが謎めいていて分かりにくいのですが、それを解き明かすお話です。

これは源氏物語を研究する学者の間でもいろいろと論があるもので、源氏物語の構成上の問題にもなっています。つまり、かつては「かかやく日の宮」(藤壺のこと)という巻が存在したのではないか、というものです。

普通の現代人にとっては、光源氏と藤壺のお話は単によくある美しい継母と息子のロマンスとして捉えておけばそれで済む話かもしれません。でも源氏物語がちょっとでも気になる人にとっては、彼らの子供は東宮になるのですから、(もちろん世間的には、父親は帝であると思われています)いつ2人がそういう関係になったか、というのが重要な問題になるのですよね。

その辺りの話をとてもうまく組み立てています。

ところで、猫が行方不明になるという話、どこかで読んだことがあるな、と思いました。

記憶を辿ってみましたが、浅井まかてさんの「残り者」にもサト姫という天璋院の愛猫が行方不明になる話がありました。そちらは時代が江戸末期のお話ですが。

「千年の黙」が書かれたのが2003年、「残り者」は2016年出版なので、こちらの著者・森谷明子さんが先にアイディアを出しているのですね。

この物語にはいろいろな人が登場します。

帝や中宮、藤原道長をはじめ、清少納言など、実在の人物も数多く登場します。

私が面白いと思ったのは、藤原実資(さねすけ)という人です。この方は、名前だけは知っていましたが、この小説では面白い役割をしています。彼は「小右記」という日記(覚え書きのような文書)を毎日毎日、50年間も残していた学識の高い人です。

その謹厳実直の塊のような彼が、実はこっそりと紫式部という中年女性が書く「源氏物語」を読んでいて、早く続きを読みたいものだと願う場面など、とても面白く思いました。

という具合に、この小説は単なる思いつきだけで書かれたものではなく、すごくまじめに多くの参考資料を読み込んだ上で書かれた小説です。つまり単なる推理小説を超越しています。

いやいや、千年前に書かれた源氏物語ですが、いろいろなバージョンがあるものだと思いました。

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「一日一句」

冬ごもり千年前のミステリー


2020年12月18日金曜日

展示会の写真提出

11月・12月に参加した「美味しそうに見える写真教室」▼ですが、その後の成果を見る(?)展覧会が来年の2月に開催される予定です。

その展示会に掲示していただく写真をプリントアウトして、会場の公民館へ持参しました。

私は食べものの写真はあまり写さないので、地元にあるカフェレストランにお邪魔して、撮影してきたものを提出しました。その時のブログ▼です。

どんなふうに展示されるのか楽しみです。

こちらはおまけの写真です。先生に教えていただいた「ラインカメラ」というアプリで遊んでみました。


公民館ではちょうど「カリグラフィー」のサークルの皆さんの開催されていました。


全部手書きなのですよ。印刷したみたいでした。職人技ですね。すごかったです!


今回はとくに「動物」というテーマで、好きな絵と組み合わせて作品に仕上げていました。皆さん方の作品は廊下に飾られていました。

私にはこういうのは絶対に無理ですね~。

文字は読むだけで精いっぱいです。

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この日の装い。

良く晴れた冬の日でしたが、白っぽい着物が着たくて、クリーム色の紬にしました。やはりデブって見えますね~。


帯は長すぎたので、手先をカットしたら、今度は短くなってしまいました。お太鼓が小さめですが、まぁ、普段使いなので、気にしませんが。

みなさま、寒い日が続いていますので、どうぞお身体お大事に。

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「一日一句」

朝寒の始発待つ人背を丸め